はじめに
この記事では、Javaのパッケージについて初心者向けに解説します。パッケージは関連するクラスやインターフェースをまとめるための仕組みであり、プログラムのモジュール化や名前空間の管理に役立ちます。以下では、パッケージの基本的な使い方と、代表的な使用例を紹介します。
パッケージの基本的な使い方
Javaでは、package
キーワードを使用してパッケージを宣言します。
パッケージ宣言はソースファイルの先頭に記述される必要があります。
以下にパッケージの宣言例を示します。
package com.example.mypackage;
パッケージ名は一意であることが推奨されます。
通常、逆DNS形式(ドメイン名を逆さにしたもの)を使ってパッケージ名を付けることが一般的です。
代表的な使用例
java.utilパッケージのScannerクラス
java.utilパッケージには、ユーザーからの入力を受け取るための便利なクラスが含まれています。具体的には、コマンドラインやファイルからのテキスト入力を簡単に処理するための便利なツールです。
//java.utilパッケージ、つまりフォルダからScannerクラス、
//つまりファイルをインポートします。
import java.util.Scanner;
// これから任意の名称のオリジナルクラスを作成します
public class ScannerExample {
// 実際の処理の内容を記述していきます
// publicなので他のクラスから呼び出して使用できます。
public static void main(String[] args) {
// スキャナーというクラスはインスタンス化しなければ実行できません
// System.inを引数で与えることでキーボードからの入力を読み取ることができます
Scanner scanner = new Scanner(System.in);
System.out.print("名前を入力してください: ");
//scanner.nextLine()メソッドはユーザーが入力した文字列を取得します
String name = scanner.nextLine();
System.out.println("こんにちは、" + name + "さん!");
}
}
上記のコードでは、Scannerクラスを使ってユーザーからの入力を受け取り、それを表示する処理を行っています。実行結果は以下のようになります。
名前を入力してください: John
こんにちは、Johnさん!
まとめ
パッケージとは、ファイルを整理、管理するためのフォルダのようなものになります
クラスをフォルダ分けすることで、たとえクラス名が重複してもフォルダが異なればインポートのアドレスが異なるため名前の衝突を回避することができるので名前空間の提供も行っています