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世界184ヶ国のFacebookユーザーから予算5万で最大値の反応を得たカラクリと雑感

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はじめに

時期外れとなってしまいましたが、クスノキでは、今年4月1日にエイプリルフール向けのネタサービスをローンチしました。

せっかくのネタなら実験しないともったいないので、思い切って海外ユーザーからの最大値の反応を得る反応をあつめてみたらどうかとFacebookから広告配信したところ、期待値以上の反応を得られたので、そのときの結果などを共有します。

最初にお断りしますが、本記事での内容は「販促現場でいますぐ実践できるノウハウ」ではありません。どちらかといえば、グローバルでの反応調査や、思考実験、承認欲求の矛先だったり、はたまた販促資料の数値根拠の捏造のような、アイデア次第でどのようにも使えるWeb広告のスキマみたいなお話です。きちんとしたSNS広告運用の作法が知りたい方は、無用な知識であることをご承知ください。

だいぶマッチョな配信結果が出ました

広告予算:5万円
配信期間:3月31日〜4月2日
いいね!数:1,101人
コメント数:8件
シェア数:35件
クリック数(≒PV数/サイト流入数):38,375件
インプレッション数:1,217,621imp

※日本時間(GMT+9)4月1日 0時0分〜23時59分を基準時間とした関係で、国によっては配信されたタイミングが2日ズレてます。

配信したクリエイティブのスクリーンショット
speedpizza.png


某アッ○プル社に啓発されたサムネ画像のキャッチーさなども幾分影響したかと思いますが、結果として高校生アルバイトの月給くらいのコストで自分たちのサービスを184ヶ国のユーザーへ露出することができました。ソーシャルでの拡散を目的としたWeb広告案件で、2,000万近い予算を投入するクライアントがザラにいるご時世を踏まえても、かなりマッチョな成績です。

広告効率のよい国だけに配信されるようベース設定を行っていた

Facebook広告は、設定した広告の配信されるかどうかがオークション形式でシステム処理されています。入札単価よりも競合の提示する単価が高ければそちらが優先して配信されるし、逆も然りです。配信国が複数にまたがる場合は物価の要素が絡むので、同じ金額でも新興国やいわゆる後進国に対しとても安価に配信することができます。

実際の配信結果がこちら。5万と書きましたが予算消化しきれず、実際には4万3千円くらいでした。
スクリーンショット 2021-08-11 20.58.34.png

上記のような結果が期待できるターゲット設定画面がこちら。Facebook広告では、配信地域、年齢、興味関心などを指定する箇所ですね。配信地域は、いちいち個別の国名を指定しなくてもWorldwideと入れておけばシステム側でパフォーマンスのよい国を選んでくれちゃうあたりが罪深いです。興味は日本っぽいワードを最初に入れて、あとはリコメンドで出てきた候補をポチポチして適当にいれてます。

スクリーンショット 2021-08-11 12.46.08.png

つまり、配信先地域をまったく決めないことを決めたことで、結果として著しく物価差の国へ優先的に配信され、配信数、反応が最大化した、というカラクリですね。当たり前なようで、これはこれで面白い結果です。

クスノキではどのように活用したか(雑感)

ターゲット層ではないユーザーのアクション取りに行っても営業的にはなんの役にも立ちません。参考までに、この数字をクスノキではこの結果をどのように振り返ったかを共有します。

新興国ユーザーのデバイス環境は、中国製だらけ。

クスノキでは海外ユーザーの利用を見越したサービスを複数開発しているため、できるだけ利用者のリアルな通信環境を知っておく必要があります。無作為に配信した広告へのアクセスデータは最適です。

例えば、全体でのアクセスデータを見ると、1位にiPhoneが来ているものの、それ以外はほぼAndroidなため、全体の1割強しか存在しないことがわかります。日本ではスマートフォンといえばiPhoneと思っているユーザーも多いですが、海外、特に新興国ではiPhoneはひとつの端末に過ぎず、iOSアプリの開発は効率が悪い、iOS対応の優先度が低いことがはっきりと、数字でわかります。

スクリーンショット 2021-08-11 21.21.56.png

見慣れない端末名は、ほぼOppo、Huawei、Xiaomi、Vivo製。広告の配信先は新興国が中心となっているため、勢いを増している国々ではほぼ中華製のスマートフォンの影響力が強く、XperiaやAQUOS、arrowsのような日本製はほぼ使われていないこともわかります。

中華製のスマートフォンは、Androidをベースとした独自OS(ColorOS、FuntouchOSなど)を利用しており、現状はAndroid 6をベースにスキンをかぶせただけくらいの仕様ですが、今後は個別対応が必要になってくると予想されます。

色々書きましたが、アイデア次第でいつでも安価に試せるのがFacebook広告の良いところです。他におもしろそうなアイデアなどありましたら、コメント等で教えてください。一緒に実験しましょう。

クスノキでは、システム開発やWebサイト、Androidアプリなどの開発案件から、広告運用など幅広くお仕事募集しています。企画のアイデア出しから実装まで対応していますので、お気軽にご相談ください。

株式会社クスノキ
https://www.kusunoki.ltd/

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