Googleテクニカルライティング講座【段落 編】まとめ(日本語要約)
原文:Technical Writing One - Paragraphs
本記事はGoogleが提供する英語のテクニカルライティング教材「Technical Writing One」より、「Paragraphs(段落)」に関するセクションを日本語で要約したものです。
1. 段落とは「意味のかたまり」
- 段落は、1つの中心的なアイデアを説明する文のまとまり。
- テクニカルライティングでは、1つの段落に 1つの主題 を込めることが重要。
2. 段落構成の基本
✅ 主題文(トピックセンテンス)を最初に置く
- 段落の冒頭に、その段落の要点(主張)を書く。
- そのあとに説明や例を加えると、読者が内容を理解しやすくなる。
例:
- 主題文:「このAPIはエラー処理を自動で行います。」
- 補足文:「たとえば、接続がタイムアウトした場合、自動的に再試行されます。」
3. 一段落に詰め込みすぎない
- 1つの段落に複数の話題を入れると、読者が混乱する。
- 別の話題に移るときは 段落を分ける。
悪い例:
「このツールは高性能です。また、サポートも充実しています。料金プランは3種類あります。」
→ 話題が3つあるので、3つの段落に分けるべき。
4. 段落の長さは適切に
- 段落が長すぎると読みづらく、短すぎると内容が薄くなる。
- 適切な目安:3〜5文前後(日本語の場合)
5. 論理的な流れを意識する
- 段落の順番は、読み手が自然に理解できる順序にする。
- 流れが乱れないように、接続詞や構成の工夫を行う。
6. 段落構成のテンプレート(基本形)
- 主題文
- 具体例、補足説明
- 必要なら、追加の注意点や例外
例:
「この関数はデータを検証します。入力された値が不正な場合は、エラーメッセージを表示します。
また、必要に応じて入力フィールドを強調表示して再入力を促します。」
まとめ
- 段落は「1つの話題」に集中する
- 主題文は段落の最初に置くことで、読みやすくなる
- 話題が変わるときは段落を分ける
- 長さは3〜5文を目安にする
- 接続や流れを意識し、読みやすい構成を心がける