こんばんは。きさらぎです。
この記事はNeosVR(その2) Advent Calendar 2022の6日目です。
昨日の記事はきさらぎの「NeosVRで今年作ったもの」でした。
私
昨日の記事をごらんください。
NeosVRに触れたきっかけ
私はそもそもあまり仮想空間やメタバースに触れてこなかった人間でした。その根底には、仮想空間やメタバースが、他人とのコミュニケーションを暗黙の前提としているように感じられたことと、自分から積極的にそういったアプリケーションに参入しようと思わなかったことがあります。
しかし、2022年前半には技術系分野とマイクラをウォッチしている別のツイッターアカウント1でもVRChat2が流行りだすなどして、とうとう耐えきれなく3なり、@kisaragi_marine
でツイッターを始めることにしました。
それからはVRChatで行われる4集会などのイベント告知、boothのアセットやアバターの宣伝、起床5就寝6、時々流れてくる露出度が高い人7やお気持ちツイートなどを観測するごく普通のTLを構築して、100時間ぐらいVRChatで過ごしていました。
[参考] 12/5時点のプレイ時間
その後、今は落ち着いた8VRChatがEasyAntiCheatを導入した件で「これをきっかけに、他の仮想空間を投影するソフトウェア9も巡ってみよう」と思いました。
旅路
最初は「メタバース ソフト 一覧」などという非常に雑なクエリでGoogle検索をしていましたが、あまりにもノイズ10が多すぎて途中からSteamに絞りました11。
そして、要件を再定義します。私が求めている要件は、次のとおりだったと思います。
それによったり、「VRChat 移住先」などのGoogle検索クエリで候補を絞ると、次の4つに絞られたと思います。
- VRChat (現状維持)
- ChilloutVR
- NeosVR
- Cluster
選択
まず、VRChatを選ぶは最終手段でした。何をするにもUnityを触らなければならず、(Linuxを使っているとは言え16) EasyAntiCheatを入れるのが癪でしたので。
次に目をつけたのがChilloutVRでしたが、あまり活発に見えず、パブリックインスタンスに行って助けを求めようとしましたが、数時間経っても誰も現れませんでした。時間帯が悪かったのかも知れませんが、ここで引き上げて他のソフトウェアも見てみようと思いました。
次がClusterでしたが、Linuxクライアントがなかったので断念しました17。
最後に残ったのがNeosVRでした。Linuxのネイティブクライアントも用意されており18、Steamからインストールできるということもあって早速インストールしてみました。初心者案内ワールドも用意してあり、そこを一人で一通りめぐるだけで初動やシステムがわかるようになっており、VRChatと変わらないフローが他の空間でも構築されていたことに感動しました。
技術面でも感激を受けました[^22]。まず、ほとんどのアイテムは複製や保存ができたことです。NeosVR内でアイテムを作ることもでき、それらの保存したアイテムはインベントリへ行きます。インベントリはエクスプローラーなどと同様、フォルダを作れるようになっていて、活発に活動している人たちが公開しているフォルダを集めたJP Publicフォルダを眺めて一日が終わったこともありました。
また、アイテムに簡単なロジックを盛り込むこともとても簡単にできました。LogiXというScratchに型がついたようなノードプログラミングを付け加えることで、気軽に動的なアイテムを作成できるのはすごいと思いました (今でもそう思います)。
私はNeosVRへ移住することを決めました (そして、昨日の記事へ続く)。
現状
- NeosVR: わりとやる
- VRChat: 既存の関係がある人とお付き合いで入る
参考:
(Minecraftの通算プレイ時間がおおよそ1500〜2000時間)
あとがき
本当はもう少し早く19簡潔な文章を書けると良いのですが…。
明日はきさらぎの「LinuxでもNCRを使う方法について」です。引き続きお付き合いください。
Written with StackEdit.
注釈
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私は各分野ごとにTwitterアカウントを分離するくせがあります。 ↩
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残念ながら、NeosVRを開始した人は今まで一人も観測しませんでした。 ↩
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俗に言う「ずるい」という感情ですね。この感情とは今でもどうやって折り合いをつけて良いのかわかりません。 ↩
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VRChatのプレイ人口/同時接続人数は他の仮想空間を投影するソフトウェア9に比べて圧倒的に多く、クラスタが形成されているのです。 ↩
-
俗に言う「おはツイ」 ↩
-
「おはツイ」に倣って「おやつい」とかあっても良い気がしますが、聞いたことないですね ↩
-
割と高い頻度で見かけるのはTLの構築に失敗しているのでしょうか? ↩
-
誤解のないように補足すると、単純に時期が経っているというのと、機能面に関しては公式クライアントにMODの機能がマージされることで大多数のユーザーは妥協したと考えています。それ以外はこの記事の範疇を超えるので割愛。 ↩
-
ここで「メタバース」という言葉を使わないのはなぜかというと、人によって定義が異なり、人によってはMeta社が提唱した定義、あるいはNFTや仮想通貨やそのソフトウェア内のみで完結する仮想的な通貨 (※暗号通貨ではない) を使うことができる仮想空間を投影するソフトウェアのみが「メタバース」と考える可能性があるからです。それは私の意図/伝えたいこととは全く異なるものです。そして、左記に該当すると 一般に考えられている VRChatなどを「VRコミュニケーション」とまとめてしまうと、VR (より正確には、ヘッドマウントディスプレイ) が必要であるという誤った印象を与えることになり、これも私の意図とは全く異なります。よって、Minecraftを含むなど、かなり広い定義とはなってしまいますが、この定義を採用することにします。 ↩ ↩2 ↩3
-
私は「2022年版!おすすめランキング〇〇選」のような
編集者のチョイスがバイアスによって左右された量産型記事ではなく、Wikipediaの「〇〇の一覧」ような純粋にそれらの一覧を記述しているページを求めていました。 ↩ -
この時点でおそらくセカンドライフなどは漏れてしまったと思われます。 ↩
-
例えば、Minecraftはアバターのテクスチャをすげ替えることしかできないので、これに当てはまりません。 ↩
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例えば、自分が好きに改変できる範囲は自分が購入した範囲だけであったら、それは私のニーズにはマッチしなかったでしょう。 ↩
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ゴーストタウンに住んでいても楽しくないのと一緒です。 ↩
-
LinuxにはWindowsのレジストリに当たるものは存在しません。 ↩
-
Steamにはありませんでしたし、公式ホームページにもWindows/Mac用のクライアントしかありませんでした。今調べましたが、wineに入れて動かそうとすると仮想マシン20検出が働いて動かないようです。 ↩
-
当時はベータ版だったことを知りませんでした。 ↩
-
この文章を書いたのは12/6です。 ↩
-
OSの上のOS ↩