初めに
C直下に置く方法はあってもそれ以外で構築する方法が探してもなかったので掲載。
個人的に開発関係はC:\Program Files (dev)
というディレクトリに保存していたので、ここに、
C:\Program Files (dev)\Apache
C:\Program Files (dev)\php
みたいな感じで配置する。
各ソフトの設定もそのディレクトリに合わせて変更する。
PHP8
概要は、PHPをダウンロードしてパスを通すだけの簡単なお仕事です。
1. Download PHP
ここにPHPのダウンロード一覧があるので、Current Stable PHP8.*.* (Changelog)
ってところの、・Windows downloads
からダウンロードページに飛ぶ。
いろいろあるが、x64 Thread Safe
の大枠のところから、Zipを選択してダウンロードする。
2. 配置
ダウンロードしたファイルを解凍して、任意の場所に配置する。冒頭にも言ったが、ルートディレクトリにはおかない。
ここでは、C:\Program Files (dev)\php-8.1.3
に配置した。
3. 設定
Apacheとの連携とは関係ないPHP関係の設定。
1. php.ini
PHPディレクトリ内のphp.ini-production
を複製して、名前をphp.ini
とする。
次にphp.iniを開き以下の項目を変更する。固まってあるわけじゃないので、一行ずつ探して変更します。
extension_dir
に指定しているパスは、PHPディレクトリ内のext
ディレクトリを指定してください。
; extension_dir = "ext"
;extension=fileinfo
date.timezone =
;extension=mbstring
;mbstring.language = Japanese
extension_dir = "C:\Program Files (dev)\php-8.1.3\ext"
extension=fileinfo
date.timezone = "Asia/Tokyo"
extension=mbstring
mbstring.language = Japanese
extension=php_mysqli.dll
extension=php_pdo_mysql.dll
2. 環境変数の設定
まぁ普通に環境変数に追加する感じです。
PHPディレクトリ、この記事の場合はC:\Program Files (dev)\php-8.1.3
をグローバル環境変数に追加してください。
追加したら、Terminalなどを開いてphp -v
として、エラーではない答えが返ってきたら追加されいます。
Apache
概要は、Apacheをダウンロードして、サービスにインストールします。
ルートディレクトリではないのでその辺も設定します。
ここではVisual Studio 2022 と 2019 をインストールしているため、Microsoft Visual C++ 20** 再頒布可能パッケージはインストールされていると仮定します。
インストールされていない場合はエラーで起動できないので、別途インストールする必要があります。
最新バージョンを入れれば、下位バージョンは網羅されていると思います。
1. Download Apache
ApacheはWindows用のバイナリは用意されていないので、代わりに配布してくれているサイトからダウンロードします。
ここから、Apache *.*.* Win64
のところのZipファイルをクリックしてダウンロードします。
2. 配置
展開したら、Apache24
というディレクトリがあるので、それを任意のディレクトリに移動します。
ここでは、C:\Program Files (dev)\Apache24
に移動しました。
3. 設定
PHPとの連携とは関係ないApache関係の設定。
1. httpd.conf
Apache24\conf\httpd.conf
を編集します。
ディレクトリがルートではないので、以下の項目を変更して対応します。
また、使用するURLが指定されていないと、警告が出るため、それも変更します。
これも別々にあるため、その行を探して設定してください。
Define SRVROOT "c:\Program Files (dev)\Apache24"
ServerName localhost:80
ポートの変更
80番以外でリッスンしたい場合は以下のところを変更してください
Listen 8080
ServerName localhost:8080
2. サービスに登録
ApacheをサービスとしてWindowsに登録します。
Terminalを開いてApache24/bin
ディレクトリにあるhttpd.exe
を使って登録します。
引数にinstallとkオプションを使用します。
管理者権限のあるTerminal
を使用してください。
この記事の場合はこうです。
cd 'C:\Program Files (dev)\Apache24\bin'
./httpd.exe -k install
MySQL
概要はインストーラを実行するだけです。
1. Download MySQL
このページの Go to Download Page >
をクリックします。
2つ出てくるので上のほうをダウンロードします。
2. 配置
インストーラなので場所は変更できません。多分。
3. インストール
ダウンロードしたインストーラを起動します。
インストールするバージョンは開発者バージョンです。起動直後に表示される選択ではそれを選んでください。
インストーラに従ってインストールしてください。
phpMyAdmin
1. Download phpMyAdmin
このサイトの、phpMyAdmin-*.*.*-all-languages.zip
をクリックしてダウンロードします。
2. 配置
ダウンロードしたZipを展開し、Apache24/htdocs
、ここではC:\Program Files (dev)\Apache24\htdocs
に、配置します。ディレクトリ名はphpMyAdmin
とかにしてください。
3. ログイン
ブラウザでhttp://localhost/phpmyadmin/index.php
に移動して、インストール時に作ったアカウントでログインできます。
PHPとApacheの連携
概要はApacheの設定でPHPを参照するように設定します。
Apache24\conf\httpd.conf
を編集します。
ファイル内の最下部に以下の項目を追加します。
2行目までのパスは任意のものに変更してください。
PHPIniDir "C:\Program Files (dev)\php-8.1.3"
LoadModule php_module "C:\Program Files (dev)\php-8.1.3\php8apache2_4.dll"
AddHandler application/x-httpd-php .php
起動確認
Apache24\bin\ApacheMonitor.exe
をダブルクリックして起動します。
タスクバーに起動するので、Open Apache Monitor
を選択します。
Startを選択して、左側のApacheが緑色になったら成功しています。
Apache24\htdocs
ディレクトリ内の index.html
の拡張子をphpに変更し、ファイル内の文字列を以下に変更してブラウザで、localhost
にアクセスしてPHP情報が表示されていれば正しくPHPと連携できています。
<?php
echo phpinfo();
参考