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Kony FabricのReport機能を使ってみよう

Last updated at Posted at 2020-07-03

目次

  1. はじめに
  2. 利用する方法
  3. 機能の詳細
    4. レポート機能
    5. 分析ダッシュボード機能
  4. まとめ

はじめに

こちらの記事で少し紹介しましたが、
Konyでは、Reportという機能でアプリの利用状況などを確認することができる機能を備えています。

デバイスごとの利用状況やアクティブユーザーの増加率などの情報が確認できるため、
アプリを利用しているユーザーの調査などに役立てることができます。

今回はReportに搭載されている、
レポート機能と分析ダッシュボード機能を使ってみたので、
早速そのご紹介をしていきたいと思います:thumbsup_tone1:

利用する方法

まずは、Kony Fabricにアクセスし、ログインをしてください。

Kony Fabricが開いたら、左メニューから「Report」を選択します。
(Version 8の場合、以下のような画面になります。)
スクリーンショット 2020-06-24 18.32.33.png

Report画面が開きますので、以降で機能の説明を行います。

機能の詳細

レポート機能

レポート機能は、デバイスごとの利用状況やアクティブユーザーの増加率などの情報を
詳細にチェックしたいときに便利な機能になります。

以下が、レポート機能で確認できる項目の一覧です。
スクリーンショット 2020-06-24 19.17.43.png
スクリーンショット 2020-06-24 19.17.54.png

【ユーザー分析系】

レポート名 レポート内容
Active Users アクティブユーザー数の推移
New Users 新規ユーザー数の遷移
App Session Length アプリの平均利用時間
Application Usage Detail アプリの利用状況詳細
Application Usage Summary アプリの利用状況概要
Event Activity アプリ内でのイベント(クリック等)発生詳細
Event Summary アプリ内でのイベント(クリック等)発生概要
Frequency of App Usage アプリ利用の頻度
Requests per Form フォーム(ページ)毎のリクエスト数
Requests per Service サービス毎のリクエスト数
Service Usage Detail サービス利用状況詳細
Service Usage Summary サービス利用状況概要
Sessions per Device デバイス毎のセッション数
Time Spent per Form フォーム(ページ)毎の滞在数
US Map of User Activity USでのユーザー分布
World Map of User Activity 世界でのユーザー分布

【アプリのパフォーマンス分析系】

レポート名 レポート内容
Service Duration サービス毎のリクエストにかかった平均、最小、最大の時間
Service Duration Detail サービス毎のリクエストにかかった時間の詳細
Service Performance サービスのパフォーマンス概要
Object Service Performance オブジェクトサービスごとの、平均データ転送量と処理にかかった平均時間
Object Service Performance Detail オブジェクトサービスのトランザクションやオブジェクトメソッドの呼び出しの詳細情報
Application Error Detail アプリのエラー詳細
Application Error Summary アプリのエラー概要
App Crash Breadcrumbs クラッシュしたアプリの階層情報

ここでは全てを紹介しきれないので、実際のデータを使って代表的なもののみご紹介を行います。

・Active Users (アクティブユーザーの推移)
ここでは、特定の期間のうちどのくらいのユーザーがアプリを利用したかを折れ線グラフで表示してくれます。
BtoCアプリなど、利用者の増加率をチェックするときに便利な機能です。
スクリーンショット 2020-06-24 22.12.09.png

・Session per Device(デバイスごとのセッション数)
アプリの利用者がどんなデバイスを利用しているか割合を表示します。
今回表示したアプリは、社内向けのモバイルとWebアプリのため
iOSとWebがほとんどの割合を占めていました。

スクリーンショット 2020-06-24 21.57.12.png

・Application Usage Summary(アプリケーション使用状況のサマリー)
ここでは、環境ごとのアプリケーションの使用割合を円グラフで確認することができます。

