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クリスマスも寂しくない!?会話AIアプリを作った

Last updated at Posted at 2022-11-30

会話できる人工知能を作成するiOSアプリ「Eveki」をApp Storeにてリリースしました
今回は機能や開発の経緯についてご紹介します。

黄 鹿 イラスト ビジネス ロゴ Twitterヘッダー.jpg

Evekiについて

会話AI

Evekiの主な機能は会話可能なAIを作成するというものです。従来のサービスだと自然な会話を行うまでにユーザーがトレーニングをしたり調整する必要がありました。これでは不便なので、Evekiでは作ってすぐ話せるような応答を可能にしています。

個性の構築

スクリーンショット 2022-11-30 23.18.13.png

もうひとつの特徴は個性を創造、再現できることです。好きなことや職業などを設定すればそれに沿った会話を行なってくれます。口調も数パターン用意しています。1 これらを活用することでアニメキャラや歴史上の人物などの再現も可能です。

設定の方法

個性の決め方は簡単で、SNSのプロフィールを決めるように「趣味」「職業・肩書き」などを日本語で入力するだけです。より多くの人が使えるように「プロンプト」などの専門用語は使わないようにしています。

AIを共有

作ったAIは公開することもできます。そのため他の人が作成したキャラクターとの会話も楽しめます。2 もちろん非公開も選べますし、過激な発言3はあらかじめ避けるようになっているので安心してお使いいただけます。会話も以下のように文章にしてSNSに投稿することができます。
note ノート 記事見出し画像 アイキャッチのコピーのコピー.png

機能制限など

AIの作成数や設定などに制限は設けておらず、すべての機能は無料でお使いいただけます。広告も設置していません。色々な人が作ったAIを見てみたいというのがその理由です。今後有料プランを追加することもありそうですが、その際でも新しい機能の提供という形をとる方針です。

開発について

きっかけ

人工知能はここ数年で目覚ましく発展し、かなり身近なものにもなっています。しかしゲームや映画で見たようなAIとは少し違うような気がしていました。質問に答えてくれるのはもちろん嬉しいですが、冗談や皮肉を言うくらいの人間味4は欲しいところです。Evekiはこれを目指しました。

使用技術

スクリーンショット 2022-11-30 23.53.26.png

機械学習による応答の大部分はPythonで成り立っていますが、iOS側の言語処理を扱う箇所はSwiftで構築している部分もあります。アプリ本体はすべてSwiftを使っています。

フレームワークは全てSwiftUIを用いており、ライブラリもSwift Pacekege Managerでの管理に統一しています。どちらも比較的新しい技術ですが主要な機能はほとんど完成させられるようになってきたと思います。

今後の展望

まずはSiriのように音声を使って会話できるような機能を追加したいと考えています。現時点ではGoogleのCloud Text-to-Speechの導入を検討しています。会話データの記憶も管理して、同じAIでも会話するユーザーごとに違った反応ができるようにする構想もあります。もし質問や要望があれば下のフォームかコメントをお使いください。

さいごに

まだまだ改善の余地はあるとはいえ、Qiitaを含めた先人の知恵のおかげで正式なリリースまで行うことができました。もし少しでも興味があればぜひ使ってみてください。

  1. デモ版ではお嬢様言葉を採用していました

  2. 同じキャラの再現でも人によって解釈が違うと面白い差が出るかもしれません。

  3. 性的な発言や差別的な表現はフィルタリングされています。

  4. 色々な作品が例に挙げられますが、一番は「火の鳥」のロビタのイメージですね。

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