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AWSタイリージョン🇹🇭 現地でS3の速度検証してみた。

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タイリージョンについて

2025年1月7日にAWSアジアパシフィック (タイ) リージョンの一般提供がアナウンスされました。

アジアパシフィックで14個目のリージョンです。

検証の背景

たまたま仕事でタイに出張ことが決まっていて、タイ国内で利用するシステムを導入する予定でした。

システムにはS3を利用しており、シンガポールリージョンに構築していたのですが、訪タイ直前にタイリージョンができたのでそちらを利用することにしました。

タイリージョンができたおかげで、タイ国内で完結するため大変助かりました。

せっかくなので現地から2つのリージョンの速度検証をおこないました。タイリージョンはデフォルトで無効になっていますので有効化します。

タイリージョンの有効化方法

マネコンからリージョンを確認します。

スクリーンショット 2025-01-29 9.04.26.png

アジアパシフィックの選択肢にタイリージョンはまだありません。

スクリーンショット 2025-01-29 9.04.03.png

下部までスクロースすると「リージョンを管理」を選択できます。

スクリーンショット 2025-01-29 9.04.13.png

タイリージョンを有効化します。

スクリーンショット 2025-01-29 9.05.02.png

しばらくするとアジアパシフィックにタイリージョン(ap-southeast-7)が有効化されます!

 スクリーンショット 2025-01-29 9.06.08.png

準備ができたので早速検証します。

検証の手順

手順は下記の通りです。

  1. シンガポールとタイリージョンにS3バケットを作成
  2. アップロード速度を測定
  3. ダウンロード速度を測定

みたいな手順でやってみました。それぞれ200MBのテストデータで10回実行し平均値で評価しています。

またインターネットは現地法人のWifiを利用します。

利用したコマンド

ファイルの操作はAWS CLIを利用。私はmacOSを利用しているのでtimeコマンドで測定しました。

コマンド例は下記の通り。

## アップロード コマンド例
time aws s3 アップロードファルパス s3://バケット/key --region ap-southeast-7

## ダウンロード コマンド例
time aws s3 s3://バケット名/key ダウンロードパス --region ap-southeast-7

このコマンドを利用するとtimeでtotal時間が出力されます。

## 出力例
2.71s user 2.08s system 16% cpu 28.401 total

200MBのデータに対して、10回測定してグラフ化した結果が下記の通りです

アップロード結果

回数 タイ シンガポール
1 29.42 22.33
2 25.50 25.75
3 26.51 24.14
4 25.71 23.63
5 26.51 30.97
6 23.91 24.64
7 24.99 25.74
8 22.89 24.38
9 24.79 27.14
10 23.34 28.38
平均 25.36 25.7

アップロードに関してほぼ僅差でした。

ダウンロード結果

回数 タイ シンガポール
1 25.51 35.20
2 25.75 39.29
3 25.13 42.17
4 23.33 26.17
5 23.94 36.68
6 24.67 23.89
7 25.99 22.54
8 28.18 27.51
9 25.13 24.91
10 23.76 26.367
平均 25.14 30.47

ダウンロードに関しては約5秒ほどタイリージョンが早かったです。

まとめ

地理的に有利なリージョンを選定すると恩恵をうけることができました。実際に測定してみると差を観測でき勉強にもなりました。

タイリージョンではAmplify Hostingは対応してないようでが、タイリージョンでAmplifyが利用できる日も楽しみに待っています。

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