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LinuxAdvent Calendar 2024

Day 8

KDE 環境で一部の Qt 系アプリケーションで日本語入力ができない

Last updated at Posted at 2024-12-07

Linux Advent Calendar 2024 8日目の記事です。

入力ができない

タイトル通りなのですが、KDE Plasma 6 の環境下で、Qt 系のアプリケーションの入力が一部できなくて困っていました。

具体的には Lokalize と Krita です。Qt 系でも Dolphin や Konsole などの他の殆どのアプリケーションは日本語入力ができるので、謎です。

解決策

CUI

起動時に環境変数を使えば、日本語入力が正常にできるようになります。

QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx アプリケーション
# 例: QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx krita

GUI

GUI では、以下のように設定します。

アプリケーションランチャーを開き、設定するアプリケーション (今回は Lokalize) を右クリックします。その中の項目から、"アプリケーションを選択"をクリックします。

Screenshot_20241207_194721.png

アプリケーションのプロパティが出てくるので、上のタブから"アプリケーション"を選択し、上から4個目の"環境変数"に QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx を追加します。

Screenshot_20241207_194752.png

以上です。この状態でアプリケーションを起動すると日本語が入力できるようになっているはずです。

原因

根本的な原因はよくわかりませんが、おそらく Plasma 6 になったときに日本語の設定方法が変更されたからだと思います。

Plasma 6 では、環境変数の QT_IM_MODULEGTK_IM_MODULE を空にすることが推奨されています。(Plasma 6 の日本語環境設定方法)

しかし、Lokalize や Krita などの一部のアプリケーションではこれらの環境変数が fctix になっていないといけない?ようです…

Krita は KDE Frameworks 5 (Qt5) ベースなので、バージョンによる問題か…?と思ったのですが、Lokalize は KDE Frameworks 6 (Qt6) ベースっぽいので、特に関係なさそうですね。謎です。

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