この記事は、技術同人誌執筆の軌跡 Advent Calendar 2025の12/13分の記事になります。
今年は、ひとりアドベントカレンダーに挑戦してみたく、このネタで25日まで書いていきますので、よろしくお願い致します。
なぜ技術同人誌は“表紙”で決まるのか
技術書典は年2回、2週間の期間でオンラインマーケットが開催され、そのうち1日だけオフラインマーケットが開催される、ハイブリッドな技術書の即売会です。
これは私の場合ですが、頒布部数の2/3が電子版になります(1/3が物理本)。つまり、多くの購入ルートはオンラインマーケットになります。
オンラインマーケットの場合、本の表紙がサムネイルでずらっと表示されます。

流し読みしながら、「お?これにキニナル」と言った書籍をクリックして、紹介文を読んで購入するパターンが多いのかな、と思っています。
つまり、オフラインマーケットで言えば呼び込みにあたる部分が、「表紙」になるわけであり、この表紙でどれだけオンラインマーケットを覗いていてくれる方の興味を注げるか、が勝負どころだと考えています。
サムネイルで伝わる表紙とは?
さて、こちらはわたくしのサークル「かーでぃらぼ」の書籍一覧です。
ぱっと見で、どれがなんの本かわかりますでしょうか?
個人的には1つだけ、ぱっと見の視認性がとてもわるい本があります。
「異世界IoT召喚術による業務効率化のイマとコレカラ」です。
書籍の内容は、IoTの技術を使えば仕事で業務の効率化や自動化に役立つモノが沢山あって、こんな業務にこんなIoT技術をつかうと、こんないいことがあるんだよ、的なことを書いてる本ですが……
- タイトルの視認性が悪くて、なんの本かわからない
- タイトルからIoT本だとわかるけど、内容が伝わらない
- 「異世界」と表紙絵は繋がってるけど、内容と表紙絵が繋がってない
表紙だけでも、こんなにダメ出しポイントが沢山あります(笑
実は、コレはあかんな……と反省して、生まれたのがこちら。「AIさん!コレやっといて」です。
- サムネイルにしても見やすいタイトル
- AIというキャッチーなフレーズ
- 「コレやっといて」で自動化を連想させ、業務効率化や自動化に繋がることがわかる
- ロボットが登場することで、命令すれば処理を片付けてくれるイメージがある
と、だいぶ反省を活かせたおかげで、異世界IoTよりは頒布数のびました(笑
タイトルから内容が“見える”デザイン設計
ということで、表紙はやっぱり大事なんだと気づいてもらえたんじゃないでしょうか?
これが正解、というわけではもちろんありませんが、自分が気を付けている3ポイントを改めて説明します。
サムネイル状態でもタイトルは読みやすくする
基本的には、白地に黒文字がコントラストがはっきりしていて、サムネイル状態でもはっきりと見れるので、ベストの配色だとおもっています。
ただ、白黒だけだと物足りないし、多くの他の本も白地に黒文字のパターンが多いので、敢えて変えてみるのもアリです。
こちらは薄い緑地に黒文字の周りを白で囲うようにしてしています。黒文字だけだとはっきりしないところもあったのですが、白線を入れることで、文字がくっきり見えるようになった例です。
表紙絵が確定した際は、実際の画像をサムネイルサイズまで縮小して、実際のサムネイルの中に埋め込んで、ぱっと見でどう映るか確認もしています。
タイトルから、どんな内容の本か連想できるものとする
こちらの本は「SASE」を知らない人には刺さらない内容でしょうが、SASEに少し興味を持っている人なら、ちょっとキニナルのではないでしょうか?「SASEがわからなかった」に共感してくれた人も多いのではないかと思っています。
もしかしたら「SASE入門」の方がわかりやすいのかもしれせんが、上に書いたような「共感」は得られません。
「表紙デザイン」という記事のタイトルから外れるかもしれませんが、タイトルも表紙デザインの一部と考えれば、タイトル1つとっても奥深いですねw
デザインと本の内容がマッチしていて、手に取ってみたくなる
こちらは、大自然の中心でシリーズ第3弾になります。これまではチェアリングというアクティビティの紹介だったのですが、こちらはチェアリングとワークを結び付け、チェアリング中にする作業はめちゃくちゃ捗るんだよ、という内容の本になっています。
が、タイトルだけではそれは伝わらないですよね。ただ、表紙としてみると「女性が砂浜で海を見ながらPC相手に作業をしている図」です。こんな風に、自然の中で仕事をしてみたい、というのは誰もがもつ憧れの1つかな、と思っています。
実際、オフラインマーケットでこの本を手に取って、こんな風に仕事してみたけど、いい場所ない。
と嘆かれている方もいらっしゃいましたしー。
表紙は“読者への最初のプレゼント”
一番最初に、この書籍に興味をもって頂くのが、表紙になります。表紙が悪ければ、興味を持って貰うことすら叶いません。
どんな表紙にすれば読者の方に興味を持って貰えるのか、奥が深い分野ですね。





