Linux初心者が覚えておくと便利なコマンド

この文章について

コマンド初心者が覚えておくと便利なコマンドを紹介します。
(Linux/Debian系コマンド)

今回紹介するコマンドは基本的に初期インストールされています。

間違えているところがあったらご指摘ください!

私の環境(参考程度に)

os-version.sh

$ cat /etc/os-release

PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 11 (bullseye)"
NAME="Debian GNU/Linux"
VERSION_ID="11"
VERSION="11 (bullseye)"
VERSION_CODENAME=bullseye
ID=debian
HOME_URL="https://www.debian.org/"
SUPPORT_URL="https://www.debian.org/support"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.debian.org/"

neofetch.sh

$ neofetch
       _,met$$$$$gg.          lemon73@*******-*******
    ,g$$$$$$$$$$$$$$$P.       -----------------------
  ,g$$P"     """Y$$.".        OS: Debian GNU/Linux 11 (bullseye) on Windows 10 x86_64
 ,$$P'              `$$$.     Kernel: 5.15.90.1-microsoft-standard-WSL2
',$$P       ,ggs.     `$$b:   Uptime: 3 mins
`d$$'     ,$P"'   .    $$$    Packages: 533 (dpkg)
 $$P      d$'     ,    $$P    Shell: bash 5.1.4
 $$:      $$.   -    ,d$$'    Terminal: Relay(9)
 $$;      Y$b._   _,d$P'      CPU: Intel i5-6400T (4) @ 2.207GHz
 Y$$.    `.`"Y$$$$P"'         Memory: 289MiB / 3848MiB
 `$$b      "-.__
  `Y$$
   `Y$$.
     `$$b.
       `Y$$b.
          `"Y$b._
              `"""

ファイル操作系

ターミナルの見方

ターミナルを起動すると、次のような表示になります。

terminal.sh

lemon73@*******-*******:/mnt/i/test$ 

これでは、
lemon73がユーザ名、
*******-*******がパソコン名、
/mnt/i/testが場所となっています。
(私はWindowsでWSLを使っているため、/mnt/i/testはI:Drive内のtestというファイルにいるということになります。)

(以下の文章ではlemon73@*******-*******:/mnt/i/test$ の部分を$ に略します。)

今回のファイルの構成

tree.sh

$ tree mnt/i/test
mnt/i/test (現在の位置)
├qiita.md
├qiita.txt
├qiita
│  └license
└.qiita.txt (隠しファイル)

ls(現在の場所のファイルの表示)

現在の位置にあるファイルを表示できます。

使用方法

• ls
• ls 場所

使用例

ls.sh

$ ls
qiita.md qiita.txt qiita

Iドライブ内のtestのファイルの中に何が入っているかを見ることができます。

代表的な引数

• -a:隠しファイルの表示

ls-a.sh

$ ls -a
. .. .qiita.txt qiita.md qiita.txt qiita

こちらでは、.qiita.txtが隠しファイルになっています。

• -l:情報の表示(権限など)

ls-l.sh

$ ls -l
合計 0
drwxrwxrwx 1 lemon73 lemon73 512  7月  8 21:15 qiita
-rwxrwxrwx 1 lemon73 lemon73   0  7月  8 21:14 qiita.md
-rwxrwxrwx 1 lemon73 lemon73   0  7月  8 21:14 qiita.txt

その他使用例

lsの後に場所を書くことで、他の場所のファイル内を見ることもできます。
例1:qiitaファイル内を見るとき

ls-qiita.sh

$ ls qiita
(または ls ./qiita)
license

例2:親ファイル内を見るとき

ls-test.sh

$ ls ../
test read-me.txt

(類似コマンドとしては、treeコマンドがあります。)

cd(場所移動)

現在位置の変更を行えます。

使用方法

• cd 場所

使用例

cd.sh

/mnt/i/test$ ls
qiita.md qiita.txt qiita
/mnt/i/test$ cd qiita
/mnt/i/test/qiita$ 

testディレクトリ内にあるqiitaディレクトリに移動しています。

cat(ファイルの表示)

ファイルをテキストエディタなどで開かずに、中に何が書かれているかを表示できます。
誤って書き換える心配がないので、システムファイルなどを閲覧する際に役に立ちます。

使用方法

• cat ファイル名

使用例

cat.sh

$ ls
qiita.md qiita.txt qiita
$ cat qiita.md
# Qiita
Qiitaさいこー!!

