はじめに
- 自己紹介
- AWS Summit Japanとは
- 会場の雰囲気
- 基調講演
- セッション
- 何のセッションに参加すべきか
- ハンズオン + おすすめのハンズオン
- Expo(展示ブース)
- ゲームチャットのリアルタイム翻訳事例
自己紹介
株式会社TOKAIコミュニケーションズの福谷賢司と申します。
今回は会社の研修としてAWS Summit Japan2026に参加してきました。
本稿では、IT未経験者の目線で学んだことや気づいたこと、やったほうがいいことなどをピックアップしてお伝えしたいと思います。
AWS Summit Japanとは
まずはAWS Summit Japanとはなにかお話しします。
AWSが主催する日本最大級の学習・ネットワーキングイベントです。
会場の雰囲気
会場は本当に賑やかで、人が大勢います。
会場の様子

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
人が多すぎて無料のお弁当を食べる場所がなく、ほとんどの人が床で食べていました。
また、私のような新人の雰囲気がある人も大勢いたので、この場所に私が不相応だとは一切思いませんでした。
企業ブースでは私のよう明らかに新人の雰囲気を醸し出している人間にも優しく接してくださいましたので、どんどん話しかけて良いと思います。
ブーススタッフの方から声を掛けてくださることも多くありました。
具体的には以下のイベントがあります。
基調講演
AWSの最新戦略やAIの新しい動向の発表を大勢で見ます。
今回は立って見ていますが、朝早くから並んで座席チケットを獲得すれば、座って見ることができます。
2日目はおおよそ8時30分頃から並び始めましたが、それでも座席チケットを貰えましたので、8時30分には会場に着いておくことをおすすめします。
さらに特典としてクッションを貰えます
座席にクッションが置いてあります
非常に賑やかな雰囲気で会場にいるだけで楽しかったです。

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
この基調講演で私が最も気になったのはKiroのiOS版が発表されたことです。
KiroとはAIコード生成ツールで、開発プロセスの「設計・要件定義」から関与し、人とAIが齟齬なく開発を進められます。
私がKiroに注目した理由は、研修の一環で実際にコードを書いてもらったときに、バグを見つけて修正してくれたり、テトリスのゲームを5分ほどで作っていたことがあり注目していました。
KiroのiOS版が登場したことによって、オフィスだけでなく、外出先や移動中でもAIの開発状況や学習進捗、モデルのパフォーマンスをリアルタイムで確認できます。
さらに、チーム間のコミュニケーションや連携がスムーズになり、スマホから簡単に進捗共有やコメント、修正指示が送れるため、リモートワーク時でも効率が上がると考えました。
セッション
AWS Eventsというアプリでセッション(いわゆる講義)の予約ができます。
画像のようなセッションが200を超えており、好きなものを選んで予約することができます。しかし、早めに予約しておかないと、人気なセッションは満員になってしまいます。前日に予約しようとすると、確実に埋まっているので、数日前から予約すると良いです。
最悪予約できなくても当日並べば立ち見で見ることができる可能性があります。
何のセッションに参加すべきか
私はIT初心者ということもあって、何のセッションに参加するべきか全くわかりませんでした。そこで、私は自分の趣味と関連付けて参加する講義を決めました。
私の趣味はゲームなので、【MMO戦略シミュレーションゲーム『三國志覇道』におけるAmazon Bedrockを用いたチャット等リアルタイム翻訳事例】に参加しました。
実際のセッションの雰囲気

