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6つの企業向けソフトウェア:社内業務でExcelの代替となる製品

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オリジナルの公開場所: https://www.nocobase.com/ja/blog/6-enterprise-softwares-to-replace-excel-for-internal-operations

導入

企業の内部業務において、Excel は今もなお、最も広く使われている管理ツールの一つである。

営業の見積表やシフト表、運営データの集計表など、多くの重要な業務情報が Excel にまとめられ、いつの間にかチームにとって最も身近で、最も頼りにされるデータの置き場になってきた。

しかし、これらの表を複数の担当者や複数のチームが同時に編集するようになると、バージョンの衝突、権限管理の混乱、データの基準が揃わないといった問題は、ほぼ避けられなくなる。

私が最近 Reddit を見ていると、業界や企業規模の異なる多くの実務者が、こうした課題について継続的に議論しているのを目にした。

Excel に代わる、より適したツールはないのか。?

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議論の内容は、ほぼ共通している。

複数人での利用では、表の同期が難しく、変更履歴が分かりにくく、権限管理や業務フローの機能も不足しているため、Excel ではより複雑な業務管理を支えきれなくなっている、という点だ。

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コミュニティではさまざまな提案が挙げられているが、繰り返し名前が挙がるのは、Google Sheets や Smartsheet など、すでに多くの人が使い慣れている成熟した製品である。

💡 続きを読む:Google Sheets の代替となるベスト 8 選(コストと機能の分析付き)

では、これらのツールは本当に、すべての企業や、企業の成長段階すべてに適しているのだろうか。


💬 NocoBase ブログへようこそ。NocoBase は、あらゆる種類のシステム、業務アプリケーション、社内ツールを構築できる、拡張性に優れた AI 搭載のノーコード/ローコード開発プラットフォームです。完全なセルフホストに対応し、プラグインベースの設計で、開発者にもやさしい構成になっています。→ GitHub で NocoBase を見る


こうした疑問を踏まえ、本記事では、よく知られた選択肢をなぞるだけでなく、企業内部での実際の使われ方に着目し、管理ニーズや利用スタイルの違いに応じて、さまざまな場面で Excel の代わりとなる企業向け内部管理ソフトウェア 6 つを紹介する。

これらには SaaS 製品だけでなく、同じ用途で選べるオープンソースの代替案も含まれている。企業が Excel をどのように使っているかを基準に、いくつかのカテゴリに分けて整理していく。

  1. 業務運営系: NocoBase(オープンソース) monday work management(SaaS)
  2. 協業・表計算系:NocoDB(オープンソース) Airtable(SaaS)
  3. 内部ツール系: Appsmith(オープンソース) Retool(SaaS)

一、業務運営系

このカテゴリの製品は、企業の中核となる業務データや業務ルールを管理するために利用される。

これまで Excel で管理されてきた業務台帳やステータス管理、協業ルールは、データモデル、権限設定、業務フローとして明確に再設計することで、断片的な表管理から、柔軟に設定可能な業務システムへと置き換えることができる。

NocoBase

  • 製品タイプ:業務システム構築プラットフォーム(ノーコード/ローコード)
  • オープンソース / クローズド:オープンソース(Apache-2.0)
  • デプロイ方式:自社運用(Self-hosted)
  • 対象ユーザー:IT チーム、事業部門・管理部門、部門横断の協業シーン
  • 公式サイトhttps://www.nocobase.com
  • GitHubhttps://github.com/nocobase/nocobase
  • GitHub Stars:21.1k
  • ドキュメントhttps://v2.docs.nocobase.com/

概要

NocoBase は、社内アプリケーションや運用システム、管理ツールを構築するための、オープンソースの AI ノーコード/ローコード業務システム構築プラットフォームである。

社内業務管理や部門横断の協業が求められる組織向けに、自社サーバーやプライベートクラウドへデプロイして利用でき、データの主権やシステムの制御性を重視する企業に適している。

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単なる協業用スプレッドシートの代替ではなく、データモデルを中核に据えた社内業務システムの構築を目的としており、複雑な業務構造の管理にも対応できる。

NocoBase を導入することで、Excel に分散していた業務データやステータス管理、協業関係を、データモデル、権限設定、業務フローとして整理し、構造が明確で管理しやすく、拡張性の高いシステムを構築できる。これにより、手作業による表管理への依存を減らすことが可能になる。

