Claude Code × Cursor × WSL 完全セットアップガイド(Windows)
対象: Windows 10/11 ・ ツール未インストールの状態からスタート
ゴール: WSL + Cursor + Claude Code の本格開発環境を構築し、育てていく
全体の流れ
① WSL(Ubuntu)のインストール & 初期設定
② WSL内に Claude Code をインストール
③ Anthropicアカウント認証(Claude Pro / Max 必須)
④ Cursor インストール & WSL連携
⑤ プロジェクトフォルダの作り方 & claude 起動
⑥ CLAUDE.md で Claude Code を「育てる」
① WSL(Ubuntu)のインストール
WSLとは?
Windows上でLinux(Ubuntu)を動かすMicrosoft公式の仕組み。
Claude CodeはもともとLinux/macOS向けに設計されているため、
WSL経由が最も安定してパフォーマンスも良い。
1-1. Windowsバージョンの確認
Win + R → winver と入力してEnter。
- Windows 10: ビルド19041以降が必要
- Windows 11: そのままOK
1-2. WSLのインストール
PowerShellを「管理者として実行」する:
-
Win + X→ 「ターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」
wsl --install -d Ubuntu
これ1行で以下がすべて自動実行される:
- WSL機能の有効化
- 仮想マシンプラットフォームの有効化
- Linuxカーネルのインストール
- Ubuntuのダウンロード&展開
1-3. 再起動
Restart-Computer
⚠️ 再起動は必須。 スキップするとWSLが正常に動作しない。
1-4. Ubuntuの初期設定
再起動後、以下のいずれかでUbuntuを起動:
- 自動でUbuntuのウィンドウが開く(数分待つ)
- スタートメニューで「Ubuntu」を検索して起動
- PowerShellで
wslと入力
初回起動時にユーザー名とパスワードを設定する:
Enter new UNIX username: lingmu
New password: ********
Retype new password: ********
⚠️ Windowsのユーザー名/パスワードと一致させる必要はない。
パスワードはsudoコマンド(管理者権限の実行)で使うので覚えておく。
1-5. Ubuntuを最新状態に更新
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
1-6. WSLバージョンの確認
PowerShell(Windows側)で:
wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Running 2
VERSION が 2 であればOK(WSL2のほうが高速&サンドボックス対応)。
もし 1 だった場合:
wsl --set-version Ubuntu 2
② WSL内に Claude Code をインストール
WSL(Ubuntu)のターミナルで作業する。
ネイティブインストーラーを使うので Node.js は不要。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
確認
claude --version
# → バージョン番号が表示されればOK
③ Anthropicアカウント認証
Claude Codeは 有料プラン(Claude Pro $20/月〜 または Claude Max) が必要。
claude
初回実行時にブラウザ認証のURLが表示される。
URLをコピーしてWindows側のブラウザで開き、Anthropicアカウントでログイン。
認証コードが表示されたら、ターミナルに貼り付けてEnter。
💡 プランの選び方
| プラン | 月額 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| Claude Pro | $20 | まず試したい人。学習・個人開発 |
| Claude Max 5x | $100 | 本格的にClaude Codeを使い倒したい人 |
| Claude Max 20x | $200 | ヘビーユーザー・大規模開発 |
| API(従量課金) | 使った分 | 自動化パイプライン向け |
まずProで始めて使用量を把握 → 本格利用ならMaxへ切り替えが合理的。
④ Cursor インストール & WSL連携
4-1. CursorをWindows側にインストール
- https://www.cursor.com からダウンロード&インストール
- VS Codeとほぼ同じ使い勝手
4-2. WSL拡張機能をインストール
Cursor内で Ctrl + Shift + X(拡張機能ビュー)を開き:
- 「WSL」 で検索 → Microsoft製の「WSL」拡張機能をインストール
- 「Claude Code」 で検索 → インストール
4-3. CursorからWSLに接続する
方法A: コマンドパレットから(推奨)
-
Ctrl + Shift + P→ 「WSL: Connect to WSL」を選択 - 左下に「WSL: Ubuntu」と表示されれば接続成功
方法B: WSLターミナルから(こちらも便利)
# WSLのUbuntuターミナルで、プロジェクトフォルダに移動して:
cursor .
→ CursorがWSL接続モードで自動的に開く
4-4. 接続確認
Cursorの左下ステータスバーに以下が表示されていればOK:
>< WSL: Ubuntu
Cursor内でターミナルを開くと(Ctrl + `` )、
自動的にWSL(Ubuntu)のシェルが起動する。
⑤ フォルダ構成 & claude の起動方法
🔑 核心: どこにプロジェクトを作るか?
