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はじめに

PSM1こと 「Professional Scrum Master™ I」 の受験体験記について、日本語版が出てきてからの投稿が少なかったので、資格取得の勉強〜受験までの流れを含めて書いてみました
生成AIを使いながら勉強していったので、どんな使い方をしているのかも記載ありです

PSMとは

PSM(Professional Scrum Master™)とは、Scrum.org™が提供するスクラムマスター向けのグローバルな認定資格
スクラムガイドに基づく知識と、実際のスクラムチームでの応用力を測る試験となっています

PSM1 試験の基本情報 (執筆時時点)

  • 問題数: 80問(単一選択、複数選択、正誤判定)
  • 制限時間: 60分
  • 合格ライン: 85%
  • 受験料: $200 USD(1回の受験につき)
  • 有効期限: なし(更新費用の不要な生涯資格)

参考リンク

日本語での受験が可能に!
PSM I試験は基本的に英語でしたが、2025年4月に日本語版試験が公式リリースされました。これにより自然な日本語での受験が可能になり、日本の受験者にとってかなりハードルが下がっています。
ITプレナーズが翻訳協力したScrum.org™のスクラムマスター認定資格「PSM I」日本語版試験がついにリリース

使用教材

インプット

アウトプット

勉強方法

1. ドキュメントベースでのインプット

まずはスクラムガイド2020 (日本語版)を読み込んでいき、より詳細を知りたい場合や、実際にどのように実務に入れていくかを考えていく際は、Lighthouseブログ記事を読みました

2. Notebooklmでのインプット

いかんせん公式サイトやUdemyの教材などは英語が多い。。。
そこでSuggested Reading for PSMやスクラムガイド2020をNotebooklmに入れて、
音声解説スライド資料で日本語のインプット資料を作成する方針に

一方でこのままスライド資料や音声解説を作ると、かなり端折られてしまうので
それはGeminiと相談して、どのような構成にするかを練ってみた

スクラムガイドの構成案
Gemini の回答
スクラムガイドの全文を網羅しつつ、複数のパワポファイル(ドキュメント)に分けてレポート化する場合の構成案ですね。

全13ページ程度のスクラムガイドを、あえて複数のドキュメントに分けるのであれば、**「読者がどのフェーズでその資料を読みたいか」**という利用シーン別に分けるのが最も効果的です。

最大10ドキュメント以内という制限の中で、内容を一切省略せずに構成した**「6つのドキュメント」**案を提案します。

スクフルガイド全文網羅:ドキュメント構成案(全6レポート)
各ドキュメントは最大20ページ(スライド)構成を想定しています。

1. 【基礎理論編】スクラムの定義と価値観
ガイドの冒頭から、スクラムが依って立つ精神についてまとめます。

内容: スクラムの目的、スクラムの定義、スクラムの理論(経験主義・リーン思考)、スクラムの三本柱(透明性・検査・適応)、スクラムの価値観(5つの要素)。

ポイント: ここはスクラムの「魂」なので、言葉を削らず丁寧に解説するドキュメントにします。

2. 【組織編】スクラムチームと責任
「誰が」何に責任を持つのか、組織構造に特化してまとめます。

内容: スクラムチーム全体(構造・サイズ)、開発者、プロダクトオーナー、スクラムマスターの各役割と具体的な責任。

ポイント: 各役割の「責任(Accountability)」という言葉を軸に構成します。

3. 【計画編】スプリントとプランニング
スクラムの器である「スプリント」と、その開始地点について詳述します。

内容: スプリントの定義、スプリントの中止条件、スプリントプランニング(トピック1:なぜ・2:何を・3:どのように)。

ポイント: スプリントバックログの「作成開始」までのプロセスを網羅します。

4. 【検査と適応編】実行とふりかえりのイベント
日々の活動からスプリントの終了まで、改善サイクルに特化します。

内容: デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブ。

ポイント: それぞれのイベントが「三本柱(透明性・検査・適応)」のどこに寄与するかを明記します。

5. 【作成物編】プロダクトと計画の透明性
スクラムが生み出す「成果物」と、その信頼性を担保する目標についてまとめます。

内容: 作成物全体、プロダクトバックログ(+プロダクトゴール)、スプリントバックログ(+スプリントゴール)、インクリメント。

ポイント: 「作成物」と「コミットメント」を対にして解説します。

6. 【品質とルール編】完成の定義と運用の原則
ガイドの締めくくりであり、最も重要な「品質」と「ルール」についてまとめます。

内容: インクリメントの「完成の定義 (Definition of Done)」、スクラムのルールの不可分性、まとめ。

ポイント: 「ルールの一部を変えたらそれはもうスクラムではない」というガイドの強いメッセージを最後に配置します。

ということで、スクラムガイドでは全部で6つの構成として、
推奨ドキュメントも同じように構成分けしてインプット資料を生成しました

image.png

日本語教材を自作
Notebooklmに試験範囲のデータを与えて、それっぽい自作教材ができます
PSM1のように日本語での教材が少ないときに便利

3. 公式教材でのアウトプット

Scrum.orgが模擬試験として公式に提示しているのでスクラムオープンで腕試し
どのような問題形式で出てくるかや、どのように試験を受けていくかの流れを確認

1回30問であるが、毎回同じ問題が固定ではないので少なくとも3回程度は受けておいた方が安心。5回以上やっていれば同じ問題が出てくる頻度が多くなっていた気がする

4. 自作アプリでのアウトプット

公式教材はアウトプットする量としては物足りなかったので自作してみた

試験問題の調達

インプットの際にNotebooklmでスライドや音声資料を生成してもらったが、そのときに使ったインプット資料を使って、問題と回答と選択肢の3点セットを新たに生成

さらにGeminiのDeepResearchを使って同様に3点セットを生成し、
これらのテキストデータをベースに、問題・選択肢・回答の3つに分けて、
VibeCodingでWebアプリを作成してみました

