Customer 360
SalesforceのCustomer 360とは、企業が顧客に関するデータを網羅的に(360度)把握し、顧客体験を向上させるための、営業、マーケティング、カスタマーサービス、ITなど、すべてのアプリケーションと機能が統合されたプラットフォームです。企業はCustomer 360を活用することで、各部門で記録された顧客情報を一か所で管理できるようになります。さらに、データ分析、AIの力を借りることで、サービスの自動化、カスタマイズを実現することができます。
Einstein
Salesforce Einsteinは、Salesforceプラットフォーム上に統合されたAIソリューションです。企業は Einsteinを活用することで、顧客データに基づいた信頼性のあるコンテンツを生成し、業務プロセスを自動化することができます。また、Einsteinは、カスタマーサービス、セールス、マーケティング、コマースなど、様々な部門に対応した対話型AIアシスタントを提供します。さらに、企業がAIを活用する際に一般的に懸念される安全性、倫理的使用、データ保護にも配慮されているため、ビジネスにAIを思う存分活用することが可能です。
Sales Cloud
Sales Cloudは、営業活動の効率化および生産性の向上を支援するシステムです。このプラットフォームは、顧客データを活用し、販売スピードの加速、インサイトの提供、営業プロセスの最適化を実現します。企業はSales Cloudを導入することで、営業チームの生産性向上、売上予測の精度を高めることができます。また、パートナーリレーションシップ管理や収益の最適化など、多様な機能を利用できます。
2024年新機能:
- 関連リストでのクイックアクション:取引先管理画面からページ遷移することなく効率よく複数の取引先のステータスを更新できるようになります。
- ダッシュボード所有権の移行:ダッシュボードの管理者が移動になった際にダッシュボードの所有権を新しい管理者にそのまま移行できるようになります。
- Activity 360 レポート:Salesforce上のデータとEinstein活動キャプチャのデータを合わせて可視化することがでいるようになります。
【ヘルプ】標準レポートでの Einstein によってキャプチャされた活動の表示
- パイプラインの関与メンバー把握:営業リーダーや営業担当者が各商談に外部および内部の誰が関与しているのかを把握できるようになります。
- ToDoリストパネルにおける機能の追加:Chrome拡張機能のToDoリストを通じて、ToDoの絞り込み、並び替え、タグ付けが可能になり、営業業務の効率化および抜け漏れ防止につながります。
【ヘルプ】Chrome で Web を閲覧中にサイドパネルで Salesforce を使用して時間を節約
- 権限セットの割り当てレポート:だれがどの権限セットを割り当てられているのかを一目で確認でき、ユーザーのアクセス権の把握が容易になります。
【ヘルプ】カスタム権限セットおよび権限セットグループの割り当てに関するレポート
Service Cloud
Service Cloudは、SalesforceのAIを活用したカスタマーサービスソリューションです。このプラットフォームは、コンタクトセンターからフィールドサービスまで、あらゆる種類のサービスを改善し、顧客満足度を高めることが可能です。サービスチームは、信頼性の高いAIを使用してパーソナライズされたサポートを提供し、コスト削減と生産性の向上を図ることができます。例えば、Einsteinボットを活用することで、顧客からのよくある質問に全自動かつ迅速に対応することを可能にします。
2024年新機能:
- Amazon Connect音声通話の聞き取り:オムニスーパーバイザー画面からスーパーバイザーがオペレーターとお客様とのやりとりをモニタリングできるようになります。新人がしっかりとお客様と対話できているのかを確認するためなどにも使える機能です。
- ウォールボード(正式リリース):コールセンターの運用状況をリアルタイムで把握できるようになり、コールセンター全体の生産性向上につながります。
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)は、Salesforceのマーケティング自動化(MA)プラットフォームです。企業はMarketing Cloudを活用することで、顧客データに基づいて、パーソナライズされたマーケティングキャンペーンを実行することができます。その主な機能としては、ウェブサイトの訪問者追跡、利用者の行動に基づくスコア付け、潜在顧客の評価、メールキャンペーンの策定・テスト、問い合わせフォームやランディングページの設計、成果の分析レポート作成があります。さらに、AI駆動の分析により、効果的な顧客エンゲージメントを行うための洞察を提供し、ROIを向上させます。
2024年新機能:
- アセット表示のドメイン制限:フォームやランディングページのiframe利用を特定のドメインのみに制限することで不正利用を防ぐことができます。
【ヘルプ】Account Engagement アセットの iframe を制限または限定する
【Winter 24】Account Engagement アセットを表示可能なドメインの制限
