外部ユーザが Experience Cloud サイトにアクセスできるようにするには、そのユーザを取引先責任者レコードとして取引先に追加します。次に、取引先責任者レコードをビジネス関係に応じてカスタマーユーザまたはパートナーユーザとして有効化します。
ユーザの作成について次の点に留意してください。
- 外部ユーザを作成するときは、新しい取引先責任者を関連付ける取引先に、Salesforce のロールが割り当てられた取引先所有者が必要です。
- 取引先責任者レコードを外部ユーザとして有効にする場合、パートナーコミュニティ、カスタマーコミュニティ、または Customer Community Plus ライセンスを割り当てることができます。
- パートナー取引先にできるのは (個人取引先ではなく) 法人取引先のみです。また、パートナーユーザの作成にはパートナー取引先しか使用できません。
- [ユーザとしてサイトにログイン] ボタンは、Lightning コミュニティのアクションドロップダウンから使用できます。Salesforce タブ + Visualforce コミュニティで、[外部ユーザの管理] をクリックしてから、[ユーザとしてエクスペリエンスにログイン] アクションにアクセスします。
- ユーザは、自分がメンバーになっているサイトにのみログインできます。ユーザが Lightning サイトを使用してログインできるようにするには、内部ユーザと外部ユーザの両方をサイトのメンバーにします。
- Lightning Experience を使用している場合、[ユーザとしてエクスペリエンスにログイン] アクションは取引先責任者レイアウトでのみ設定できます。Salesforce Classic でパートナーユーザまたはカスタマーユーザを有効にすると、[ユーザとしてエクスペリエンスにログイン] は、取引先責任者レイアウトが削除されている場合でも取引先責任者レコードで使用できます。
- 取引先レコードで、コミュニティに追加するユーザの取引先責任者レコードを表示または追加します。
- 取引先責任者の詳細ページでアクションドロップダウンをクリックし、[パートナーユーザを有効化] または [カスタマーユーザを有効化] を選択します。
このオプションにより、取引先責任者レコードから一部の詳細が入力されて、Salesforce 組織にユーザレコードが作成されます。
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Lightning Experience で [外部ユーザの管理] ボタンにアクセスするには、これを取引先および取引先責任者ページレイアウトに追加します。[取引先責任者] アクションに移動し、[外部ユーザの管理] アクションをレイアウトの [Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション] セクションに追加します。
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[パートナーユーザを有効化] または [カスタマーユーザを有効化] ボタンが表示されない場合は、取引先責任者ページレイアウトを確認するようにシステム管理者に依頼してください。ボタンが含まれている場合、組織でカスタマーコミュニティライセンスまたはパートナーコミュニティライセンスが使用できるようになっていることを確認してください。
3. この外部ユーザのユーザレコードを編集し、適切なユーザライセンスを割り当てます (パートナーにはパートナーコミュニティ、カスタマーユーザにはカスタマーコミュニティまたはカスタマーコミュニティプラス)。
パートナーまたはカスタマーユーザの適切なプロファイルとロールを選択します。
4. [外部ユーザの代理管理者] プロファイルと「外部ユーザを管理」または「カスタマーユーザを管理」権限があるユーザは、新規ユーザのプロファイルが [割り当て可能なプロファイル] リストに追加されていない限り、そのプロファイルを選択できません。これらのプロファイルは、代理外部システム管理者の設定時に追加されます。
5. 外部ユーザを追加するサイトを有効化していない場合、[パスワードをリセットしてユーザにすぐに通知する] を選択解除して、有効になる前にユーザにパスワードが送信されないようにします。
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ユーザにすぐに通知するように選択しても、ユーザが有効なサイトのメンバーでない場合、Salesforce からメールは送信されません。
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サイトを有効化するときに [お知らせメールを送信] オプションを選択すると、ログイン情報が記載されたお知らせメールを送信できます。
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サイトを有効化するときにお知らせメールを送信しない場合、この情報を手動でユーザに送信する必要があります。
6. [保存] をクリックします。 -
カスタマーユーザまたはパートナーユーザは、直接 Salesforce にログインできないため、Experience Cloud サイトを使用して Salesforce データにアクセスする必要があります。カスタマーユーザまたはパートナーユーザを追加するには、ユーザプロファイルを Experience Cloud サイトに追加します。
