1.はじめに
生成 AI、気づけば当たり前のように使っていますよね。
一方で、このような状態のまま使っていることも多いのではないでしょうか。
- 仕組みはよくわかっていない
- どこまで任せてるかは感覚で使っている
私自身、業務や日常で使う一方、なぜか生成 AI にモヤモヤを感じていました。
モヤモヤの詳細は、以下の記事で整理しています。
今回、このモヤモヤの解消に向けた一歩として、生成 AI の基礎や全体像を掴むために、生成 AI パスポート試験を受験しました。
本記事では、次の内容をまとめています。
- 試験の概要
- 学習の使用教材や進め方
- 学習を通して起きた変化
2.試験の概要
生成 AI パスポート試験は、GUGA(一般社団法人 生成 AI 活用普及協会)が提供する、生成 AI の基礎を体系的に理解できる試験です。
扱う内容は幅広く、主に次のようなテーマで構成されています。
- AI の基礎(人工知能・機械学習の歴史や概念)
- 生成 AI の仕組み(LLM・RAG・AI エージェントなど)
- リスクや法律(生成 AI 特有の攻撃手法・著作権・倫理など)
基礎から仕組み、リスクまでを一通りカバーしており、生成 AI の全体像を掴める構成になっています。
この試験は、次のような方に向いています。
- なんとなく使っている状態から一歩進みたい
- 一度しっかり体系的に理解したい
生成 AI を「感覚で使う状態」から「理解して使う状態」に進むための入り口として、ちょうど良い試験だと感じました。
試験の詳細は、公式サイトをご覧ください。
3.学習の使用教材や進め方
使用した教材の概要や学習方法、これから試験学習される方向けの進め方を整理します。
3-1.学習の使用教材
使用した教材は次の3冊です。
なお、公式や GUGA 公認教材のため、どの教材でもシラバスに沿って学習できます。
①生成AIパスポート公式テキスト
公式教材であり、最も体系的に整理されたベースとなる1冊です。
- 必要な内容に絞られており、学習に集中しやすい
- 説明ごとにイラストがあり、直感的に理解しやすい
- 平易な言葉で書かれており、初学者でも読み進めやすい
- 付録に問題集はないが、公式の AI クイズアプリ1で補完可能
基礎や全体像を体系的に理解したい人に向いており、他の教材と比べてもその点が強いと感じました。
②マンガで合格!生成AIパスポート テキスト&問題集
イラストやマンガを交えながら、楽しく学習を進められる1冊です。
- 各章にマンガがあり、学習のハードルが低い
- 概念をイメージで理解しやすい構成
- 付録に問題集があり、この1冊で完結可能
- 学習が続きにくい人でも取り組みやすい
初学者や負担を抑えて学習を進めたい人に向いていると感じました。
③GUGA公認 生成AIパスポート テキスト&問題集
試験対策として必要な要素が網羅された、文章中心で理解できる1冊です。
- 出題範囲に沿って網羅的に整理されており、試験対策として使いやすい
- 用語や概念が文章ベースで詳しく解説されている
- 付録に問題集があり、理解度を確認しやすい
- 他教材と比べて文章量が多く、読み応えがある
文章中心で知識を固めつつ、問題集で仕上げたい人に向いていると感じました。
3-2.学習の進め方
ここでは、筆者や合格を目標とする場合の学習の進め方を紹介します。
3-2-1.筆者の場合
生成 AI の理解を深めるため、各教材はおおよそ3周を目安に進めました。
- 1周目:基礎用語や全体像の把握
- 理解よりも全体を掴むことを優先し、まずは読み切る
- 2周目:知識の定着
- 用語や背景を整理し、不明点は生成 AI で補完しながら理解を深める
- 3周目:理解の言語化
- 自分の言葉で説明できるかを意識して読み進める
理解を深めたい場合は、「把握 → 定着 → 言語化」と段階的に進めるのが効果的です。
生成 AI は用語や概念が多いため、繰り返すことで理解の精度が上がります。
複数教材を使うと、同じ用語でも説明の切り口が異なるため、理解の偏りを防ぎやすくなります。
結果として、知識同士のつながりが見えやすくなり、実務で使えるレベルまで定着させやすくなります。
3-2-2.合格を目標とする場合
合格を目標とする場合は、自分に合った教材を1冊選び、問題演習を回すと十分合格ラインに到達できると感じました。
個人的には、次の2パターンがおすすめです。
| パターン | 学習方法 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ① 生成AIパスポート公式テキスト + AI クイズアプリ | ・公式テキストを1〜2周 ・AI クイズアプリ1を繰り返し解く |
シラバスに沿って丁寧に学習を進めたい人 |
| ② マンガで合格!生成AIパスポート テキスト&問題集 | ・書籍を1〜2周 ・付属の問題集を1〜2回解く |
楽しく学びたい人 / 1冊で完結させたい人 |
4.学習を通して起きた変化
今回の学習を通して感じた変化は、大きく3つありました。
読みやすさを優先し、詳細には踏み込まず、やや抽象度の高いレベルで整理しています。
4-1.不安が減った
学習前は、生成 AI の利用に対して漠然とした不安がありました。
- セキュリティ的に問題ないのか
- 誤った使い方をしていないか
- 出力をどの程度信用してよいのか
こうした知識不足により、無意識にブレーキをかけながら使っている状態でした。
今回の学習を通して、これらに対する前提知識を整理できました。
- セキュリティや法律の基本的な考え方
- NGとなる使い方のパターン
- 出力の特性(ハルシネーションを含む)とその前提での扱い方
その結果、「何に気をつけるべきか」と「どう扱うべきか」が整理できました。
過度に警戒する状態から、理解したうえで使う状態へと変化したと感じています。
4-2.知識が定着した
学習前から用語には触れていたものの、理解は曖昧な状態でした。
今回の学習では、シラバスに登場する用語や概念を、次の観点で整理しました。
- 用語や概念の意味
- 登場した背景
- 使われる文脈
その結果、「なんとなく知っている」状態から、「どの領域の話で、どの文脈で使われるかが分かる」状態に変わりました。
このような状態は、生成 AI に限らず他の分野でも同じ感覚があり、以前まとめた国家試験の学習とも近いものでした。
ご興味があれば、あわせてご覧ください。
4-3.活用の土台ができた
当初は、基礎理解の延長として次のような変化も期待していました。
- 業務の進め方の変化
- 成果物の作り方の変化
- 日常業務への組み込み
しかし実際には、今回の学習は基礎知識の理解が中心であり、業務そのものがすぐに変わるものではありませんでした。
一方で、次のような変化は明確にありました。
- 活用できる場面のイメージが具体化した
- 自動化・効率化の発想が出やすくなった
つまり、使い方が変わったというよりも、「変えるための土台が整った状態」に近いと感じています。
5.おわりに
今回、生成 AI パスポート試験の学習を通して、基礎知識や全体像を体系的に理解することができました。
その結果、「感覚で使う」状態から「理解して使う」状態へと一歩進めたと感じています。
一方で、実務での活用レベルまで引き上げるには、この学習だけでは不十分であることも実感しました。
今回得られたのは、あくまでそのための土台です。
同じように、生成 AI を使いながらモヤモヤを感じている方にとって、本記事が一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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