出典:MMO 戦略シミュレーションゲーム『三國志 覇道』における Amazon Bedrock を用いたチャット等リアルタイム翻訳事例 / 株式会社コーエーテクモゲームス
次の項目で触れますが、コーエーテクモゲームスの社員さんが講義をしてくださいました。コーエーテクモゲームスは任天堂と共同開発で『ゼルダ無双』や『ぽこあポケモン』を開発したり『仁王シリーズ』や『三國志シリーズ』を開発している会社です。
事前に参加するセッションの企業情報を調べておいたので、興味を持った状態でセッションに参加することができました。
次に参加したのが【生成AIモデルを選ぶ技術-モデル選択にフレームワーク】でした。
IT初心者の私がこれを選んだ理由は、もし自分が生成AIを使うならどのモデルを使うかという疑問を抱いていたからです。
現在、生成AIの選択肢が100を超えており、正直どれを選べばいいか初心者には分かりません。
そんな、純粋な疑問を解消すべくこのセッションに参加しました。
このセッションは会場が広く、サイレントセッションで、専用レシーバーに配布されたイヤホンを付けて聞く感じでした。

出典:生成 AI モデルを選ぶ技術 - モデル選択のフレームワーク
つまり何が言いたいかというと
IT初心者でどのセッションを見ればいいか悩んでしまうときは、まずは、自分の趣味、ゲームが趣味ならゲーム関連、スポーツが趣味ならスポーツ関連のセッションに参加すればいいと思います。
ITと関係がなさそうに見える分野もITと関連していることが多いので、探せば見つかります!
また、自身がITやAIに率直な疑問を抱いていることに関連するセッションも受けると良いと思います
ハンズオン + おすすめハンズオン
AWS Summitは講義だけではなく、実際に触りながら体験するハンズオン形式のイベントがあります。

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
これはAWS初心者向けのハンズオンで様々なサービスを担当者の方が説明してくださいました。
そして、上記の画像のようなECサイトを作るならどのカードを選べばいいか選択します。
カードの内容は、クラウドプラクティショナーで学習したことが中心で、EC2やECS、LambdaやRDSが挙げられます。
今回の場合はECサイトに必要なカードは、サーバーはEC2とECS、データベースはRDSとAuroraです。
クラウドプラクティショナーの知識が役に立って勉強して良かったと思いました。
その後、担当者の方が上記の画像のように写真を撮ってQRコードでサイトにアップロードします。
そうすると、AIがフィードバックしてくれて、点数も付けてもらえます。
今回の点数は260点で、担当者の方は高いほうだと仰っていました。

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
このように、初心者向けのハンズオンもあるので、私のようなIT初心者の方は行ってみると良いと思います!
本当にいろいろなハンズオンがあって、カードゲームやカラオケ、下記のようなゲームができるハンズオンもありました。
ハンズオンで私が是非おすすめしたいのは、AWS Summit Questです。

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
スマートフォンでQRコードを読み込んで遊ぶのですが、クオリティが非常に高いです。実際に発売されてそうなRPGゲームの雰囲気です。
実際のゲーム画面

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
内容は育成ゲームのようなもので、実際に自分のキャラクターを作成して、回ったブースの数が多ければ多いほどキャラクターが強くなります。
そして、最終的にボスに挑むのですが、ボスにダメージを与えるには3択のクイズに正解する必要があります。クイズの内容はクラウドプラクティショナーのように知識を問われる問題で、学びながら学習することができます。
AWS Summit Quest スマホで作ったキャラクターが画面に登場

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
このブースに参加したことで、AWSやAIを使ったらこんなことができるんだ!とAWSに興味がわきました。
ゲームが好きな方には特におすすめです。
Expo(展示ブース)
展示ブースは様々な企業が「うちではAWSをこう使ってます」とアピールする場です。
企業の前を通るだけで、お菓子やトートバック、マウスパッド、PCクリーナーなどが貰えます。中には、抽選でAirTagなどが当たる場所もありました。
企業展示ブースの様子

