概要
Windowsレジストリをpowershellコマンドで操作することで、アプリやOS設定を変更する。
Windowsレジストリとは
Windowsレジストリとは、Windowsオペレーティングシステムおよびその上で動作するアプリケーション、ハードウェア等の設定情報を一元管理するデータベースである。レジストリは階層構造を持ち、キー(Key)と値(Value)のペアで構成されている。
レジストリの編集方法
PowerShell による操作
レジストリの操作コマンド
レジストリキーの存在確認
Test-Path "HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Excel\Security"
レジストリ値の取得
Get-ItemProperty -Path "レジストリのパス" -Name "値の名前"
レジストリ値の設定
Set-ItemProperty -Path "レジストリのパス" -Name "値の名前" -Value 設定値
実用例:エクスプローラー設定
エクスプローラーにおいて「表示>表示>ファイル名拡張子」にチェックをつける設定に変更する場合の例である。
設定の変更
Set-ItemProperty -Path 'HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced' -Name 'HideFileExt' -Value 0
設定の確認
Get-ItemProperty -Path 'HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced' -Name 'HideFileExt'
(サインインしなおすとGUIに反映される)
GUI による編集
レジストリエディタを使用することで、下記が可能。
Windows11に標準搭載。
- グラフィカルユーザーインターフェースを通じてレジストリを編集できる。
- 値のデータ型を確認することができる。
- Set-ItemPropertyコマンドの-Path、-Nameの値のヒントを得られる。
Set-ItemPropertyで設定を避けるデータ型
REG_EXPAND_SZ
- 環境変数を含む文字列。
REG_MULTI_SZ
- 複数の文字列を配列として扱う。
REG_BINARY
- バイナリデータ。