本記事は「PostgreSQL Advent Calendar 2020」の 8日目です。
PostgreSQLのマニュアルは日々少しずつ進化しています。
今日はあまり知られていないであろうPostgreSQLのマニュアルの活用術を3つ紹介します。
#1.翻訳中のマニュアルを参照する
PostgreSQLの日本語マニュアルはボランティアの手で翻訳、改善が進められています。
各バージョンのマニュアルは翻訳が完了してから公式サイトに公開されます。
しかし、この翻訳、改善中の最新マニュアルは毎日ビルドされており、以下から確認することができます。
英語の原文も表示されるため、翻訳前の記述と比較する際にも便利です。
最新バージョンの記述が知りたいときはこちらを参照しましょう。
#2.バージョン10以前のリリースノートを効率良く参照する
バージョン10までは過去全てのリリースノートのリンクが掲載されていました。
しかし、バージョン11からリリースノートはマニュアルのサイズがあまりに大きくなるため、該当メジャーバージョンのリリースノートのみがリンクされるようになりました。
バージョンアップする際の非互換を探す時など、昔のリリースノートを確認したい場合はバージョン10のマニュアルのリリースノートを利用すると効率的です。
#3.リリースノートの修正内容を詳しく知る
リリースノート内容をさらに詳しく知りたい場合、HTMLのソースコードを
覗くとその変更や追加を行ったコミットログを確認することができます。
(コメントアウトされているため、ブラウザからのHTML表示では確認できません)
これを元にgitやHackersを辿ることでその変更の詳しい経緯や議論を確認
することができます。
例)
https://www.postgresql.jp/document/11/html/release-11-5.html
子パーティションに保留されたトリガイベントがある場合に、パーティションテーブルのトリガの削除を防止しました。
(Álvaro Herrera)
#まとめ
PostgreSQLのマニュアルは使いやすいよう、少しずつ進化しています。
PostgreSQLについてもっと詳しく知りたい場合などに活用ください。