中核機能

データモデル主導のデータ管理

NocoBase は、データモデルを起点とした設計を採用している。まず業務データの構造を定義し、その上で画面や操作ロジックを構築するため、データ構造と UI が分離されている。同じデータを表、フォーム、カンバン、グラフなど複数の形式で表示でき、単一の表にすべてを詰め込むことなく、複雑な業務関係を自然に表現できる。

nocobase2.png

複数役割による協業ときめ細かな権限管理

役割、フィールド、行データ、操作レベルまで対応した権限管理機構が標準で備わっている。これにより、各役割が閲覧・操作できる範囲を明確に定義でき、Excel の複数人利用で起こりがちな権限の曖昧さや責任範囲の不明確さを解消できる。

nocobase3.png

AI 社員

NocoBase では、AI 機能を「社員」という形で業務システムに組み込んでいる。AI は画面やデータ行、テーブル構造を理解した上で、検索、分析、フォーム入力などの業務操作を実行できる。単なる対話型アシスタントにとどまらず、データ分析や業務補助、プロセスの自動化に直接活用できる点が特徴である。

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典型的な利用シーン

CRM や顧客リード管理、プロジェクト・タスク管理、社内承認フローや申請フォーム、運用データ管理台帳、ERP モジュール(受注、在庫、仕入先管理など)、カスタマイズされた社内業務システム

monday work management

  • 製品タイプ:業務運営管理プラットフォーム
  • オープンソース / クローズド:クローズドソース(SaaS)
  • デプロイ方式:SaaS
  • 対象ユーザー:業務チーム、管理部門、部門横断の協業シーン
  • 公式サイトhttps://monday.com/work-management
  • ドキュメントhttps://support.monday.com/hc/en-us

概要

monday work management は、協業と業務フローの可視化を重視して設計された SaaS 型のワークマネジメントプラットフォームである。チームの業務整理や進捗管理、部門間連携を目的としており、クラウドサービスとして提供されるため、インフラの構築や保守は不要である。

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社内業務では、タスク管理や進捗管理、協業用の業務台帳といった用途で Excel の代替として利用されることが多い。Excel で手動更新していたステータスや担当者、期限などは、リアルタイムに同期されるカンバン上で管理され、コミュニケーションコストや重複作業の削減につながる。

中核機能

構造化されたカンバンとマルチビュー管理

monday work management では、カンバンを軸にデータを管理する。同一のデータを表、カンバン、タイムライン、カレンダーなど複数のビューで表示でき、タスクの状態やプロジェクトの進行、業務プロセスの節目を直感的に把握できる。

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複数人による協業とリアルタイム同期

複数人での同時操作に対応しており、すべての変更は即座に反映され、操作履歴も自動的に保存される。ファイルをやり取りして管理する Excel と比べ、継続的な協業や日常的な業務運営に適している。

インテリジェントな提案とコンテンツ生成機能

AI 機能により、文脈に応じたインテリジェントな提案が行われる。タスクへのリソース割り当て、テキスト要約、会議メモの整理、自動化フローのテンプレート生成などを支援し、情報整理の手作業を減らすことで、チームが実行や戦略に集中できるようになる。

典型的な利用シーン

プロジェクト・タスク管理、部門横断の協業、運用進捗の可視化、業務台帳管理、軽量な業務フロー管理

二、協業・表計算系

このカテゴリのツールは、複数人での利用を前提とした環境において、Excel を表計算やデータ管理の中心として使い続けることが難しくなるという課題を解決することを目的としている。

複雑な業務ロジックよりも、オンラインでの共同編集、構造化された表形式によるデータ管理、そして複数ビューを使った可視化に重点が置かれている。

NocoDB

  • 製品タイプ:協業型スプレッドシートデータ管理ツール
  • オープンソース / クローズド:オープンソース(AGPL-3.0)
  • デプロイ方式:自社運用(Self-hosted)
  • 対象ユーザー:業務チーム、データチーム、データを共同で管理したい中小規模チーム
  • 公式サイトhttps://nocodb.com
  • GitHubhttps://github.com/nocodb/nocodb
  • GitHub Stars:61.1k
  • ドキュメントhttps://nocodb.com/docs/product-docs

概要

NocoDB は、Airtable のオープンソース代替として知られる協業型スプレッドシートツールである。既存のリレーショナルデータベース(MySQL、PostgreSQL など)を、そのまま共同編集可能なオンライン表形式のインターフェースに変換し、エンジニアでなくても Excel に近い操作感でデータの閲覧や更新が行える。

nocodb1.png

分散して管理されていた複数の Excel ファイルをデータベースに集約し、単一の表形式インターフェース上で共同管理できるため、データ台帳やチェックリスト、協業用スプレッドシートの用途で Excel の代替として活用されている。

