Googleテクニカルライティング講座【明確な文章 編】まとめ(日本語要約)
原文:Technical Writing One - Clear Sentences
本記事はGoogleが提供する英語のテクニカルライティング教材「Technical Writing One」より、「Clear Sentences(明確な文)」に関するセクションを日本語で要約したものです。
1. 明確な文とは?
- ひと目で意味が伝わる文のこと。
- 技術文書では、内容を「推測させない」ことが重要。
- 文が短く、構造がシンプルで、意味が明確であることが求められる。
2. 明確な文を書くためのコツ
✅ 主語と動詞はできるだけ近づける
- 離しすぎると、読者が文構造を理解しにくくなる。
例:
- ✖ 「このアプリケーションは、数多くの設定やオプションに対応していて、ユーザーがカスタマイズ可能な、多機能なアプリです。」
- ✔ 「このアプリケーションは多機能で、ユーザーが設定やオプションを自由にカスタマイズできます。」
✅ 不要な修飾語や挿入句を減らす
- 修飾語が多すぎると、意味がぼやける。
- とくに長い形容詞句や副詞句に注意。
例:
- ✖ 「処理が完了した時点で、即座に、すぐに、可能な限り早く通知が送信されます。」
- ✔ 「処理が完了すると、すぐに通知が送信されます。」
✅ 箇条書きを活用する
- 複数の条件・手順・特徴があるときは、文を箇条書きに分ける。
- 箇条書きは視認性が高く、読者が情報を素早く把握できる。
✅ 一文に複数のアイデアを詰め込まない
- 一文であれもこれも伝えようとすると、読みづらくなる。
- 文が長くなる場合は分割する。
✅ 接続詞や指示語はわかりやすく使う
- 「それ」「これ」「そのように」などの言葉は、何を指しているかが曖昧になりやすい。
- 指示語を使う場合は、直前の名詞と明確に対応させる。
3. 書いたあとに確認するべきこと
- 読み手が文を一度読んで理解できるか?
- 「誰が」「何を」「どうする」がはっきりしているか?
- 不要な語句や冗長な構造がないか?
まとめ
- 明確な文は、読者が迷わず理解できる文
- ポイントは「短く」「具体的に」「構造を単純に」
- 主語と動詞を近づけ、修飾語を最小限に
- 一文に一つのアイデア、必要なら箇条書きを使う
- 曖昧な指示語は避け、常に文の意味を明確にする