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
企業のマスコットキャラクターも歩いていました。

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
NVIDIAのブース

出典:AWS Summit Japan 2026 会場にて撮影
NVIDIAのブースでは生成AIを使ってネットワークを安全に制御する仕組みを説明していました。
ユーザーは自然言語でAIに指示を出します。AIエージェントは、その指示内容を理解して必要な処理を判断します。ただし、AIが直接ネットワーク機器を操作するわけではありません。
AIの判断結果は一度ゲートウェイを通過し、そこで安全確認や制御ルールを適用し、危険な操作や許可されていない操作はブロックされる仕組みです。
AIを安全な仕組みの中で使うことを徹底していて、参考になりました。
ゲームチャットのリアルタイム翻訳事例
【MMO戦略シミュレーションゲーム『三國志覇道』におけるAmazon Bedrockを用いたチャット等リアルタイム翻訳事例】に参加しました。
三國志覇道とはMMO戦略シミュレーションで、ユーザー同士で攻城戦を繰り返し、中華統一を目指すゲームです。

出典:MMO 戦略シミュレーションゲーム『三國志 覇道』における Amazon Bedrock を用いたチャット等リアルタイム翻訳事例 / 株式会社コーエーテクモゲームス
このゲームでは、ユーザー同士のチャットなどでのコミュニケーションが重要で、中国人のプレイヤーが多いことから、翻訳機能実装を検討しました。
このセッションではコーエーテクモゲームスの社員さんが翻訳機精度やコストを考慮して、どの翻訳AIを使用したかを説明してくださいました。
下記3つの内容をお話します。
- 翻訳エンジン候補
- ランニングコスト
- 翻訳精度
まず翻訳エンジン候補ですが、Amazon TranslateとAmazon Bedrockがありました。
Amazon Translateは翻訳専用サービスで、高速処理向き
Amazon Bedrockは生成AIモデルを使った翻訳、文脈理解が得意
どちらか選ぶにはまずランニングコストを見る必要があります。
セッションで紹介された試算では
・月間発言数
・文字数
・トークン数
を考慮した結果...
Amazon Translateは約500ドル
Amazon Bedrockは約120ドル という結果でした。
Translateは発言が多いと高くなる。今回の場合は想定より発言数が多かった。
Bedrock はトークン(モデルの入出力量)で課金。今回使ったモデルと出力を短く抑える設計で、トークン費用が低くなったため安くなった。
トークンというのは
文章:「私は学生です。」
この文章をトークンに分けると、
「私」「は」「学生」「です」「。」
という単語ごとに分解された要素(トークン)になります。
翻訳精度はAmazon Bedrockのほうが自然だった。
・「会話文としての自然さ」「文脈を踏まえた訳出」が優れていた。
・顔文字や「www」などをそのまま残す。
Amazon Translateは
短く速く訳せるが、会話の裏の意味やあいまい表現を誤訳しやすい。
このようなデータをもとにAmazon Bedrockが選ばれました。
私がこのセッションで学んだことは
モデルを選ぶときは、性能が高いものを選ぶのではなく、コスト・運用・精度をしっかり比較して、決めることです。
今回の場合生成AIを選択しましたが、これは生成AIのほうが性能が良さそうと決めたわけではなく、しっかりと選択肢のモデルを両方使った上で選択を下しています。
より実務的な判断の仕方を実際に知れて良かったです。
おわりに
参加してよかった点
- IT未経験の自分でも理解しやすい講義やハンズオンが豊富で、AWSやAIの可能性を肌で感じられた
- 企業ブースや展示で最新の技術動向や活用事例を知ることができた
- 同じ初心者や趣味に合うセッションに参加することで興味やモチベーションが高まった
学んだこと
- AWS Summitは多種多様なセッションや体験があり、自身の知識が高ければ高いほど学びが多い
- モデル選択は単純な性能比較以上にコストや運用面を考慮すべき
- AIはゲームや日常の趣味にも活用され始めている
今後やりたいこと
生成AIを活用した業務効率化の方法を学びたい
これから参加する人へのアドバイス
- 自分の趣味や興味に合ったセッションをまず選び、楽しく学ぶことが続けるコツ
- 早めのセッション予約を忘れずに
- ハンズオンやAWS Summit Questのブースは初心者でも楽しみながら学べるので積極的に参加してみてください

