Google Form to Salesforce Code Generator
Googleフォームで送信したらSalesforceに内容を送信する、という技術者にとっては簡単でも、
ビジネス部門では厳しいという要求を簡単に実現できるツールを作りました。
背景と課題
Googleフォームは本来、IT部門ではないビジネスユーザーが簡単に使えるツールです。しかし、Salesforceと連携しようとすると、通常はGoogle Apps Script(GAS)の開発が必要になります。
これまでは、
- GoogleフォームのデータをSalesforceに取り込みたい
- しかし、毎回GASの開発を依頼するのはコストがかかる
- そもそもGoogleフォームはノーコードツールなのに、連携のたびに開発が必要では本末転倒
という課題がありました。
そこで、今回 「Google Form to Salesforce Code Generator」 を開発しました。このジェネレーターを使えば、
- Googleフォームの項目をSalesforceの項目にマッピングするだけで
- 必要なGASのコードが自動生成され
- すぐにSalesforce連携が可能
になります。
GoogleフォームとSalesforce連携の基本フロー
GoogleフォームからSalesforceへデータを送る基本的な流れは以下のとおりです。
- Googleフォームに回答が送信される
- 回答データがスプレッドシートに記録される
- スプレッドシートのデータをSalesforceに送信する
この流れを実現するには、通常、GASの開発が必要です。しかし、この開発のハードルが高いため、多くのビジネス部門では実施できませんでした。
Google Form to Salesforce Code Generatorの仕組み
本ジェネレーターを使うことで、
- Googleフォームを作成
- Googleフォームの回答項目とSalesforceの項目をマッピング
- Salesforceの送信先(オブジェクトやエンドポイント)を設定
するだけで、自動的にGASのコードが生成されます。
これにより、
✅ ビジネスユーザーでもGoogleフォームのSalesforce連携を簡単に設定可能
✅ 都度開発者に依頼する必要なし
✅ Salesforceのケース作成やレコード作成がスムーズに
というメリットがあります。
使い方
- ジェネレーターページ にアクセス
- Googleフォームのスプレッドシートを指定
- Salesforceの項目とマッピング
- 送信先設定を入力
- 自動生成されたGASコードをコピーし、スプレッドシートのスクリプトエディタに貼り付け
- 設定を保存して実行
これだけで、Googleフォームの回答がSalesforceに自動的に送信されます。
補足:送信先のSalesforceオブジェクト
現在、このジェネレーターではSalesforceの以下のオブジェクトにデータを送信できます。
- ケース(Case)
応用編(後日紹介)
本ジェネレーターを使えば、Salesforceのフローを活用し、
- 既存のレコード(例えば取引先責任者)に紐づける
- 特定の条件に応じた処理を自動化する
- ケースを起点にして別のオブジェクトのレコードを作成する
といった応用も可能です。これについては、別の記事で詳しく解説します。
まとめ
「Google Form to Salesforce Code Generator」を使えば、
- GoogleフォームのデータをSalesforceに簡単に連携
- 開発者の負担を減らし、ビジネス部門が自由に設定できる
- よりスムーズな業務フローを実現できる
Salesforceとの連携に悩んでいる方は、ぜひ活用してみてください!