結論: WSLのLinuxファイルシステム内(~/ 以下)にプロジェクトを作る。
| 場所 | パス例 | 速度 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| Linux側(推奨) | ~/Projects/my-app/ |
⚡ 高速 | ✅ |
| Windows側 | /mnt/c/Users/.../my-app/ |
🐢 遅い | ❌ |
Windows側(/mnt/c/)はファイルI/Oが大幅に遅くなるため、
必ずLinux側に作業フォルダを置く。
おすすめフォルダ構成
# WSLのUbuntuターミナルで作成:
mkdir -p ~/Projects
~/ ← WSLのホームディレクトリ
├── .claude/
│ └── CLAUDE.md ← グローバル設定(全プロジェクト共通)
└── Projects/ ← プロジェクト群の親フォルダ
├── my-webapp/ ← Cursorでこのフォルダを開く
│ ├── CLAUDE.md ← プロジェクトメモリ
│ ├── .claude/ ← Claude Code設定(自動生成)
│ ├── src/
│ └── ...
├── study-project/ ← 別プロジェクト
│ ├── CLAUDE.md
│ └── ...
└── sandbox/ ← 実験・お試し用
├── CLAUDE.md
└── ...
起動手順(毎日のワークフロー)
Step 1: WSLのターミナルからCursorを開く
cd ~/Projects/my-webapp
cursor .
Step 2: Cursorのターミナルで claude を起動
Cursor内で Ctrl + `` でターミナルを開き:
claude
Step 3: 初回は /init で自動セットアップ
/init
→ Claude Codeがプロジェクト構造を読み取り、CLAUDE.md を自動生成。
IDE連携の確認
Cursorのターミナルで claude を起動すると、自動的にIDE連携が有効になる。
ウニマーク(✱)がCursorのサイドバーに表示される。
もし連携されない場合は、Claude Code内で /ide と入力してCursorを選択。
⑥ CLAUDE.md で Claude Code を「育てる」
CLAUDE.mdは Claude Codeの「プロジェクトメモリ」 。
一度書けば毎セッション自動で読み込まれ、いちいち説明し直す必要がなくなる。
CLAUDE.md の3つのスコープ
| スコープ | 場所 | 用途 |
|---|---|---|
| グローバル | ~/.claude/CLAUDE.md |
全プロジェクト共通の個人設定 |
| プロジェクト | プロジェクトルート/CLAUDE.md |
プロジェクト固有のルール(Git管理推奨) |
| ローカル | プロジェクトルート/.claude/CLAUDE.md |
個人的なローカル設定(Git管理外) |
優先順位: ローカル > プロジェクト > グローバル
最初に作る: グローバル設定
mkdir -p ~/.claude
nano ~/.claude/CLAUDE.md
以下を貼り付けて保存(Ctrl + O → Enter → Ctrl + X):
# 個人設定
## 言語設定
- 全ての応答は日本語で行う
## コーディングスタイル
- 2スペースインデント
- セミコロン省略(JS/TS)
- 変数名・関数名は英語、コメントは日本語
## コミット
- コミットメッセージは日本語
- Conventional Commits形式(feat:, fix:, docs: 等)
- mainブランチへの直接コミットは禁止
- pushする前に必ず確認を取る
## コミュニケーション
- 簡潔に要点を伝える
- 不明点があれば実装前に確認を取る
プロジェクト CLAUDE.md のテンプレート
新しいプロジェクトを始めたら /init で自動生成するのが最速。
生成後、以下のようなプロジェクト固有情報を追記する:
# プロジェクト名
## 概要
- What: ○○するWebアプリ
- Why: ○○の課題を解決するため
- Who: ○○向け
## 技術スタック
- フレームワーク: Next.js 14
- 言語: TypeScript
- スタイリング: Tailwind CSS
- DB: PostgreSQL + Prisma
## コマンド
- `npm run dev` - 開発サーバー起動(localhost:3000)
- `npm run build` - ビルド
- `npm run test` - テスト実行
- `npm run lint` - Lint実行
## ディレクトリ構成
- src/app/ - ページ(App Router)
- src/components/ - UIコンポーネント
- src/lib/ - ユーティリティ
- src/types/ - 型定義
## ルール
- 新しい機能は必ずブランチを切って作業する
- mainブランチへの直接コミットは禁止
- テストを書いてから実装する(TDD)
## 注意事項
- APIキーは.envファイルで管理(Gitにコミットしない)
育て方のコツ
1. /init で骨格を自動生成
新規プロジェクトで最初に /init を実行すれば、
Claude Codeがプロジェクト構造を読み取ってCLAUDE.mdを自動生成。
2. 作業中に # キーで追記
セッション中に # を押すと、Claude CodeがCLAUDE.mdに自動で追記してくれる。
3. 「CLAUDE.mdに追記しといて」で自動更新
プロンプトで「この作業手順、毎回やるからCLAUDE.mdに書いといて」と伝えれば、
