概要
Salesforce のメジャーアップデートは年3回ありますが、その度に大量のリリースノートから影響がありそうな情報を抽出する作業がありますよね、、、(まさに砂漠からダイヤを探すみたいな)。私の以前勤めていた受託企業では、リリースノートの影響調査といい立て付けで、リリースノートを読むための工数などを割いていたプロジェクトもありましたね。
そんな作業をいつか滅したいと思っていましたが、ついにその可能性が到来したので紹介したいと思います。(リリース内容を見たくないとかではなく、時間は有限なのでなるべく自身に必要な情報を効率的に自動で集めれるようにしたいという願望です)
今回は、playwright-mcpを使って、リリースノートから欲しい情報を自動で抽出してくれるエージェントを実装したいと思います。
想定読者
- playwright mcp に興味ある方
- Salesforce エンジニアの方
- リリースノートに一から全て目を通すのが厳しいが必要な情報は欲しいという私みたいな怠惰な方
MCPについて
- 私はそんなに詳しくないです。
- 正直最近初めて触ったのでまだまだ初心者です。
- 詳しく知りたい方は、こちらの資料が非常に参考になります。読めばなんとなくわかった気になれます。
結論どういうことを実現しようとしているのか
設定方法
前提
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vscodeを使用している(v1.99以降)
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GitHub Copilotを使用している
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公式を参考にしていく
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メッセージを入力する(下記のURLはSalesforce spring25 のリリースノートページです)
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=release-notes.salesforce_release_notes.htm&release=254&type=5
上記のSalesforceのリリースノートからサービス関連のルーティングについての情報を探して、リリース内容を端的に要約して欲しい。要約分はなるべく短くしてくれると助かる。
実際の回答
Salesforce Spring '25 サービスルーティングの主な更新点
Spring '25リリースでは、サービスルーティングに関する以下の主要な機能が追加されています:
ワークアイテムの再割り当て拡張 - より多くのタイプのワークを別のエージェントに再割り当てできるようになり、柔軟なワークフロー管理が可能に
Agentforceによるワークフォース効率化 - AIを活用したエージェントアシスタントにより、サービス担当者の作業効率が向上
より多くのフロータイプでのアクション実行 - 様々なフロータイプからのアクション実行をサポート、プロセスの自動化強化
Omni-Channelサイドバーの生産性向上 - サービス担当者の作業効率を高める機能強化
音声通話のOmni-Channelルーティング(パイロット) - 他のチャネルと一緒に音声通話を単一のシステムでルーティングできる統合機能を試験提供
音声チャネルでのステータスベース容量管理(ベータ) - エージェントの現在のステータスに基づいた容量管理機能を音声チャネルにも拡張
これらの更新により、サービスチームはより効率的なワーク割り当てが可能になり、AIによる作業支援とチャネル間の統合されたルーティングが強化されています。特に音声チャネルを他のチャネルと統合するOmni-Channelルーティングが注目される機能となっています。
- ちゃんとブラウザの内容を読み取って生成してくれていますね。
まとめ
どうでしょうか?まだ今はmcpの技術も出たばかりなので、すぐ「もうこれでOK!」にはなりませんが、少なくともすぐ近い未来に人力でリリースノートから必要な情報を探し出すみたいなことはなくなりそうと思いませんか?
セットアップから実際に検証するのに1時間もかからないでこんな簡単にできるってすごいですよね。
やらなければならない定量的な仕事をどんどんAIに任せてもっといろんな開発に着手したいなって思いました。