中核機能

データベースを表として扱う協業モデル

NocoDB は既存のデータベースを基盤として動作する。データベースのテーブルは編集可能なオンライン表として表示され、SQL を知らなくてもデータの確認や更新が可能である。これにより、データを共同で扱う際のハードルが大きく下がる。

複数人協業と基本的な権限管理

複数人が同じデータに同時にアクセス・編集でき、基本的な権限管理も備えている。Excel ファイルを受け渡しながら管理する運用と比べ、バージョンの衝突を防ぎやすく、比較的シンプルな権限設定で十分な軽量な協業シーンに適している。

AI によるフィールドおよびビューの提案

データ構造を編集する際、NocoAI が文脈に基づいてフィールド構成や関連付け、ビューの提案を行う。データベース設計に不慣れな業務担当者でも、短時間で基本的なテーブルやビューを作成できる。

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典型的な利用シーン

協業用データ表、運用データ台帳、コンテンツやリソースの一覧管理、軽量な社内データ管理、Airtable の代替

Airtable

  • 製品タイプ:協業型スプレッドシートデータ管理プラットフォーム
  • オープンソース / クローズド:クローズドソース(SaaS)
  • デプロイ方式:SaaS
  • 対象ユーザー:業務チーム、運用チーム、プロダクト・プロジェクトチーム
  • 公式サイトhttps://www.airtable.com
  • ドキュメントhttps://www.airtable.com/guides

概要

Airtable は、協業型スプレッドシートを中心に設計された SaaS 型のデータ管理プラットフォームでる。表形式のデータに複数のビューや軽量な自動化機能を組み合わせることで、構造化されたデータをチームで効率よく管理できる。

Airtable1.png

協業用データ表や運用台帳、部門間での情報共有といった用途で Excel の代替として利用されることが多く、ファイル共有や手動更新に依存していた管理方法を、リアルタイムな共同編集へと置き換える。

中核機能

マルチビュー対応の協業型スプレッドシート

表形式に加え、カンバン、カレンダー、タイムラインなど複数のビューが用意されており、同じデータを異なる切り口で管理できる。タスクやリソース、ステータス情報の整理に適している。

フィールドタイプと軽量なルール設定

多様なフィールドタイプと基本的な数式機能により、コードを書かずに簡単な計算や入力チェック、データの関連付けが可能である。これにより、表の保守や運用にかかる手間を抑えられる。

ワークフロー指向の AI 補助機能

Airtable の AI は、既存の業務フローを補助することに重点を置いている。自動化フローに組み込み、要約の生成や内容補完、データの振り分けなどを行うことで、協業型スプレッドシートの使い勝手を保ちながら、一定の自動化と効率化を実現する。

Airtable2.png

典型的な利用シーン

協業用スプレッドシート、運用データの管理、プロジェクトやリソースの管理台帳、コンテンツや素材の管理、チーム横断での情報共有

💡 続きを読む:Airtable は高すぎますか?セルフホスト型の代替案 5 選をコストと機能で比較

三、内部ツール系

このカテゴリでは、Excel が主に操作インターフェースとして使われてきた場面を想定している。

データ入力やステータス変更、承認操作、簡易的な管理画面といった用途では、Excel は本来の表計算ツールというより、操作画面として使われてきたケースが多い。こうした場面では、直接表を操作する代わりに、設定可能な管理画面を提供する内部ツールが有効となる。

Appsmith

  • 製品タイプ:ローコードプラットフォーム
  • オープンソース / クローズド:オープンソース(Apache-2.0)
  • デプロイ方式:自社運用 / SaaS(商用版)
  • 対象ユーザー:IT チーム、エンジニアリングチーム、内部管理画面を構築したい業務チーム
  • 公式サイトhttps://www.appsmith.com
  • GitHubhttps://github.com/appsmithorg/appsmith
  • GitHub Stars:38.8k
  • ドキュメントhttps://docs.appsmith.com/

概要

Appsmith は、社内向けの管理画面や操作画面を迅速に構築できる、オープンソースのローコード内部ツール開発プラットフォームである。可視化コンポーネントと多様なデータソース接続機能を備えており、データ入力やステータス変更、管理操作を行う Web 画面を短期間で作成できる。

Appsmith1.png

企業内では、データ操作や管理画面の分野で Excel の代替として利用されることが多い。これまで Excel で行っていた入力作業や状態更新、簡単な承認操作を、構造が明確で権限管理もしやすい管理画面へ移行できる。

