概要
みなさんお疲れ様です。Kosukeです。
今回は、Docker Desktopを起動した時に "Starting the Docker Engine..." と表示されて起動が完了しない場合の対処法を共有していきます。
結論としては、Docker Desktopを再インストールしたところ、WSL 2上のLinuxディストリビューション(docker-desktop)が再作成され、正常に起動するようになりました。
環境
機器:ノートPC
エディション:Windows 11 Pro
バージョン:25H2
OSビルド:26200.8894
ソフト:Docker Desktop v4.83.0
事象
Claude用の実行環境としてDockerコンテナを用意していたのですが、ある日Docker Desktopを起動したとき、15分ほど待機しても起動が終わりませんでした。
対処
1. Docker Desktopの再起動(Restart)
WindowsのタスクトレイでRestartを実施しましたが、解消しませんでした。

2. Docker Desktopの再インストール
Docker Desktopをアンインストールすることで、コンテナ・イメージ・ボリュームなどDocker Desktop内のデータが削除されるため注意してください。
WSL 2について
ここで、WSL 2について触れておきます。WSL 2はWindows上でLinuxを動かすための仕組みです。
WSL 2では、Hyper-Vの仮想化機能を利用した Lightweight Utility VM が構成され、そこでWSL 2共通のLinuxカーネルが動作します。
そのLinuxカーネル上で、Docker Desktop用の「docker-desktop」や、別途インストールした「Ubuntu」など、複数のLinuxディストリビューションが動作します。
※Docker Desktopのバージョンや構成によっては docker-desktop-data も表示される場合があります。
WSL 2上で稼働するLinuxディストリビューションの確認
話を戻すと、Windows版Docker DesktopはGUIアプリとして動作しており、そのアプリで使用されるDocker Engineが、WSL 2上のLinuxディストリビューション(docker-desktop)内で動作します。
そのため、まずはWSL 2で動いているLinuxディストリビューションの一覧を見ていきます。
PS C:\Users\username> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* docker-desktop Running 2
Ubuntu Stopped 2
Linuxディストリビューションの登録解除
docker-desktopというLinuxディストリビューションが稼働しているため、このディストリビューションが破損している可能性を考え、登録を解除してみます。
PS C:\Users\username> wsl --unregister docker-desktop
登録解除。
この操作を正しく終了しました。
PS C:\Users\username> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2
Docker Desktopのアンインストール
Windowsの「設定 > アプリ > インストールされているアプリ」からDocker Desktopを探し、アンインストールを実行します。

Docker Desktopのインストール
以下のページからDocker Desktopのインストーラーをダウンロードし、Docker Desktopを再インストールします。
https://www.docker.com/products/docker-desktop/
Docker Desktopを立ち上げたところ、正常に起動できました!

WSL 2上で稼働するLinuxディストリビューションを確認したところ、Docker Desktop用のLinuxディストリビューション(docker-desktop)が再登録されていました。
PS C:\Users\username> wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2
docker-desktop Running 2
まとめ
Docker Desktopが「Starting the Docker Engine...」から進まない場合は、Docker Desktopの再起動だけでなく、WSL 2上のdocker-desktopディストリビューションを再作成することで改善する場合があります。
ただし、Docker Desktop内のコンテナやイメージ、ボリュームなどのデータは削除されるため、必要に応じて事前にバックアップを取得してから実施してください。
