小野智香子『イテリメン語文法』(北海学園大学出版会, 2021年3月)を横目に、「килхԓ часит ӄиӽ нэсэмӄ тэпәлаӽ син」をUniversal Dependenciesで書いてみることにした。
# text = килхԓ часит ӄиӽ нэсэмӄ тэпәлаӽ син
1 килхԓ килхԓ ADV нареч _ 5 advmod _ _
2 часит часит ADV нареч _ 5 advmod _ _
3 ӄиӽ ӄиӽ NOUN сущ _ 5 nsubj _ _
4 нэсэмӄ нэсэмӄ ADV нареч _ 5 advmod _ _
5 тэпәлаӽ тэпәлаӽ ADJ прил _ 0 root _ _
6 син ԓ- AUX неп _ 5 cop _ _
LEMMA(辞書見出し形)を、とりあえずА. П. Володин, Ч. Оно『Полный Ительменско-Русский словарь』(Kulturstiftung Sibirien, 2021年)に接地することにしたので、XPOSも同じ辞書から借りてきたのだが、そうするとXPOSをロシア語で書くことになって少々ツライ。しかも、この辞書だと、コピュラ動詞「син」のLEMMAは、不定詞の「ԓкас」ではなく語幹「ԓ-」になる、というヴォロディン風味が炸裂する。うーん、これだとやっぱりFEATSを充実させないとダメだけど、この辞書には動詞の屈折形はほとんど書かれてないので、どうしても作業量が大きくなるなぁ。