Datadogとは
一言で表すと
クラウドインフラストラクチャーの監視、分析、および可視化を行うためのモダンなプラットフォーム
詳細
Datadogは、ITインフラストラクチャーやアプリケーションのモニタリングと分析を行うためのクラウドベースのサービス。
Datadogは、リアルタイムでのメトリクス、ログ、トレースデータの収集、可視化、アラート設定を可能にし、システムのパフォーマンスやセキュリティの問題を迅速に特定し、解決するのに役立つツール。
そもそもモニタリングサービスとは
モニタリングサービスは、WebアプリケーションなどのITシステムがエラーなく、きちんと稼働しているか、また、ITシステムのユーザがきちんとシステムを利用できているかを監視するサービスのこと。
モニタリングサービスの種類
大きく分けて以下3種類に分類される
1.OSSを利用するもの
<特徴>
・オープンソースのソフトウェアを無償で利用する形式。
・入手が無償である一方で、構築や運用のコストがかかってしまうという欠点あり。
・代表的なものとして、ZabbixやPrometheusがあたります。
2.有償のソフトウェアを利用するもの
<特徴>
・ベンダーが開発したソフトウェアを購入し、利用する形式。
・ベンダーから購入する必要がある分、サポートが充実していることが多いが、ソフトウェアによってはやはり構築や運用にコストがかかる場合あり。
・代表的なものとして、JP1シリーズやSitescopeなどがある。
3.SaaSを利用するもの
<特徴>
・クラウドでSaaSとしてモニタリングサービスを利用する形式。
・監視対象のデータやサーバを登録しておき、クラウド上にデータを送信するとSaaS側でモニタリングを実施可能。
・SaaSベンダーに利用料を支払う必要があるが、サポート等は十全にうけることができる。
・SaaSなので導入が非常にスムーズであることが多い。
・代表的なものとして、NewRelicやDataDogがある。
Datadogの特徴とメリットデメリット
特徴
・多機能性:Datadogはメトリクス、ログ、トレースなど、さまざまなデータタイプを収集、可視化、分析する機能を提供。
・リアルタイム監視: データのリアルタイム収集と可視化により、問題を早期に検出し、迅速に対処可能。
・スケーラビリティ: 大規模で複雑なインフラストラクチャーでも、Datadogは高いスケーラビリティを実現可能。
メリット:
・リアルタイム性: 問題を素早く発見し、迅速に対応できる。
・多機能性: メトリクス、ログ、トレースなどのさまざまなデータを統合的に管理できる。
デメリット:
・コスト: フル機能を利用する場合、コストが高くなる可能性あり。
・学習曲線: 複雑な機能を十分に活用するためには、学習曲線がある可能性あり。
Datadogと他社との比較
類似の監視ツールは数多くあるため、比較することは難しいが下記サイトにて比較できる状況。
https://www.capterra.jp/alternatives/135453/datadog-cloud-monitoring
また、一例として「AWS CloudWatch」との比較もあったため
<AWS CloudWatch>
1 分単位のデータに正規化された 1 分粒度のメトリクスをレポート可能
<Datadog>
秒単位のデータに正規化された 1 分粒度のメトリクスをレポート可能
参考情報:AWS インテグレーションと CloudWatch のFAQ
活用するのに向いている企業
主に以下2つに該当する企業に向いている可能性あり
・クラウドネイティブ企業: クラウドネイティブなアプリケーションやマイクロサービスを展開している企業に適している。
・大規模企業: 大規模かつ複雑なインフラストラクチャーを持つ企業や組織に適している。
まとめ
Datadogは、すばやいトラブルシューティングログを迅速に検索・分析して、トラブルの原因追求と解決が可能なツールである