この記事でわかること
▪️AWSの東京リージョンでVPCを構築し、パブリックサブネットにEC2インスタンスを
作成した上で、Apache HTTP Serverをインストールする手順を解説します。
▪️今回の記事ではネットワーク構築からApache HTTP Serverのインストールまでを
対象としており、残りの手順(NATやDBサーバー設定など)は別記事で解説予定です。
前提条件
▪️使用PC:Mac
▪️リージョン:東京
▪️ターミナルソフトを使用
ご注意
画像は設定手順をイメージしやすくするための参考です。
細部の仕様や正確性についてはAWS公式ドキュメントをご確認ください。
また、一部個人情報などを削除しています。
手順の流れ
以下は、この記事で解説する手順です。
VPC作成
↓
パブリックサブネット作成
↓
インターネットゲートウェイ設定
↓
ルートテーブル設定
↓
サブネットとインターネット接続の設定
↓
EC2インスタンス作成
↓
SSH接続
↓
Apache HTTP Serverのインストール
項番1_ネットワークを構築する
手順1_VPC作成
▪️AWSコンソールから「お使いのVPC」を選択を選択します。
▪️「VPCを作成」を選択します。
▫️「VPCのみ」を選択します。
▫️「VPC名」を入力します。(一意に区別がつく名前)
▫️「CIDRブロック」に10.0.0.0/16を入力します。
手順2_パブリックサブネットを作成
▪️AWSコンソールの「サブネット」から「サブネットを作成」を選択します。
▫️手順1_で作成したVPCを選択します。
▫️「サブネット名」を入力します。(一意に区別がつく名前)
▫️「CIDRブロック」に10.0.1.0/24を入力します。
手順3_インターネット回線をルーティング
▪️画面左側の「インターネットゲートウェイ」から
「インターネットゲートウェイの作成」を選択します。
▫️「インターネットゲートウェイ名」を入力します。(一意に区別がつく名前)
手順4_ルートテーブルの設定の確認
▪️手順2で作成したサブネットのルートテーブルを確認します。
▪️以下のルートを追加します。
▫️送信先:10.0.0.0/16 ターゲット:local
▫️送信先:10.0.0.0/0 ターゲット:igw-*********
項番2_パブリックサブネットにEC2を作成する
手順1_パブリックサブネットにEC2を作成する
▪️AWSマネージメントコンソールで「EC2」を選択します。
▪️画面左側の「インスタンス」から「インスタンスを起動」を選択します。
▫️「インスタンス名」を入力します。(一意に区別がつく名前)
▫️AMI:Amazon Linux 2023
▫️インスタンスタイプ:t2.micro
▫️キーペアを指定又は作成s
▫️ VPCとサブネットを項番2_手順1・2で作成したものに設定します。
▫️パブリックIP自動割り当て」を有効化します。
▫️プライマリIPを10.0.1.10に設定します。
▪️セキュリティグループを作成し以下を許可します。
▫️SSH(ポート22)
▫️HTTP(ポート80)
▫️「ソースタイプ」: 任意の場所を入力します。
項番3_サーバー設定を行う
手順1_SSH接続
▪️ターミナルから以下のコマンドでインスタンスに接続します。
ssh -i my-key.pem ec2-user@パブリックアドレス
※「-i」オプションで指定している「my-key.pem」は、インスタンス作成時に指定したキーペアです。
インスタンスのウェルカムメッセージが表示され、各種コマンドを入力できる状態になります。
手順2_Apache HTTP Serverのインストール
サーバーをWebサーバーとして機能させるには「Webサーバーソフト」をインストールします。
するとWebプラウザからの要求を受け取り、サーバー上のコンテンツを返したり、
サーバー上でWebアプリケーションを実行したりできる様になります。
今回は、「Webサーバーソフト」として、Apache HTTP Serverを使用します。
▪️Apache HTTP Serverをインストールします。
sudo dnf -y install httpd
▪️Apache起動します。
sudo systemctl start httpd.service
▪️Apacheを自動起動する様にします。
sudo systemctl enable httpd.service
▪️Apacheプロセス確認します。
ps -ax
Apacheはhttpというファイルが実行コマンドです。
もし実行中なら、httpのプロセスがサーバー上に存在するはずです。
※「-ax」オプションは、「-a(全てのプロセスを表示する)」
「-x(他の端末に結び付けられてるプロセスも表示する)」の組み合わせです。
次の記事
次回の記事では、以下の手順を解説します。
プライベートサブネットの作成
↓
DBサーバーの構築
↓
NAT設定の詳細
↓
WebサーバーとDBサーバー間の通信設定
対象読者
▪️AWSでネットワークを構築したい方
▪️VPCやサブネットの基本を理解したい方
▪️EC2インスタンスでWebサーバーを構築したい方
参考文献
Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版 Kindle版
この記事を書いた理由
これまで以下のAWS資格を取得し、2024年12月から2社目のIT会社に転職成功。
今はAWSを活用したシステム構築の支援業務を行なっています。
本記事は、業務で行った内容の復習とアウトプットを兼ねて作成しました。
AWSの具体的な設定手順を学びたい方に少しでも役立てば幸いです。
既に合格済のAWS資格
2024年04月11日「AWS Certified Cloud Practitioner(CLF)」
2024年06月27日「AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA)」
2024年08月13日「AWS Certified Sysops Administrator - Associate (SysOps)」
2024年11月19日「AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP)」