Claude Code自身が更新してくれる。勝手に育つ。
4. 自動メモリ機能(v2.1.59以降)
Claude Codeは作業中に自分でメモを保存する。
ビルドコマンド、デバッグの洞察、コードスタイルの好みなどを自動学習・蓄積。
5. 60〜300行以内に保つ
公式推奨。長すぎると無視される可能性が上がる。
肥大化したら .claude/rules/ ディレクトリにルールファイルを分割する。
6. 一般的すぎる情報は書かない
「componentsフォルダにコンポーネントを置く」のような当たり前の情報は不要。
Claudeはすでに知っている。プロジェクト固有の「変わった部分」 を書く。
💡 日常の使い方Tips
よく使うコマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
/init |
CLAUDE.md自動生成 |
/clear |
コンテキストをリセット(タスク切り替え時に) |
/help |
ヘルプ表示 |
/ide |
IDE連携の設定 |
/cost |
セッションのコスト確認 |
/doctor |
環境ヘルスチェック |
/terminal-setup |
Shift+Enter改行の設定 |
思考レベルの指定
プロンプトにキーワードを含めると、Claudeにより深い思考を促せる:
| キーワード | 思考の深さ | 用途 |
|---|---|---|
think |
基本 | 通常のタスク |
think hard |
深い | 設計判断 |
think harder |
さらに深い | 複雑なバグ |
ultrathink |
最大 | アーキテクチャ設計 |
Cursorとの使い分け
| やりたいこと | 使うツール |
|---|---|
| 複数ファイルの一括変更 | Claude Code |
| ターミナルコマンドの実行 | Claude Code |
| Git操作(commit, PR作成) | Claude Code |
| プロジェクト全体の分析 | Claude Code |
| ピンポイントのコード編集 | Cursor AI |
| コード補完 | Cursor AI |
| UIを見ながら微調整 | Cursor AI |
権限設定のコツ
Claude Codeは実行前に許可を求めてくる。
-
Yesを選ぶと.claude/settings.local.jsonに自動追記される - 次回から同じコマンドは確認なしで実行される
- 危険なコマンド(
git push origin mainなど)はdenyにしておくと安心
⚠️ トラブルシューティング
「claude: command not found」(WSL内)
# PATHを確認
echo $PATH
# インストールし直し
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
source ~/.bashrc
認証が切れた(401エラー)
claude auth logout
claude auth login
WSLが起動しない / エラーが出る
# PowerShell(管理者)で:
wsl --update
wsl --shutdown
wsl
Cursorでウニマークが出ない
→ 拡張機能からClaude Codeをインストール。Cursor再起動。
WSL接続時に「Could not fetch remote environment」
→ Cursor内で Ctrl + Shift + P → 「WSL: Connect to WSL」を再実行。
Windowsのパスにあるファイルにアクセスしたい
# WSLからWindows側のファイルにアクセス:
ls /mnt/c/Users/<Windowsユーザー名>/Desktop/
# ただし速度が遅いので、作業はLinux側で行うこと
WSLのメモリ使用量を制限したい
Windows側に設定ファイルを作成:
C:\Users\<ユーザー名>\.wslconfig:
[wsl2]
memory=8GB
processors=4
swap=2GB
設定後:
wsl --shutdown
wsl
📋 セットアップ完了チェックリスト
[ ] WSL(Ubuntu)が起動する
[ ] WSLのバージョンが 2 である
[ ] claude --version でバージョンが表示される
[ ] claude で認証が通り、対話できる
[ ] CursorをWindows側にインストールした
[ ] CursorにWSL拡張機能をインストールした
[ ] CursorにClaude Code拡張機能をインストールした
[ ] CursorからWSLに接続できる(左下に「WSL: Ubuntu」表示)
[ ] Cursorのターミナルで claude が起動する
[ ] ~/.claude/CLAUDE.md にグローバル設定を書いた
[ ] プロジェクトフォルダで /init を実行した
📚 参考リンク
- Claude Code 公式ドキュメント: https://code.claude.com/docs/en/overview
- セットアップガイド: https://code.claude.com/docs/en/setup
- VS Code / Cursor連携: https://code.claude.com/docs/ja/vs-code
- メモリ(CLAUDE.md): https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/memory
- WSL公式ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install
- Cursor公式サイト: https://www.cursor.com