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【勉強会資料】Packet Tracerでスイッチを用いたトラフィック制御 - 全体の流れ

Last updated at Posted at 2020-09-16

はじめに

この記事は、2019年10月17日に開催の サポーターズCoLab勉強会「ネットワーク基礎実験ハンズオン - スイッチを用いたトラフィック制御」のための資料です。勉強目的での利用をしていただくことは構いませんが、内容についてはサポートできかねますのでご了承ください。

この記事の目的

Ciscoネットワーク機器のはじめの一歩として、パケットトレーサー上で簡単なネットワークを構築して通信を行う実験の手順を説明します。コマンドを含めた解説はこちら

実験内容

  • VLANの設定
  • トランクを用いた複数のスイッチ間でのVLANの設定
  • VTPを用いた複数のスイッチ間でのVLANの設定(時間があれば)

事前準備

以下の記事を参考にPacket Tracerを入手しダウンロード・インストールを行い、起動してください。

Cisco Packet Tracerの入手方法 - Qiita

操作・コマンド集

この記事ではコマンドの使い方やパケットトレーサーの操作方法は解説しません。操作やコマンドについては、都度以下の記事を参照し、必要な変数を書き換えるなどして使ってください。

Packet Tracerでルータを用いたネットワークの構築 - 操作・コマンド集

手順

簡単なネットワークでpingを使ってみる

スクリーンショット 0031-10-17 19.05.11.png
  1. 上図の通りネットワークを構築する。使用するスイッチは「2960」(Network Devices > Switches > 2960)、PCは「PC」(End Devices > End Devices > PC)、ケーブルはCopper Cross-Over(Connections > Connections > Copper Cross-Over)。
  2. PC0、1のIPアドレスをそれぞれ192.168.1.1192.168.1.2に、サブネットマスクをどちらも255.255.255.0に設定する。
  3. 各PC間でpingコマンドを実行し、通信ができることを確認する。

VLANの設定

スクリーンショット 0031-10-22 20.25.09.png
  1. 上図の通りネットワークを構築する。(先ほどのネットワークに2台のPCを足す。)
  2. PC0〜3のIPアドレスをそれぞれ192.168.1.1192.168.1.4に、サブネットマスクを全て255.255.255.0に設定する。
  3. 先ほどの実験と同様に、全てのPC間でpingを実行し、通信ができることを確認する。
  4. スイッチのコンソールを開き、VLANの設定をする
    • VLAN2VLAN3を作成
    • PC0、2が接続されているポートをどちらもaccessモードでVLAN2に設定
    • PC1、3が接続されているポートをどちらもaccessモードでVLAN3に設定
  5. 各PC間でpingを実行し、同じVLANグループ内では通信ができて、異なるVLANグループ間では通信ができないことを確認する。

トランクを用いたVLANの設定

スクリーンショット 0031-10-17 18.08.08.png
  1. スイッチの設定をリセットする。(本来はコマンドを使って解除していくのべきなのですが、今回はシミュレーションなのでスイッチを物理的に再起動します)
  2. 上図の通りネットワークを構築する。(先ほどのネットワークを2つのスイッチに分割し、スイッチ同士を接続した状態。)
    1. PC0〜3のIPアドレスをそれぞれ192.168.1.1192.168.1.4に、サブネットマスクを全て255.255.255.0に設定する。(先ほどの実験と同じ)
  3. 全てのPC間でpingを実行し、通信ができることを確認する。
  4. VLANの設定をする
    • それぞれのスイッチでVLAN2VLAN3を作成
    • PC0、2が接続されているポートをどちらもVLAN2に設定
    • PC1、3が接続されているポートをどちらもVLAN3に設定
  5. 各PC間でpingを実行し、通信ができなくなっていることを確認する。
  6. 両方のFastEthernet0/24trunkモードに設定し、VLAN2VLAN3を設定する。
  7. 各PC間でpingを実行し、同じVLANグループ内では通信ができて、異なるVLANグループ間では通信ができないことを確認する。
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