AWS SAP-C02に1ヶ月で合格した学習法
こんにちは。
2025年10月に AWS Solutions Architect – Professional(SAP-C02)に合格しました。
SAAは取得したものの、「SAPは難しそう」「今このタイミングで挑戦する意味はあるのか」と迷っている方も多いと思います。私も最初はそうでした。
結論から言うと、SAPはSAAの延長線上にある試験ではなく、設計判断の考え方を根本から鍛え直す試験でした。この記事では、SAA合格時とほぼ同じ前提条件から約1ヶ月でSAPに合格するまでにやったことと、学習を通して自分の中で何が変わったのかを書いていきます。
受験時の状況
まず、SAP受験時点の前提条件です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 勉強期間 / 総時間 | 約1ヶ月 / 約90時間 |
| 受験時期 | 2025年10月 |
| 業界歴 | 2年目 |
| 職種 | インフラエンジニア(運用メイン) |
| AWS実務経験 | SAA受験時とほぼ同等(基本サービス中心) |
| 受験形式 | オフライン(テストセンター) |
SAP受験時も、日常的に大規模なAWSアーキテクチャを設計していたわけではありません。実務で触っているサービスはSAAのときとほとんど変わらず、運用がメインです。
そのため今回の学習は、実務経験を積むことよりも設計判断の考え方を徹底的に整理することを目的にしました。
使用教材と学習の方針
使った教材は、UdemyのSAP問題集だけです。
まず1周目は、325問全てを解きました。このとき正答率が50%を切っても全く問題ないです。伸びしろしかないです。
正解不正解は気にせず、試験範囲と難易度を把握することが目的です。ここでポイントなのが、間違えた問題だけでなく、正解したけど自信がなかった問題も必ず解説を読んでください。解説は知識の宝庫です。
SAPは正解しても「なぜこれが正解なのか」を言語化できないと、別の問題で同じミスをします。
1周終わったら、2周目は間違った問題だけを解き直し。
最後は、ひたすら模擬試験モード。本番は180分という長丁場なので、3時間ぶっ通しで集中力を維持する訓練が必須だと私は思います。学生時代勉強する習慣があまりなかっただけかもしれませんが、、
まあやるにこしたことはないです。最新のAirpodsを買ってもお釣りが返ってくるくらいの受験費用がかるので、万全の準備をしましょう。
学習方法はSAAと変えなかった
学習の型はSAAのときから一切変えていません。
基本の流れは以下の通りです:
- 問題を解く
- 間違えた問題の解説を抽出する
- ChatGPTに渡し、設計判断が分かる形に整理する
- Obsidianにノートとして蓄積する
- NotebookLMで音声化し、繰り返し聞く
SAAでは「なぜこれが正解なのか」を理解することが中心でしたが、SAPではそれに加えてなぜ他の選択肢が成立しないのかまで必ず掘り下げました。
この時期の自分は、問題文を読むと無意識に前提条件と制約を洗い出し、構成を評価するだけの状態になっていて、今思えばほぼ設計判断専用ロボットのような思考回路でした。通勤中も飯食ってるときも、頭の中で勝手にアーキテクチャを評価している状態が続いていました。
SAP学習で特に意識したこと
正解を探さない。誤りを確定させる
SAPの問題を解く際に最も意識したのは、正解を当てにいくことではありません。
誤り選択肢の成立しない理由を徹底的に探すこと それだけです。
試験問題として成立している以上、前提条件は必ず一意に定まっています。そのため問題文を読んだら、
この構成は、どこかで前提と矛盾していないか。
可用性、コスト、運用、影響範囲のどこかがズレていないか。
こうした観点で選択肢を一つずつ潰していきました。
どの誤り選択肢にも、必ず前提と噛み合わない点があります。それを除外していくと、最後に残る選択肢は自然と一つになります。
最初は「どれも正解に見える」と思っていた問題も、前提をしっかり押さえると「この選択肢は可用性が足りない」「この選択肢は運用コストが高すぎる」と見えてくるようになりました。
構成を部分ではなく全体で捉える
SAPでは、一部だけ見れば正しく見える構成が頻繁に登場します。
しかし全体で見ると、可用性や運用面、コストで破綻するケースがほとんどです。
そのためノートを作る際は、
この構成が成立する条件は何か。
他の構成はなぜ成立しないのか。
この2点は必ずセットで整理しました。
構成を点ではなく全体像として捉える癖が自然と身についたと感じています。
「このサービスはこう使う」という知識だけで終わらず、「この構成全体がどう動くのか」というイメージを持てるようになりました。
その結果、試験勉強が単なる暗記作業ではなく、実務で本当に役に立つ知識として定着するようになったと思います。
SAPは知識より集中力の試験だった
SAPはSAAより試験時間が1時間長く、合計3時間あります。
知識量以上に集中力の維持が合否を分けると感じました。
3時間ぶっ通しで同じ解像度で考え続けるのは、想像以上にしんどいです。家で、途中で席を立たずに3時間解けないのであれば、本番でも同じことはできません。
そのため、自宅で3時間通しの模擬試験を7〜8回は解きました。最初の2回くらいは後半でミスしたり寝落ちしたりしましたが、回数を重ねるうちに3時間でも集中力を保てるようになりました。
SAPは「知っているか」よりも、3時間、同じ集中力を保てるかが試されます。
3時間勝負は前日から始まっている
これは完全に個人差がありますが、私の場合、試験当日の出来は前日でほぼ決まります。
普段から朝5時に起きて勉強する朝型のため、試験時間は最速で選択できる10時前後に固定しま
試験当日は、
朝5時に起床し、いつも通り学習を開始。
Obsidianにまとめた苦手ノートだけを3時間復習。
移動時間や待ち時間は、NotebookLMで苦手ポイントを耳で確認。
試験1時間前には会場近くのカフェに移動。
という流れで過ごしていました。
集中力対策として、試験1時間前にカフェインを200mg以上摂取し、直前にブドウ糖タブレットを2錠摂取しています。これで3時間でも思考が落ちない状態を作っています。完全に自分の中で確立したルーティンです。
SAAとSAPを通して感じたこと
SAAとSAPを続けて受けて、一番強く感じたのは、
アーキテクトを考えるのは面白い でした
SAAは、AWSの主要サービスを把握し、「どんな選択肢が存在するのか」を知る試験でした。
一方でSAPは、その選択肢を前提条件と制約の中で比較し、なぜこの構成を選ぶ必要があるか。なぜ他を切り捨てるのかを、徹底的に考えさせられる試験です。
構成を考える時間は正直大変でしたが、要件と制約の中で最適解を導くプロセスそのものが、次第に楽しくなっていきました。
問題を解いていて「この構成だとこのケースで破綻する」と気づく瞬間が増えて来て、途中から完全にパズルゲームを解いているような感覚で勉強していました。
さいごに
AWS SAPの学習は、単なる資格対策というより、設計の考え方を整理し、自分の思考を言語化する訓練の時間でした。
SAAの次に何を学ぶか迷っている方にとって、SAPは一度しっかり腰を据えて向き合う価値のある試験です。実務で直接使う機会がなくても、設計判断の考え方は確実に自分の中に残ります。
この勉強法は、ANSやDOPといった他の上位資格にもそのまま応用できます。実際、私はこの方法で他の試験も合格できました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。