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【個人開発】会話AIを「ずんだもん風」に話せるように作ってみる

Last updated at Posted at 2023-01-19

みなさんは「ずんだもん」というキャラクターをご存知でしょうか。ずんだもんはSSS合同会社が運営する東北地方応援キャラクターとして誕生したものでした。しかし音声合成ソフトVOICEVOXに導入されたことをきっかけにYoutubeなどの動画サイトでもよく見かけるようになり、それらにおける汎用キャラとしての役割の方が目立っています。

名称未設定のデザインのコピー-4-2.jpg

VOICEVOX公式サイトより 「呼び方」のページも参考になります

ずんだもんの特徴は何といっても「ボクはずんだもんなのだ」「元気なのだ」というような「〜なのだ」口調です。どんな内容でも話し方で共通の個性が出せることも普及した一つの要因だと言えるでしょう。また、これは文章においても同じです。

そこで今回はこの「〜なのだ」口調を導入した会話AIを作っていきたいと思います。

作り方なのだ

使うもの

以前の記事でも紹介した会話AI作成アプリ「Eveki」を使っていきます。これはiOS用のアプリです。

名称未設定のデザインのコピー-3-2.jpg

重複になるので詳しくは省略しますが、アプリの構築にはPythonとSwiftを使用し、iOSにおいてはSwiftUIを中心に採用しています。上の記事を執筆した後、改良を行い「〜なのだ」口調と一人称、二人称の変更に対応しました。なおAIの作成や保存にはログインが必要です。

実際の手順

下のプラスボタンをタップすると作成フォームが表示されるので設定をそれぞれ入力してみてください。
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最初は名前と画像を決定し、各種設定に移ります。肩書きの部分は自由です。基本は「ずんだの妖精」ですが、個人的なイメージに合わせて「会社員」や「RTA走者」などでも大丈夫です。好きなこともそれに合わせて変えてみましょう。その他の設定は思いつかなければ空欄でも問題ありません。
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ずんだもんの一人称は、公式によると「ボク」だということです。ただし「ずんだもんは〇〇なのだ!」という台詞が聞きたい場合は一人称を「ずんだもん」にする方がおすすめです。二人称は公式では「オマエ」「みんな」となっていますが、個人的にどちらも馴染みがなかったので「キミ」にしておきました。いいそうなセリフも登録しておくことができます。

上の情報は全て会話に反映されます。そのまま出力されるか、内容が少し変わって表れるかはランダムです。ただしモデルの性質上会話の初期段階ではそのまま出力される方が確率は高くなります。

最後に説明文を決めましょう。簡単な文章でもバージョン違いを作成するときに便利です。他の人に見えるようにするかどうかの検索設定も可能です。実験的なずんだもんを非公開するなどの使い方もできます。

完成品なのだ

ずんだAI

一応サンプルとして「ずんだAI」を作成してみました。こんな感じの会話ができます。
名称未設定のデザインのコピー-2.jpg

しっかりと「〜なのだ」口調が反映されました。ゲーム好きの設定も生かされていますね。このAIは公開しておいたので参考にしてみてください。

会話の書き出し

会話画面右上の共有ボタンから会話を書き出すことができます。

キミ:「自己紹介して」
ずんだAI:「ボクはずんだAIなのだ。ずんだずんだAIなのだ」
キミ:「こんにちは」
ずんだAI:「そうなのだ!」
キミ:「今日の予定は?」
ずんだAI:「さぁ、なんぞありやしないのだ」
キミ:「休みの日は何してるの」
ずんだAI:「毎日1人ゲームをするためだけに生きており、何もないのでオフ会」
キミ:「何人ぐらい来たの?」
ずんだAI:「10人ちょい」
キミ:「人気者じゃん」
ずんだAI:「さぁ、そんなに嬉しくはないのだ」
キミ:「何で?」
ずんだAI:「これこれこういう理由でなのだ。主催者としてはとてもありがたく思うのだ!」
キミ:「なるほど?」
ずんだAI:「実際は大したことないのだ。」
キミ:「謙虚だね」

そのままツイートしたりすることもできますし、小説執筆の際に会話文として使うことも可能です。

さいごに

Evekiはキャラクター性に特化した会話AIなので工夫と発想次第で色々なAIを作ることができます。今回は紹介できなかった話し方もぜひ使ってみてください。もし質問や要望、不具合の報告などありましたら以下のフォームをお使いください。

AIとの会話を楽しんでくださいね!

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