中核機能

可視化インターフェースの構築

表、フォーム、ボタン、グラフなどの UI コンポーネントが豊富に用意されている。ドラッグ&ドロップと設定操作により、フロントエンドを一から作ることなく、内部管理ページを素早く構築できる。

複数データソースとの連携

リレーショナルデータベースや REST API、外部サービスに直接接続でき、画面操作に応じてデータの取得や更新を実行できる。Appsmith は、Excel とバックエンドシステムの間をつなぐ実用的な操作レイヤーとして機能する。

Appsmith2.png

AI を活用した業務支援

Appsmith AI により、テキスト生成や分析、分類などの AI 機能を内部ツールに組み込める。単なるデータ表示にとどまらず、業務文脈に基づいたコンテンツ生成や示唆の抽出、分析補助を行うことで、反復作業を減らし、業務効率を高められる。

典型的な利用シーン

内部管理画面、データ入力・保守画面、運用・サポート用ツール、簡易的な承認・操作画面、社内システムの操作入口

💡 続きを読む:5つの中小企業向け管理ツール(実体験からのおすすめ)

Retool

  • 製品タイプ:ローコード内部ツールプラットフォーム
  • オープンソース / クローズド:クローズド(SaaS、企業向けプライベートデプロイ対応)
  • デプロイ方式:SaaS / プライベートデプロイ(エンタープライズ版)
  • 対象ユーザー:エンジニアリングチーム、IT チーム、内部ツールを迅速に提供したい業務チーム
  • 公式サイトhttps://retool.com
  • ドキュメントhttps://docs.retool.com/

概要

Retool は、開発者の生産性向上を重視したローコード内部ツールプラットフォームである。企業内の管理画面や操作画面を短期間で構築でき、既存のデータベースや API と高い親和性を持つ点が特徴である。

Retool1.png

クラウド型 SaaS を中心に提供されており、業務データを頻繁に扱う内部業務に適している。Excel で行っていたデータ操作やステータス管理、管理画面の役割は、Retool によってより安全で制御しやすい Web 画面へと置き換えられる。

中核機能

コンポーネント指向の画面構築

表、フォーム、グラフ、各種コントロールなどの既成コンポーネントを組み合わせることで、内部ツールの UI を効率的に構築でき、フロントエンド開発の工数を大幅に削減できる。

Retool2.png

強力なデータ連携機能

PostgreSQL や MySQL などのデータベース、REST API、外部サービスと直接連携できる。画面操作に応じてリアルタイムでデータを操作でき、内部システムとデータをつなぐ実用的な操作ハブとして機能する。

AI による開発支援と自動化

Retool の AI 機能では、自然言語の指示からロジックやクエリ、UI 要素を生成できる。定型的なコード記述を減らし、内部ツール開発のスピードと生産性を高められる。

典型的な利用シーン

内部管理画面、データ操作・保守ツール、運用・サポートシステム、承認・ステータス管理画面、エンジニア向け内部ツール

企業に適した Excel 代替手段の選び方

組織の複雑さとプロセス成熟度

単一チームでのリスト管理や台帳管理といった基本的な用途であれば、協業型スプレッドシート系ツールで十分である。一方、複数部門が関与し、明確な役割分担やシステム間連携が必要な場合は、プロセスやルールを扱える製品を検討すべきである。

ガバナンスとコンプライアンス要件

細かな権限制御が必要か、変更履歴を完全に残す必要があるか、データを自社で管理する必要があるかといった要件は、企業ごとに異なる。これらは、選択可能なツールを大きく左右する。

既存 IT 環境との親和性

単体で完結するツールを求める場合もあれば、CRM、ERP、コラボレーションツール、データ基盤との連携が必要な場合もある。ツールが既存システムに適合するかどうかも重要な判断材料となる。

変更対応力と拡張性

業務ルールやフローが変わった際に、設定変更だけで対応できるのか、それともツール全体の入れ替えが必要になるのかは、将来的な運用コストや安定性に直結する。

💡 続きを読む:Excel を卒業し、本当に使える業務システムを最短で構築する完全ガイド

結び

Excel は、台帳管理や集計、日常的な記録といった用途において、今もなお有効で信頼できるツールである。

適切な場面で企業向け管理ソフトウェアを導入し、Excel と役割を明確に分けることで、組織全体の協業や管理はよりスムーズになる。

本記事が参考になったと感じた場合は、関心のある方と共有してもらえると幸いである

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