はじめに
Ubuntuに限らず、パソコン関連のやり方類はWebサイトをいくつか見る必要があり、場合によっては数十ものサイトを見比べて取捨選択する必要があります。 この記事はそうしたやり方類をまとめて書いていきます。 今回はUbuntu serverをリモートデスクトップ接続専用機としてセットアップする方法をまとめます。
この記事でできること
Ubuntu server をインストールしてすぐの状態から、リモートデスクトップ専用機としてセットアップしてアクセスできるようにします。 追加でそのサーバーを使ってMinecraft Spigotサーバーを構築します。
対象読者
- コマンド操作がわかる人
- コマンド操作がわからない人
- Ubuntu server 単機でリモートデスクトップを構築したい人
目次
- Ubuntu Desktop のインストール
- Xrdp をインストールして立ち上げる
- ファイアウォールの設定
- rootログインの無効化
- 再起動して接続確認
1. Ubuntu Desktop のインストール
リモートデスクトップ環境を整えるにはUbuntu Desktopが必要なのでインストールします。ダウンロードおよびインストールには時間がかかるので気長に待ちましょう。
- パッケージのインストール
sudo apt-get -y install ubuntu-desktop
- 無効化
Ubuntu Desktop がインストールできたら、念のためにCUIベースで起動するように再設定します。
CLIで起動
sudo systemctl set-default multi-user.target
メモ:GUIで起動
$ sudo systemctl set-default graphical.target
2. Xrdp をインストールして立ち上げる
リモートデスクトップで接続できるようにサーバーを立ち上げます。
インストール
sudo apt -y install xrdp
有効化
sudo systemctl enable xrdp
メモ:無効化
$ sudo systemctl disable xrdp
確認
Active : active (rinnning)と表示されれば成功です。
"Q"キーを押して終了しましょう。
sudo systemctl status xrdp
3. ファイアウォールの設定
そのままサーバーを使うのは危険なので、ポートを使うものだけ開きます。
有効化
ファイアウォールを有効化します。
sudo ufw enable
メモ:無効化
$ sudo ufw disable
全体の閉鎖
全てのポートを閉じます。
sudo ufw default deny
メモ:すべて開放
$ sudo ufw default allow
ポート開放
xrdp では 3389 番のポートを使うのでそれを開放します。
別途必要なポートがあれば都度開放します。
xrdp 用ポート開放
sudo ufw allow from any to any port 3389 proto tcp
メモ:ポート開放
$ sudo ufw allow [ポート番号]
$ sudo ufw deny [ポート番号]
リロード
ポート開放の設定が終わったらリロードします。
sudo ufw reload
確認
設定したポートが ALLOW になっている確認します。
sudo ufw status
4. rootログインの無効化
リモートデスクトップ専用なので一応rootログインを無効化しておきます。
無効化
sudo passwd -l root
メモ:有効化
$ sudo passwd -u root
5. 再起動して接続確認
再起動したら接続したいPCに移動して作業します。今回はWindowsを使います。
reboot
リモートデスクトップ接続を起動
検索欄にリモートデスクトップと入力すると”リモートデスクトップ接続”が表示されるので起動し、Ubuntu serverに割り当てられたローカルIPアドレスを入力して接続します。 xrdpのログイン画面が出てくるので、Ubuntuのユーザー名とパスワードを入力して入ります。 左上にウィンドウが表示された場合はユーザー名かパスワードが間違っている可能性があるのでもう一度入力します。
以上
リモートデスクトップ専用機としてのセットアップはこれで終了です。
参考サイト一覧
https://tadaoyamaoka.hatenablog.com/entry/2018/01/10/233519
https://minokamo.tokyo/2020/08/16/2687/
https://lifework-blog.com/ubuntu-server-firewall/