にゃんにゃん

便利な使用例

Linuxのバージョンを手軽に表示する方法

linux-version.sh

$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 11 (bullseye)"
NAME="Debian GNU/Linux"
VERSION_ID="11"
VERSION="11 (bullseye)"
VERSION_CODENAME=bullseye
ID=debian
HOME_URL="https://www.debian.org/"
SUPPORT_URL="https://www.debian.org/support"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.debian.org/"

cp(ファイルのコピー)

ファイルのコピーができます。

使用方法

• cp コピー元ファイル コピー後の名前

使用例

cp.sh

$ ls
qiita.md qiita.txt qiita
$ cp ./qiita.md ./hogehoge.md
$ ls
hogehoge.md qiita.md qiita.txt qiita

同ディレクトリ内のqiita.mdからhogehoge.mdという名前のコピーを作成しています。

mv(ファイルの移動)

ファイルの移動や名前変更が行えます。

使用方法

• mv 移動前ファイル 移動後の場所

使用例

mv.sh

$ ls
qiita qiita.md qiita.txt
$ ls ./qiita
license

$ mv qiita.md ./qiita/

$ ls
qiita qiita.txt
$ ls ./qiita
qiita.md license

treeコマンド使用バージョン

mv.sh

$ tree
.
├qiita
│ └license
├qiita.md
└qiita.txt
1 derectory. 3 files
$ mv qiita.md ./qiita/
$ tree
.
├qiita
│ ├qiita.md
│ └license
└qiita.txt
1 derectory. 3 files

rm(ファイルの削除)

ファイルの削除ができます。
ファイルの削除には管理者権限が必要な場合が多いので、使えるならsudoで実行するのをお勧めします。

使用方法

• rm 削除するファイル名

使用例

.sh

$ ls
qiita.md qiita.txt qiita
$ sudo rm ./qiita.md
$ ls
qiita.txt qiita

代表的な引数

.sh

$ sudo rm ./qiita -r
$ ls
qiita.txt

-rでディレクトリと、その中のファイルを削除します。

その他の例

.sh

$ ls
qiita.md qiita.txt qiita
$ sudo rm ./*
$ ls
(空)

./*でディレクトリ内のファイルをすべて削除できます。

危険
絶対に実行してはいけません。
(パソコン内のファイルを全部削除するコマンド)

all-remove.sh

$ sudo rm -r /*

all-remove.sh

$ sudo rm -rf /

(参考: sudo rm -rf / )

vim(ファイルの編集)

コマンドライン上で使えるテキストエディターです。
vimの他にも、Emacsやnano、vimの後継のneo vimなどがあります。
おそらくssh接続するときはこれを使う羽目になるので、基本操作を覚えておくとよいでしょう。

起動方法

• sudo vim ファイル名
  (おそらくsudo権限がないと閲覧しかできません。)

使用方法

編集モード

• a: 挿入モードに入る

保存

• Shift + ZZ: 上書き保存
• :q!: 保存せずに終了

ショートカット

• yy: 1行コピー(vimではヤンクと言います)
• p: 下の行にペースト
• Shift + P: 上の行にペースト
• dd: 1行削除

カーソル移動

• h: カーソルを左に移動
• j: カーソルを下に移動
• k: カーソルを上に移動
• l: カーソルを右に移動

挿入モード

(挿入モードでは文字入力が可能です。)

• Esc: 編集モードに戻る

おまけ

curl(インターネット)

ネットワーク系のエンジニアとかがたまに使っているらしいです。

状態コード(404エラーなど)が出せるらしいです。

使用方法

• curl リンク

使用例

curl.sh

$ curl ja.wttr.in/Tokyo
天気予報： tokyo

                曇り
       .--.     +25(28) °C
    .-(    ).   ↗ 43 km/h
   (___.__)__)  10 km
                0.0 mm
…(省略)

apt update/apt full-upgrade(更新)

アップデート/更新の時に使います。

使用方法

• sudo apt update -y
• sudo apt full-upgrade -y

exit(終了)

終了する際に使用します。
もし、vimなどが使用途中の場合は警告してくれます。

使用方法

• exit