はじめに
こんにちは,Latte72です!
今回,学生旅費支援を利用して「YAPC::Fukuoka 2025」に参加させていただきましたので参加に至った流れや当日の様子などをまとめさせていただきます.
概要
YAPCは "Yet Another Perl Conference" の略で,Perlを軸としつつも,ITに関わる全ての人のためのカンファレンスとなっています.
幅広い分野や領域のトークが展開されるため,「Perlを知らなくても楽しめるお祭り」だと聞いて参加を決めました.
技術者であれば誰でも楽しめる,刺激的な交流の場です.
YAPC::Fukuoka 2017 HAKATA以来、久々の 九 州での開催となるYAPC::Fukuoka 2025。
実は、YAPC::Japanとしてリブートしてから 9 年目のYAPC::Japanになります。
これを記念して、YAPC::Fukuoka 2025のテーマは 「きゅう」 とします。
今回のテーマは 9 だったらしいです.
学生旅費支援について
学生旅費支援制度は、「学生チケット」を購入済みの学生に対し、YAPC::Fukuoka 2025に参加するにあたって必要な宿泊費および交通費を支援させていただく制度です。
今回,この学生旅費支援制度によって羽田から博多までの旅費と博多での二泊分の宿泊費を負担していただきました.
自分は金曜日に大学で実験の授業があり,土曜日1日のみの参加となってしまったにもかかわらず柔軟に対応していただきとてもありがたかったです.
印象に残ったトーク
OSS開発者の憂鬱
Web Standard API に則ったフレームワークである Hono の開発者である @yusukebe さんによる大規模な OSS を開発するにあたって生じた悩み事についてのトークでした.
Cloudflare Workersで動くいい感じのフレームワークがないなということで軽い気持ちで開発を始めたようですが,Hono が世界的に使われるようになるにつれて保守作業が増えていき苦痛を感じることも多くなってしまったようです.
バグなのかバグでないのかの判別が難しかったり,そもそも hono 本体についての問題ではなかったりする Issue も多いそうです...
さらには悩んで決めた仕様について否定されてモヤモヤしたり,他のフレームワークの作者から妬まれたりするなど,大規模なOSSになったからこその悩み事がたくさん発生したそうです.
自分は今のところ大きなOSSにIssueをあげたり,Contributeしたりはほとんどできていないのですが,実際にIssueを上げるような時はなるべくメンテナーの方々の負担にならないように気を付けようと思いました.
ライトニングトーク
ライトニングトークでそれぞれの方の話が興味深かったのはもちろんなのですが,5分経つと銅鑼が鳴って強制終了になるというのがさすがだなと思いました.
自分のサークルでもよくライトニングトークは行うのですが,グダグダになりがちで長いときは15分くらい続いてしまうこともあります...
YAPCの 「 LT は 5 分!」 という風習を守る姿勢はすごいなと思いました.
昼食
チケットを持っている人は会場内で無料の昼食をいただくことができました.
さらに学生は昼にも学生専用の交流会があり,企業の方やほかの学生と交流できてとてもよかったです.
午後は,昼食の際に同じ机だったはこだて未来大の学生さんと一緒にセッションを回りました!
一人で参加するのとはまた違った楽しさがありよかったです!
カンファレンス懇親会
懇親会でもたくさんの人と話すことができてとても楽しかったです!
自分の趣味は OS や自作言語,コンパイラなどを実装することなのですが,過去に自作言語を作ったことがある人とも話すことができ,意見交換ができたのは様々な背景の人が参加する YAPC ならではでした.
学生懇親会
カンファレンス懇親会が終わり,カンファレンス自体は解散した後で,博多駅のほうに行き,企業の方々や学生の方々と一緒に焼き鳥などが食べられるお店に行かせていただきました.
とてもアットホームな雰囲気で,それぞれが所属しているサークルについて語り合ったり,愚痴を聞いてもらったりしました.
おわりに
今回,学生旅費支援のおかげで YAPC::Fukuoka 2025 に参加することができ,貴重な経験になりました.
トークを聞いて新しい知識や視点を得られただけでなく,OSS メンテナーの方や,同じように技術が好きな学生・社会人の方々と直接話すことで,自分ももっとアウトプットしていきたいという気持ちが強くなりました.
今回得たつながりや刺激を,これからの OSS への貢献や,自分の自作OS・コンパイラ開発,そしてサークル活動にも活かしていければと思います.
最後に,学生旅費支援制度を用意してくださった運営の方々,現地で話してくださった方々,本当にありがとうございました!
(投稿が非常に遅くなってしまい申し訳ありません...)



