CivicTech & GovTech Advent Calendar 2023 7日目の記事です。
「豊岡市・地方都市の暮らしハッカソン」に参加してみました。
開催日時 2023年3月3日(金) 13:00~3月5日(日)~15:00
平日の金曜日に始まり日曜日までの2泊3日の大型イベントです。
どんなイベントだったのか?
豊岡スマートコミュニティ推進機構が主催し、豊岡市役所やトヨタ・モビリティ基金が協賛しコード・フォー・ジャパンが運営しているイベントです。
上限があるものの、交通費も補助されますし、現地での宿泊ホテルも用意されています。
ホテルが朝食付きのプランだったり、地元の美味しいおにぎり屋さんの昼食が出されたりと、現地滞在中の食事も用意されているような、至れり尽くせりでした。
また、商品も用意されていました。
下記の記者会見で公開されたのですが、私はPeatixと言うサイトを通じて開催を知りました。
イベントの流れとしては
豊岡市在住の市民が課題を持ち寄ります。
参加者は課題を聞いてい同じ課題に共感したメンバーでチームを結成し、その課題を解決するプロダクトを作ってみると言うものです。
つまり、チームを作ってから参加するタイプのハッカソンではなく、参加者は個人で申し込み、初日にチームビルディングを行います。
どんな課題があったのか
豊岡市は有名は観光地ではあるものの、多くの地方都市と同様に過疎などに悩んでいる町でした。
チーム名 移動
移住や観光客など土地勘のない人たちに対して気象状況や交通規制、渋滞情報を反映させた目的地までのルート提案と、移動に関するローカルな情報を投稿するアプリの試作を行った。
チーム名 居場所づくり
「社会的処方」の考え方を軸に、社会的に孤立している人たちに社会的に繋がれるコミュニティを紹介する仕組みを地元の医師や保健師が参加し試作した。
チーム名 読書と自然
自然の中での読書を推進し、野外で本を読むのに適した場所や、気象情報、経路、本の感想等を共有するアプリの試作を行った。市内の高校生がテーマの発案を行った。
チーム名 里山活用
担い手が不足し、農業用水や有害鳥獣の問題に繋がる里山管理のためのシミュレーションゲームの試作を行った。市内の高校生がテーマの発案を行った。
チーム名 地 蔵
豊岡の地蔵文化に着目し、市内に点在するお地蔵さんについて由来など関連情報を地図にマッピングし、アプリ上で検索したり、スマホから各地蔵に割り振られた電話番号に電話を掛けて各お地蔵さんの説法を自動音声で聞いたりすることができるアプリの試作を行った。
チーム名 スナック
街の賑わいを取り戻すためのコンテンツとして、市街地に集積している豊岡のスナックに着目し、NFT(※5)を活用した会員証発行など若者がローカルな飲食店を訪れ、街の人々と結びつくためのアプリを試作した。
どのチームが優勝したのか?
「居場所づくり」チームが優勝しました
今どきの60歳以上の方はスマホや携帯電話を持っている人の方が多く、LINEなどでコミュニケーションを取っているという実態があります。
地域のサークル活動でチャットの利用を促し、その内容を ChatGPT(※4)(AI)が要約・分析しリンクワーカーへ繋ぐなど、最新の AI 技術の活用が評価された。
参加して何が得られたのか?
私自身は 「地蔵」チームに参加しました。
最優秀賞や優秀賞には届きませんでしたが、twillioをうまく使えたという事でtwillio賞や参加者の人気投票一位ということでオーディエンス賞の景品として、保冷カップとエコバックをいただきました。
ただ、それよりも、チームビルディングをできたという経験が良かったです。
チームビルディンが大切だとはよく言いますが、実践形式で体験できる場はほとんどありません。
その貴重な機会を得られたということがとても大きかったです。
チームメンバーに大学生がいたり、デザイナーがいたりして、専門分野も年齢も違う人たちでチームを組むことになったので、関係ができていない時からガツガツ行くと、関係が壊れしまい全く何も作るこができない可能性があります。
しかし、遠慮しすぎて関係が深まらないと良いものが作れないというリスクもあります。
その中で、みんなが探りながら関係を作り、形になったという経験は非常に良かったです。
最後に
私はチームビルディングがとても良い経験になったと感じました。
これ以外にも良い経験が詰まっていると思うので、ぜひ皆さんもハッカソンを恐れずに参加してみてください。
外から見ると敷居が高く見えますが、実はそれほどではありません。