ただAIが集めているもののため、基本的には正しいことを言っている気がするが、
問題によっては"**"が混ざっていたり、選択肢と回答がズレていたりと
生成AIあるあるの事象を対応する必要があった

ので、問題修正画面側も作って、
自分で勉強しつつ問題と回答をブラッシュアップしていきました

試験対策アプリも自作
アプリ作成自体はデータさえ集まればVibeCodingでなんとかなります
ぜひお使いください

受験前後のお話

日本語での受験方法

気になった点だけ共有します

パスワード購入画面

日本語受験でもパスワード購入画面は英語受験と変わらずでした
購入の際に英語のみで行われると記載がありますが、このまま購入してOKです

image.png

受験の際はアカウントを作成し、
ログイン後に以下のリンクからパスワードを入力することで試験開始できます

image.png

設問の読み方と消去法

よく試験で言われていることですが、
その中でもよりPSM1ならではで感じた点を並べておきます

  • 引っかけ問題に注意: 「当てはまらないもの」を選ぶパターンがあるため、問題文は最後までよく読む
  • 「上記すべて」のパターン: 「上記すべて」のような選択肢のパターンもあるため、正解だと思っても他の選択肢も吟味する
  • 消去法が有効: 難しい問題や迷う問題は消去法で絞り込む
    • 消去法の例「タイムボックスを過ぎて延長している」選択肢はスクラムガイドの定義から外れるので NG、といった絶対的なルールに基づく消去法

気になった設問と感想

  • 全体責任かどうか: 単一のロールだけでなく、場合によってはスクラムチーム全体で責任を負うもの(例:スプリントごとの価値創造など)もあるため、どこ役割が何の責任を負うかはよく確認した方が良いです
  • 複数チーム(スケーリングスクラム): 複数チームで1つのプロダクトを開発する場合、プロダクトバックログの扱いやチーム間の連携・統合に関わる問題が出てくるため、この辺りも確認推奨です(※プロダクトバックログは1つ、POも1名他)
  • アンチパターンとの区別: 硬化スプリント (Hardening Sprint) など、スクラムにおけるアンチパターンは勉強していても出てきた記憶がなかったので、個別で調査しておいた方が良いです
    ↓おすすめ

  • 受験後は下の画像のように各区分の正答率とおすすめ勉強先が出てくるので、逆にいうとこの勉強サイトを見ておけばより苦手分野を克服できそうです
    image.png

頻出トピックと対策ポイント

[ここからAI生成パート]

試験内容として「スクラムガイドのどこを問われているか」「現場でどう振る舞うべきか」が頻出しました。とくにイベントアーティファクトにおける目的と責任の明確化は非常に重要です

各イベントの目的・ゴールと責任

スクラムにおける5つのイベントについて、試験対策として要点を最小限に整理します

イベント 目的・ゴール 責任
スプリント アイデアの価値化
・進捗の検査と適応
・予測可能性の維持
チーム全体: インクリメントの作成
PO: スプリントの中止権限
プランニング 作業計画の作成
① なぜ(ゴール)
② 何を(アイテム)
③ どうやって(計画)
チーム全体: ゴール定義・計画作成
PO: アイテム準備・価値提案
開発者: 「どう行うか」の決定
デイリースクラム 1日の計画・進捗検査
・スプリントゴールの進捗確認
・今後の作業調整とバックログ適応
開発者: やり方の自由・計画作成
PO / SM: 開発作業を行う場合のみ参加
レビュー 成果の検査と今後の適応
・達成内容と環境変化の確認
・プロダクトバックログの調整
チーム: ステークホルダーへの成果提示
参加者全体: 次にやるべきことの協議
レトロスペクティブ 品質と効果の改善
・個人・プロセス・ツールの振り返り
・最適な改善策(変更)の特定
チーム全体: 良かった点・問題・真因の議論
・次回のスプリント計画への組み込み

各アーティファクトの目的・責任・ゴール(確約)

3つの作成物と、透明性を高めるための確約(コミットメント)です

アーティファクト 目的 責任 確約 (ゴール)
プロダクトバックログ プロダクト向上に必要な要素のリスト PO プロダクトゴール
(将来の状態)
スプリントバックログ スプリントのタスクと実行計画 開発者 スプリントゴール
(スプリントの目的)
インクリメント ゴールに向けた具体的な機能 開発者 (※1) 完成の定義 (DoD)
(品質の基準)

(※1) 全体責任との違いに注意
インクリメントを 「作成する」 のは開発者の責任ですが、 「スプリントごとに価値を創造する」 のはスクラムチーム全体の責任です。混同を狙う引っかけ問題が出ます。

最後に

シラバスがあって試験範囲が明らかになっていれば、自分で教材も試験用アプリも作れるんだなと実感
アプリを作っていたから受かったのか、使っていたから受かったのか
皆さんもぜひ↓

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