Googleテクニカルライティング講座【Active Voice編】まとめ(日本語要約)
原文:Technical Writing One - Active Voice
本記事はGoogleが提供する英語のテクニカルライティング教材「Technical Writing One」より、「Active Voice(能動態)」に関するセクションを日本語で要約したものです。
1. 能動態を使うと文章がわかりやすくなる
- 説明文では「誰が何をするか」を明確に伝える必要がある。
- 能動態(主語が動作をする文) を使うことで、文の意味がはっきりする。
- 受動態(主語が動作を受ける文) は不明確になりやすく、読み手に余計な負荷をかける。
例:
- ✖ 「データはサーバーによって送信されました」
- ✔ 「サーバーがデータを送信しました」
2. なぜ受動態は避けたほうがいいのか?
- 動作主が曖昧になるため、読者が「誰がそれをやったのか」を想像する必要がある。
- 冗長で回りくどい表現になる傾向がある。
- 説明文では、正確な操作手順や責任の所在を伝えることが重要。
3. 受動態が必要になるケースもある
以下のような場合は、受動態を使っても問題ない、もしくは使った方がよい。
-
動作主が重要でない、または不明なとき
例:「ファイルが削除されました(誰が削除したか不明または重要でない)」 -
客観的・中立的な文調が求められるとき
例:「この仕様は非推奨とされています」 -
説明対象が目的語にあるとき(強調したい)
例:「この関数は2つの引数を取るように設計されています」
4. 書くときのポイント
- 原則として 能動態を優先し、簡潔で明確な文を書く。
- 書いた文を見直し、動作主が誰かわかるようにする。
- 受動態を使う場合も、「誰が」を補足することで明確にできる。
5. まとめ
- 能動態は読みやすく、意味が伝わりやすい。
- 受動態はできる限り避け、必要な場合のみ使う。
- 誰が何をするのかを、できるだけ具体的に書く。
- テクニカルライティングでは「正確さ」と「明快さ」が命。