Googleテクニカルライティング講座【リストと表 編】まとめ(日本語要約)
原文:Technical Writing One - Lists and Tables
本記事はGoogleが提供する英語のテクニカルライティング教材「Technical Writing One」より、「Lists and Tables(リストと表)」に関するセクションを日本語で要約したものです。
1. なぜリストや表を使うのか?
- 長文よりも 視覚的に整理された情報 の方が理解しやすい。
- 読者が重要な項目や手順を すばやく把握 できる。
- 複雑な内容を明確に構造化できる。
2. 箇条書きを使うべき場面
- 項目を列挙したいとき(機能・特徴など)
- 手順をステップごとに説明したいとき
- 条件や選択肢を並べたいとき
3. 箇条書き(bulleted list)の書き方のポイント
- 構文をそろえる(各項目の文法構造を一致させる)
- 統一された語尾にする(すべて体言止め or 動詞止めなど)
- 項目が文として完結する場合は ピリオドで終える
例(統一された構文):
- アプリを起動する
- アカウントにログインする
- 設定を開く
4. 番号付きリストの使いどころ
- 手順や順序に意味があるときに使う
- 手順を省略せず、1ステップずつ書く
例:
- ブラウザを開く
- URLを入力する
- Enterキーを押す
5. 表(テーブル)の使いどころ
- 情報を 比較 するときに有効
- データに 規則性 や 分類 がある場合に便利
- リストでは冗長になるときに、表を使うと整理される
6. 表の書き方の注意点
- 見出し行 を必ず入れる(内容の意味を明確にする)
- 各列の意味がすぐにわかるよう、一貫した表現を使う
- 読者が視線を左右に移動しすぎないように、列数は必要最低限にする
例(設定項目の比較表):
項目 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
表示モード | ダーク/ライトの切り替え | ライト |
言語 | UI表示言語の選択 | 日本語 |
通知 | プッシュ通知のオン/オフ設定 | オン |
7. 適切な形式を選ぶコツ
状況 | 推奨される形式 |
---|---|
単なる列挙 | 箇条書き |
ステップ順が重要 | 番号付きリスト |
機能や値の比較・一覧 | 表 |
まとめ
- 情報を整理することで、読者の理解が飛躍的に向上する
- リストや表を使うかどうかは、読み手の視点で判断
- 書式を整え、構造を揃えることで、さらにわかりやすくなる