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重い腰をあげてGA4と仲良くなる話

Last updated at Posted at 2022-08-03

序文

2023年7月1日をもってGA(UA)のサービスが終了されることが発表されて早数カ月が経ちました。
こうして文字に起こすと終了まで一年を切ったことをありありと実感させられます。

さて、本題ですが。
みなさん勿論GA4には移行できてないですよね?

わかります。

この記事は、
・GA4とは仲良くできない。
・ずっとGA(UA)を使っていたい
・もう少し時間が経てばGA(UA)を使い続けられるワザップが発見されると信じている
・GA(UA)が終了する前にGA(UA)と完全互換性があるGA5(仮)が出ると信じている
上記のような何が何でもGA4と関わりたくないと思っている方を対象に書いています。

とは言え、実際問題GA(UA)の終わりは迫ってくる。
我々はなんとか現実を受け止めなければいけません。

GA4から逃げるな!!!!

GA4と仲良くなる1st step:なぜ我々はGA4が憎いのか

それはわかりにくいからです。(結論)
ページにアクセスしたら発火してPVが取得できるというわかりやすさしかないGA(UA)と違い、
GA4はPVの取得方法について尋ねると、やれイベントだ、やれユーザー体験だと言葉を濁すのです。

我々はPVを計測したいだけなのに!!!

でもちょっと待ってください。
GA4と向き合うには、一つの思い込みを改める必要があるのです。

GA4と仲良くなる2nd step:ユーザー体験とは何か

GA4という名称からGA4はGA(UA)の続編だったり、精神的続編だったり、
オマージュ作品と思われがちですが、
その思い込みがGA4を理解するための最大の障害です。
GA(UA)とGA4では、計測に対する考え方が違います。
GA(UA)がページを計測するのに対し、GA4が計測するのはユーザー体験です。

「また出たよ。なんだそのユーザー体験というのは?」

その疑問はもっともです。ユーザー体験とはいったい何を指すのでしょう?
例えば、GA(UA)でユーザーがボタンを何度クリックしたか計測したい場合、
onclick時にボタンを押したと分かる形のURLをGA(UA)に送る方法を取ったりします。
つまり、ボタンを押したというユーザー体験をPVに無理やり変換して計測していたわけです。
それに対してGA4では、
画面を閲覧するユーザー体験をした場合、画面を閲覧した(PV)イベントとして計測が行われます。
ボタンをクリックするユーザー体験の場合、ボタンをクリックしたイベントとして計測が行われます。
画面をスクロールすればスクロールのイベントが、スワイプすればスワイプしたイベントの計測が行われます。
そうです。実は我々はGA(UA)においてもユーザー体験を計測していたのです。
その方法がPVを介していたというだけなのです。

GA4と仲良くなる3rd step:GA(UA)とGA4は他人

「ユーザー体験がなんなのかはわかったけど、
 結局PVの計測はできるんでしょ?それならGA(UA)もGA4も一緒じゃないの?」
その疑問ももっともです。
しかし、我々がGA(UA)で計測していたのは本当にPV(page view)なのでしょうか?
例えば、スマホのサイト等でよく目にする記事がスワイプで無限に出てくるページ。
GA(UA)ではあのページを1ページと認識します。
なぜなら、GA(UA)におけるPVはURLの変動によって判定が行われるからです。
モーダルやツールチップが何度表示されても、スワイプによって記事が無限に表示されても、
URLが変わらなければ1ページと言うわけです。
それに対してGA4は、
モーダルやツールチップも閲覧したというイベントだから、設定してくれれば当然計測できるよ?
無限表示記事の測定?ははーん、それならスワイプ数を計測するのはどうだい?
と自慢げに語りかけてきます。
そう、GA(UA)とGA4ではPVを計測する際の定義が違うんです。
定義が違うものを並べて同じと見做すことができますか?できないでしょう?
それゆえにGA(UA)とGA4には互換性がないのです。

GA4と仲良くなるfinal step:あとは設定だけだ

ここまで読んでいただきありがとうございます。
どうでしょう?GA4と仲良くなれそうでしょうか?
「なるほど。GA4がそういう考え方で作られているのはわかった。ぼちぼち移行タスクを切るかぁ」
と思っていただけたのなら幸いです。

ちなみに筆者は仲良くなれそうにありません!

その理由は、GA4はPV以外のユーザー体験を直接的に計測できるようになった反面、
何を計測するにもGA4側でユーザー体験を定義し、設定する必要があるからです。
これが面倒くささしかなく、設定したものが取れた取れないの確認で発狂しそうになります。
この記事のタイトルが仲良くなった話ではなく、仲良くなる話な理由はそこにあります。

じゃあ、結局この記事で何が言いたかったのかと言うと……GA4はそういう奴。ってことです。

GA(UA)と比べるのではなく、ありのままのGA4を受け入れてみてください。
過去の人を引き合いに出し、不要なバイアスがかかった状態で設定を行うより、
幾分心に平穏を保ったまま設定が行えるはずです。

いまだにGA(UA)の事が忘れられない筆者が言うのだから間違いありません。

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