↓絞り込みで期間と環境を選択
スクリーンショット 2020-06-25 12.54.35.png
↓環境ごとのアプリ使用状況が表示
IMG_0856.PNG

・Frequency of App Usage(アプリの利用頻度)
アプリ利用頻度レポートでは、アプリが利用されている頻度を月単位で確認することができます。
また、毎日、週に1回以上、1ヶ月に1回以上アプリを利用したユーザーの数を見ることができます。

もし、毎日利用される頻度が増えていれば、アプリが徐々に定着していることが確認できるかと思います:thinking::mag_right:
スクリーンショット 2020-06-25 13.10.41.png

分析ダッシュボード機能

レポート機能は、デバイスごとの利用状況やアクティブユーザーの増加率などの情報を
詳細にチェックしたいときに便利ですが、
アプリケーションの利用率やパフォーマンス等を俯瞰的に見たい場合は、
ダッシュボート機能が便利です。

ダッシュボード機能では、アプリケーションの以下の情報を一画面で確認することができます。
・日次ユーザー数
・世界別のユーザー数
・利用数の詳細
・Integration Serviceのリクエスト回数
・Integration Serviceの平均パフォーマンス情報
・エラー・クラッシュ回数

デフォルトは全てのアプリケーションの情報が表示されますが、
絞り込みで開発環境や、アプリケーション、期間を選択することが可能です。
スクリーンショット 2020-06-25 13.26.39.png

期間設定の場合は、前の月や前の週などで設定ができます。
スクリーンショット 2020-06-24 19.27.01.png

ダッシュボードの表示画面は次のようになっています。
スクリーンショット 2020-06-24 19.27.16.png

①日次ユーザー数
日次ユーザー数では、特定の時間範囲におけるアプリケーションのアクティブユーザーの数を示す棒グラフです。
特定の日にアプリケーションを使用しているユーザーの数が表示されます。

特定の項目だけを表示したい場合は、凡例メニューから特定の項目をクリックするとソート表示されます。
(その他のレポートでも同様にソート表示できます)

また、このレポート内容を資料などで利用したい場合、
各レポートのドキュメントアイコンを選択すると、レポート内容をダウンロードすることも可能です。
スクリーンショット 2020-06-24 20.14.27.png

②地域別のユーザー数
地域別でそのアプリがどのくらいの割合で利用されているかを確認できます。
スクリーンショット 2020-06-25 13.25.44.png

③利用詳細
ここでは、特定の期間のうち、どのくらいセッションがあったかを表示します。
今回表示したものは勤怠管理アプリのレポートのため、土日のセッションはほぼない状態で表示されていました。
スクリーンショット 2020-06-25 13.25.15.png

④Integration Serviceのリクエスト回数
アプリで利用しているIntegration Serviceが何回呼ばれたかを表示されます。
左部分では、各Integration Serviceが何回呼ばれたか、
右の折れ線グラフでは、日次で何回呼ばれたかを表示します。

スクリーンショット 2020-06-24 20.03.26.png

⑤Integration Serviceのパフォーマンス詳細
サービス呼び出しにかかる時間の平均時間を円グラフで表示します。

円グラフでは、全てのIntegration Serviceの平均呼び出し時間が表示され、
円グラフの左側メニューでは、各サービスでの呼び出し時間が表示されます。
今回表示したアプリケーションは、問題なく動作しているので全てのサービスが緑色で表示されていますが、
呼び出し時間に時間がかかりすぎている場合は、警告が表示されます。

緑:正常
黄色:警告(閾値:2,000ミリ秒)
赤色:危険(閾値:3,000ミリ秒)
(例)
スクリーンショット 2020-06-24 19.59.06.png

閾値は、変更することも可能です。
スクリーンショット 2020-06-24 20.00.30.png

⑥エラーレポート
特定の期間で、アプリケーションで発生したエラーやクラッシュした回数を表示します。

まとめ

レポート機能では、各アプリケーションの利用頻度や利用されている地域、
アプリ内でよく利用されている機能をチェックすることができるので、
マーケティングなどにも活用することができると思います。

サービスごとにエラーの発生率もチェックできるので、
定期的にチェックしてアプリのパフォーマンス改善等にも是非活用してみてくださいね!

参考

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