はじめに
GitHubの草(コントリビューション)を簡易的に確認できるようにするために,MacのメニューバーやiOSのウィジェットで確認できるアプリを作りました(それぞれに関する記事は下にリンクを貼っておきます).これらはどちらもオープンソースとしてGitHubリポジトリを公開してあり,現在App Storeからも無料でダウンロードが可能となっていますので興味がある方はダウンロードしてみてください.
今回はこれらのアプリをApp Storeに配信するにあたって審査で少し面倒ごとがあったのでそれに関してまとめます.
macOS版 GitGrass
mac版はメニューバーに常駐するタイプのアプリとなっており,ユーザが指定した間隔にて最新のコントリビューションを取得して草をレンダリングし直すものとなっています.
リジェクト 2.1 App Completeness
これはパフォーマンスに関するリジェクトで,単にわかりやすいバグがあったのでダメというやつです.下に書いてあるMinimum Functionalityを恐れていたのですが肩透かしを食らいました.内容としては,ユーザ名が入力されていない状態の初回起動時にエラーのアラートが出るのはおかしいのでは?という指摘でした.もっともです.ユーザ名を入力できている状態でデバッグを続けていたのが敗因ですね.
iOS版 GitGrass
iOS版は環境設定用の母機アプリとToday Extensionのセットとなっており,基本的にはTodayウィジェットをユーザが表示するたびに最新のコントリビューション情報を取得して草をレンダリングし直すものとなっています.
リジェクト 4.2 Minimum Functionality
開発者が恐れおののくリジェクト理由,Minimum Functionalityが出ました.そりゃTodayウィジェットに草を生やすだけのアプリなのですから,機能がミニマムに決まっていますが,そんなんじゃApp Storeには並べてくれないようです.
審査員にアプリのアイデアが嫌われていない限り,機能を増やせばなんとかなるかもしれないと思い,今回は草の色と模様を変更できる仕様にしたところ審査が進みました.
リジェクト 2.1 Information Needed
「審査を円滑にするために情報が足りません」とのことで以下を追加で求められました.
-What is the purpose of the app?
-Who is the target audience?
-What are the main features of the app?
-Does the app content change daily?
-Is this an existing service? If yes, where is it available?
アプリの目的やターゲットユーザは何であるかを説明してくれとのことです.アプリ概要欄の説明不十分さが原因のようです.これは,問題解決センターにて回答を返信するだけで審査を引き続き進めてくれました.
リジェクト 5.2.5 Intellectual Property
「Apple純正アイコンなどを使用するな」とのことですが,今回はiPad版のAppプレビューとして添付していた画像の背景やDockにアプリのアイコンが入っていたことがダメだったみたいです.背景のブラーを少し濃くしてなるべくアイコンが写り込まないようにした結果審査通りました.(ちなみに,macOS版の方はメニューバーにApple純正のアプリのアイコンが並んでいてもリジェクトされませんでした.)
所感
macOSアプリの審査とiOSアプリの審査を比べると,iOSの方が厳しいような感じがします.macOSアプリはそもそも数が少ないので,若干機能が弱くてもOKということでしょうかね.