はじめに
「アンガーマネジメント」 という言葉、一度は聞いたことがあると思います。
数年前、会社経由で参加表明をし、その講座を受講したことがありまして。
所謂、怒りと上手につきあうためのトレーニングについて学ぶ講座です。
正直、受講前の私は「怒らない人になるための極意を聞かされるのかな?」くらいのイメージを持っていました。
ですが、実際に丸一日しっかり受講してみると、思っていたよりずっと奥が深かったのです。
今回は、そんなアンガーマネジメントの講座で感じたことを、共有させてください。
「怒らない」ではなく「怒りを整理する」
まず最初に感じたのは、アンガーマネジメントは「怒りを無くす」話ではない、ということでした。
怒ること自体は、決して悪いことではない。
むしろ「理不尽」「危険」「無責任」「相手を傷つける行為」に対して怒りを感じるのは、自然なことでもあります。
大事なのは、
「怒りに振り回されない」
こと。
つまり、なぜイライラしたのか・何に反応したのか・本当は何を求めていたのかを整理する、という考え方に近いと感じました。
IT現場、普通にストレスが多い
特にIT系の現場って、普通にストレスが発生しやすいと思っています。
- 障害対応
- 認識違い
- 納期
- 「聞いてない」
- 「前も言ったよね」
- 引き継ぎ不足
- "なんとなく運用"
……などなど。
しかも、忙しい時ほど「なんでこうなるんだ……」が重なります。
当時はちょうど、コロナ後の空気もかなり残っている頃でした。
講座には他の方も参加していたのですが「テレワークで相談しづらい」「チャットだけで空気感が分からない」「オンオフの切り替えが難しい」「家なのに全然休まらない」といった悩みを抱えている人も多く、
「ああ、みんな結構しんどいんだな……」
と妙に安心したのを覚えています。
「ストレスを言語化する」が、意外と難しい
講座の中で印象的だったのが、「自分がストレスを感じた本当の理由を探る」というワークです。
これってやってみると意外と難しい……。
最初は「なんかイライラする」くらいの認識なんですが、深掘りしていくと、
- 話を遮られると嫌
- 曖昧な指示が苦手
- 急な予定変更が続くと疲れる
- "察して"前提がしんどい
など、かなり具体的になっていきます。
そして面白いのが、人によって地雷が全然違うということ。
「え、そこ気になるんだ!」みたいな発見も多かったです。
逆に、
「自分の普通は、相手の普通じゃない」
ということもかなり実感しました。
言語化することで自己理解に繋がり、相手を理解する余裕も生まれる。
楽しいワークでした。
「6秒待つ」は、思ったより難しい
アンガーマネジメントで有名なのが、「怒りを感じたら6秒待つ」という話。もちろん今回の講座でも、似た話はしていました。
理屈はわかります。そうですよね、わかるんです。
でも実際に「はい、6秒待ちます」は結構難しい。むしろ、待てる時点でかなり冷静な気がするんですよね。
ただ、講座を通して感じたのは、
"一瞬止まる" だけでもかなり違う
ということでした。
すぐ反応するのではなく「本当に怒るべきことか」「今言うべきか」「どう伝えればいいか」を少し整理する。
それだけでも、コミュニケーションはかなり変わるのだと思います。
身体の緊張に、気づいていなかった
講座では、ストレス発散方法として簡単なストレッチなども教わりました。
正直、最初は「ストレッチで変わるのか……?」と思っていました。
ただ、実際にやってみて気づいたのは、肩が上がっていたこと。呼吸が浅くなっていたこと。そしてずっと、身体が緊張していたこと。
意識していなかっただけで、かなりこわばっていたんですよね。
IT系の仕事って、画面を見続けて、考え続けて、気づかないうちにずっと力が入っていることが多い気がします。
感情だけじゃなくて、身体もちゃんとほぐしてあげる。そういう発想自体が、私にはあまりなかったので、非常に大きな気付きでした。
特に印象的だったのは姿勢の話ですね。
ストレッチ以前に、まずは姿勢を正しくする。これにより疲れにくくなり、精神も安定するとのこと。
いつでもどこでも、今からでも始められます。
そういうちょっとした意識改善の積み重ねが大事なのかもしれません。
「怒らない人」より、「整理できる人」
講座を受けて今思うのは、大事なのは「怒らないこと」ではない、ということです。
イライラする時はします。人間なので。
ただ「なぜ怒っているのか」「本当は何が嫌だったのか」「どう伝えれば良かったのか」を整理できるだけでも、かなり変わる。
そしてそれは、チーム作業やユーザー対応といった仕事に関することだけでなく、日常会話にも繋がっている気がしています。
最後に
アンガーマネジメントについて、名前だけはかなり有名ですが、「実際何するの?」は意外と知られていない気がします。
丸一日しっかり向き合ってみて感じたのは、
「感情を抑える技術」というより、
「自分を理解するための時間」
をしっかり作ることが大事だということでした。
普段、感情を整理する機会って意外と少ないんですよね。
だからこそ、一度ちゃんと向き合ってみると、思った以上に発見が多い。
教育と同じで、
「相手を知る前に、まず自分を知る」
これがかなり大事なのかもしれません。
無理して笑う必要はないですが、やはり怒っている人よりも笑顔の人と仕事がしたいですよね!
今後も上手に自分の感情と向き合っていこうと思っています。