- アセットのコピー:マーケティングアセットのビジネスユニット間でのコピーやサンドボックスから本番ビジネスユニットへのコピーができるようになります。
【ヘルプ】Account Engagement ビジネスユニット間でのマーケティングアセットのコピー
- Content Creation:Einsteinの生成機能により件名や本文が生成できるようになります。記事執筆時点では英語版のみの提供となっています。
- Google Analytics 4インテグレーション:Google AnalyticsのデータをJourney Builderに素早く接続し、モバイルとWebのコンバージョンを追跡できるようになります。
Commerce Cloud
Salesforce Commerce Cloud(SFCC)は、様々な商取引を統合するクラウドベースのEコマースプラットフォームです。B2CやB2Bなど、需要に応じたコマースプラットフォームを提供し、注文処理からマーケティングまでの一連のサービスを利用できます。このプラットフォームは、ECサイト開発に必要な機能を全て備えており、製品管理、マーケティングツール、顧客セグメント化、AIによる顧客体験のパーソナライズなど多岐にわたります。このプラットフォームは、迅速なブランド立ち上げから成長の加速に至るまで、企業のデジタルコマース戦略をサポートします。
Data Cloud
Data Cloudは、Salesforceの統合データプラットフォームです。これにより、企業はSalesforceとあらゆるシステムのデータを統合し、顧客をより深く理解することができるようになります。Salesforceに搭載されているAIを活用することで業務プロセスやアプリケーションでデータやインサイトを利用し、様々なタスクを自動化することができます。例えば、Data Cloudに統合されたデータをSales Cloudでメールの自動生成に使用したり、コールセンターへの問い合わせをService Cloudで自動的にナレッジ化したりすることが可能です。
Tableau
Tableau(CRM Analytics)は、データを視覚化し、分析するためのビジュアル分析プラットフォームです。直感的な操作でデータ分析が可能であり、企業や個人がデータドリブンな意思決定を下せるよう支援します。このプラットフォームは、機械学習、自然言語処理などの先進技術を活用し、データの準備から分析、共有までを一元管理します。2003年にスタンフォード大学のプロジェクトから生まれ、現在では多くの業界で活用されています
2024年新機能:
- ダッシュボード上でのTableau探索:CRM Analytics上のグラフを調整した際に、Tableauも連動し、反映されるようになります。
MuleSoft
MuleSoftはSalesforceの統合プラットフォームで、あらゆるシステム、アプリケーション、データソースの連携および自動化を支援します。企業はMuleSoftを導入することで、コーディング不要でクリック操作によってSalesforceにアプリとデータを連携させることができ、RPAで反復作業を自動化し、業務プロセスを効率化することができます。
Slack
SlackはSalesforceのコラボレーションプラットフォームで、チームのコミュニケーションと生産性の向上をサポートします。このツールを利用することで、すべての部門(営業、サービス、マーケティングなど)がプロジェクトの進捗状況や顧客情報などのリアルタイムデータとインサイトに直接アクセス・共有できるようになり、迅速な意思決定が可能になります。
Einstein 1 Platform
Salesforceの「Einstein 1 Platform」は、AI機能とSalesforce Data Cloudを統合したローコード/ノーコードアプリケーション開発プラットフォームです。このプラットフォームは、CRMデータをベースに、AIを活用したアプリケーションをローコードで構築し、新しいCRM体験の提供を可能にします。企業は、顧客データの断片化を解消し、組織全体でデータを一元的に把握し、効率的な意思決定とパーソナライズされた顧客体験の提供が可能になります。
2024年新機能:
- Code Builder:これまでは、開発環境をローカルにイントールする必要がありましたが、この新機能によりユーザーはWebブラウザー上で開発環境を利用できるようになります。
- 状態変更後の画面フローコンポーネントでの値保持:これまでは、前の画面で入力した値がその画面に戻った際に消えてしまっていましたが、この機能により入力内容が保持されるようになります。
- Data Cloud Triggered Flow:Data Cloudをきっかけとしてたトリガーフローが作成可能になります。
Net Zero Cloud
近年、持続可能な社会にむけて、企業も脱炭素化が求められています。SalesforceのNet Zero Cloudとは、企業活動の中で排出される温室効果ガスを自動で追跡し、分析、管理できる機能です。Net Zero Cloudは経営層に温室効果ガスに関するレポートを生成したり、さまざまなシナリオのシミュレーションを提供することで、より環境に配慮したビジネス活動をサポートします。