はじめに
Amazon API Gateway は、REST APIやHTTP APIを迅速に構築・公開・管理できるマネージドサービスです。API Gateway を活用することで、Bedrockエージェントへのアクセスをセキュアかつスケーラブルに実現できます。
本ガイドでは、API Gateway を使用してBedrockエージェントを呼び出すAPIの構築方法とセキュリティ対策について説明いたします。
1. 実装手順
Step 1.Lambda関数の作成
Bedrockエージェントを呼び出すLambda関数を作成します。Lambda関数の詳細な実装方法については、以下の記事を参照してください。
本ガイドでは、上記の記事で作成したLambda関数が既に存在することを前提に、API Gateway との統合を進めます。
Step 2. API Gateway の作成と設定
AWS コンソールから API Gateway サービスを開き、「API を作成」をクリックします。
「REST API」を選択し、「構築」をクリックします。API 名として「bedrock-agent-api」と入力し、「API の作成」ボタンをクリックします。
Step 3. リソースとメソッドの作成
作成されたAPI内で、新しいリソースを追加します。
- 左側のメニューから「リソース」を選択し、リソースを作成」をクリック
- リソース名として「agent」を入力し、「リソースを作成」をクリック
-
/agent リソースを選択した状態で、「メソッドを作成」をクリックし、POSTを選択
- 統合タイプとして「Lambda 関数」を選択し、Lambda関数を指定
- 「メソッドを作成」をクリック
Step 4. CORS の有効化
リソースに対して CORS(Cross-Origin Resource Sharing)を有効化します。
- /agent リソースを選択した状態で、右上の「CORS を有効にする」をクリック
- POSTをチェックし、デフォルト設定を確認し、「保存」をクリック
Step 5. API のデプロイ
設定完了後、API をデプロイします。
デプロイが完了した後、「API Endpoint」に表示されたURLがクライアントから呼び出すエンドポイントとなります。
Step 6. API のテスト
作成したAPIをテストします。Talend API TesterツールでAPIへリクエストします。リクエスト本文は以下の通りです。
{
"input": "技術ブログのタイトルと概要を作成してください。テーマは『AIの未来』です",
"session_id": "test-session-001"
}
以上、API Gateway を使用してBedrockエージェントを呼び出すAPIの構築方法を説明しました。
2. 利点と適用場面
API Gateway利用の利点と適用場面について以下のように考えられます。
API Gateway の利点
| 利点 | 説明 |
|---|---|
| セキュリティ |
|
| スケーラビリティ |
|
| 管理機能 |
|
| 統合 |
|
| マネージドサービス |
|
| コスト効率 |
|
適用場面
| 場面 | 説明 |
|---|---|
| モバイルアプリケーション |
|
| ウェブフロントエンド統合 |
|
| 外部システム連携 |
|
| SaaS プラットフォーム |
|
3. セキュリティの考慮事項
API Gateway 経由でBedrockエージェントにアクセスする際、複数のセキュリティ観点を対策することがが必要です。
セキュリティ対策一覧表
| セキュリティ観点 | 目的 | 利用するAWSサービス | 説明 |
|---|---|---|---|
| 認証・認可 | APIへのアクセスを許可されたユーザー・システムのみに限定 | API Gateway、AWS IAM、Amazon Cognito |
|
| 通信暗号化 | APIとクライアント間の通信内容を暗号化し、中途傍受から保護 | API Gateway、AWS Certificate Manager(ACM) |
|
| 機密情報管理 | エージェントID、API キーなどの機密情報を安全に保管・管理 | AWS Secrets Manager、AWS Systems Manager Parameter Store |
|
| ログ記録・監査 | APIへの全アクセスを記録し、セキュリティインシデント検出・調査に活用 | CloudWatch Logs、AWS CloudTrail |
|
| アクセス制限 | DDoS攻撃や過度な利用から API を保護。不正利用を防止 | API Gateway のスロットリング・レート制限、AWS WAF |
|
| 最小権限の原則 | Lambda 関数に必要最小限の権限のみを付与 | AWS IAM ロール・ポリシー |
|
| ネットワーク分離 | Lambda とプライベートリソース間の通信を安全に実施 | Amazon VPC、VPC エンドポイント |
|
| CORS 設定 | ブラウザベースのクライアントからのリクエストを制御 | API Gateway CORS |
|
まとめ
API Gateway と Lambda を組み合わせることで、Bedrockエージェントをセキュアで拡張性の高いREST APIとして公開できます。
本番環境での実運用のために、API キー認証、CloudWatch Logs によるログ記録、スロットリング設定を組み合わせることを考慮し、より安全なシステムを構築できます。
初期段階からセキュリティ対策を組み込み、段階的に機能を拡張していくことが推奨されます。本ガイドで説明した手順に従い、Bedrockエージェントの API構築を進めてください。
関連する AWS 公式ドキュメント
本ガイドで扱った各AWSサービスの詳細な技術ドキュメントは、以下のリンクで確認できます。
Amazon API Gateway に関する公式ドキュメント
- Amazon API Gateway 開発者ガイド
- REST API の構築
- CORS (Cross-Origin Resource Sharing) の設定
- API Gateway でのセキュリティ
- API キーの使用
AWS Lambda に関する公式ドキュメント
Amazon Bedrock に関する公式ドキュメント
セキュリティに関する公式ドキュメント
- AWS IAM ベストプラクティス
- AWS Secrets Manager ユーザーガイド
- Amazon CloudWatch ユーザーガイド
- AWS Certificate Manager ユーザーガイド
統合ガイド
これらのドキュメントは定期的に更新されます。最新の機能追加やセキュリティベストプラクティスについては、公式サイトで確認することをお勧めいたします。






