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【デザイナー生態学】デザイナーって、なに考えてるんだろう?

Last updated at Posted at 2016-12-06

この記事はCrowdWorks Advent Calendar 2016 7日目の記事です。

ひとりのデザイナーがCrowdWroksに入社した

2016年3月、ひとりのデザイナーがCrowdWroksに入社した。
広告会社出身で、デザイナーといってもWeb系では全く無い。
…まあ、私のことなんですが。

というわけで、CrowdWorksで面倒くさいデザイナーをしている浜野です。
WoW!me(ワオミー)のデザインをやらせていただいています。

今年の3月、5年間過ごした広告系の仕事から一転、事業会社のWebデザイナーへとジョブチェンジをしました。

何を書いてよいやらと考えた結果、デザイナー生態学という内容をWoW!meの事例に合わせて書かせていただこうと思います。
…どちらかといえばグラフィックデザイン領域の話ですが、Webデザインにも活用できる内容だと思います。

ロゴづくりから見えてくる変態性

デザイナーって変態であるべきだと思うんです。
言い方が悪いかもしれませんが、こだわるって意味ですよ。
@takeru0757 が言っていたように、1pxの差異をとても大切にしているんです。

wowme_logo_01.jpg
ここにふたつのWoW!meロゴがあるじゃろ?
最後の最後に、どうしても気に入らないので調整をしたのですが、
どこが変わったか、わかりますか?

正解は…
wowme_logo_03.png
【!】の調整でした。

このロゴに至るまでに30を超えるロゴのプロトタイプを作り、【!】の位置を1px、下に移動させたり右に移動させたり、101%拡大してみたり99%縮小させてみたりを延々と繰り返していました。

01.png

今は懐かしいWoW!me最初のロゴマトリクス。Please Easyという意味の造語、pleeeasy(プリージー)というサービス名も候補に上がっていました。

だいたい2日間かけてノートなどにラフを描き、PC上でプロトタイプを作成、マトリクスに落としこんでいきます。
そしてチーム間でディスカッションをし、サービスの方向性などの観点から候補をいくつか絞り込みます。

ここからまたひたすらこだわりタイムです。
2日ぐらい、ひたすらブラッシュアップを重ね、再びチームとのディスカッションを経て、WoW!meのロゴが完成しています。

なんでそこまでこだわるの?

すべては「伝えるため」です。
デザインの根源は、洒落っ気づくことでも、飾り付けることでもなく、物事をより的確に伝えるためにあるのだと思います(なかにはお洒落であれ!みたいなデザインがあるとは思いますが)。

例えば同じ言葉ひとつとっても、デザインによって伝わる意味は大きく変化します。
文字の形は声色を、文字の大きさは声の大きさを、文字の間隔はしゃべる速度を表します。

さて、下のA〜Cのうち、どの人が一番ヤバそうでしょうか。
toilet.jpg
A:まだまだ余裕ですね。
B:今すぐ行かせてあげてください。
C:間に合わないかもしれませんね。

このように、伝えたいことをもっとも伝わるカタチで伝達する方法を突き詰めることこそがデザインなのではないかと思います。

※会議の最中に本当にトイレに行きたくて仕方が無い場合、この話を思い出してみてください。

でも1pxの調整ってめちゃくちゃ大変だった

ここまで偉そうに1pxにこだわることこそ正義!みたいなことを書いていますが、WoW!meをデザインしている際に@takeru0757 の記事にもあったように「デザインカンプとちょっと違う!」とムスっとしていた時期もありました。
コーディングをまったくしなかった私も、自分でコーディングをしていく中で、1pxの調整にかかる労力がいかに大変かを身を持って知ることになりました。

仮想ボディがどうたらとか、カーニングとか、字切りがどうだとか…WoW!meチームのみなさん、ナマ言ってすみませんでした…。

※仮想ボディなど、気になった人は調べてみてください。その先に楽しい文字の世界が広がっています。

それでも1pxの感覚を捨てないことが大切

本当に必要なのは、エンジニアとデザイナーがそれぞれ大切にしていることを理解しあえることなんだと思います。
どうしても譲れないとき、それがなぜ必要なのかを伝えることが大切だと思います。
もちろん、エンジニアの大切にしているものを理解した上でこだわる。

CrowdWorksではデザイナーは希少生物!?

現状、CrowdWorksには4名のデザイナーが在籍しています。
エンジニアさんとの比率を考えると、ものすごく少ないですね。
様々なプロジェクトが進行しているなかでも、デザイナーが本格的に参画しているプロジェクトって少ないんです。

そんなわけで、CrowdWorksのプラットフォームサービスを一緒にデザインしていただける方を探しています!
少しでも興味がある方はこちら!

この記事はCrowdWorks Advent Calendar 2016 7日目の記事でした。明日は言葉のスペシャリスト @takeshiatarashi が何か書きます。

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