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カスタマーユーザには、取引先または取引先責任者に関する [メモ & 添付ファイル] 関連リストは表示されません。
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サイトユーザは、サイトが有効の取引先を所有できません。
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Customer Community Plus ライセンスを持つ外部ユーザの作成は、パートナーユーザの作成と似ています。Salesforce タブ + Visualforce サイトの場合、[外部ユーザの管理] をクリックしてから、[パートナーユーザを有効化] を選択します。エクスペリエンスビルダーサイトの場合、アクションドロップダウンをクリックし、[パートナーユーザを有効化] を選択します。また、ユーザレコードの編集時には、パートナーコミュニティユーザプロファイルをコピーします。
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問題をトラブルシューティングしたり、サイトが適切に設定されていることを確認したりするには、取引先責任者の詳細ページで [ユーザとしてエクスペリエンスにログイン] を選択します。ログインするパートナーユーザまたはカスタマーユーザよりも高いロールを持っていない限り、パートナーユーザまたはカスタマーユーザとしてログインするには、取引先に対する「編集」権限が必要です。新しいブラウザウィンドウが開き、外部ユーザの代理としてコミュニティにログインできます。
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外部ユーザとしてログインすると、外部ユーザに表示される動作が表示されます。たとえば、外部ユーザには、複数の有効なコミュニティへのアクセス権がある場合にのみ、[コミュニティ] ドロップダウンメニューが表示されます。外部ユーザがアクセスできる有効なコミュニティは 1 つのみで、別のコミュニティはプレビューで表示される場合、プレビューコミュニティのドロップダウンメニューはユーザに表示されません。
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別のユーザとしてログインしたシステム管理者やサポートユーザは、そのユーザの OAuth データアクセスを承認できません。たとえば、システム管理者が別のユーザとしてログインした場合、サードパーティアプリケーションでのユーザアカウントへの OAuth アクセスを承認できません。この制限にはシングルサインオンが含まれます。
コミュニティで多要素認証 (MFA) が有効になっている場合、システム管理者はコミュニティにアクセスするための機能としてログインを使用することができません。「多要素認証の実装」を参照してください。
- 外部ユーザは削除できません。外部ユーザがコミュニティにアクセスできないようにするには、そのユーザを無効化します。
「Experience Cloud Sites and Users in Your Salesforce Org (Salesforce 組織の Experience Cloud サイトおよびユーザ)」を参照してください。これは、コミュニティがどのように組織内に存在しているのか、各コミュニティライセンスの違い、Salesforce アカウントとコミュニティユーザがどのように相互に関連付けられているのかを説明する短い動画です。
ユーザ、ロール、取引先がどのように関連するのかについては、こちらの動画「Who Sees What in Experience Cloud: Accounts and Role Hierarchies (Experience Cloud では誰に何が表示されるのか: 取引先とロール階層)」をご覧ください。
内部組織からのグローバル検索でコミュニティユーザレコードを検索すると、結果が不規則になる可能性があります。この理由と回避策を次に示します。各コミュニティには一意のネットワーク ID があります。[取引先責任者レコード] | [外部ユーザを作成] を使用してコミュニティユーザを作成すると、新しいユーザレコードはコミュニティのネットワーク ID に割り当てられます。
グローバル検索では、内部組織のレコードが検索されますが、このレコードには、コミュニティとは異なるネットワーク ID があります。グローバル検索ではコミュニティ内は検索されません。ユーザレコードはコミュニティのネットワーク ID に関連付けられているため、グローバル検索ではそのレコードの結果は返されません。
回避策として、内部組織でユーザレコードを作成し、そのレコードをコミュニティに関連付けます。内部のレコードを取引先責任者レコードにリンクして、内部のユーザレコードをコミュニティに関連付けることができます。リンクを構築したら、グローバル検索でユーザレコードを検索できます。これで、ユーザレコードのネットワーク ID が内部組織に関連付けられます。
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ユーザがメールアドレスを変更すると、Salesforce によって 2 通の確認メールがユーザに送信されます。1 つはユーザの古いメールアドレスに送信され、もう 1 つは新しいメールアドレスに送信されます。ユーザは新しいアドレスに送信されたメールで確認 URL をクリックして、メールアドレスの変更を完了します。それらのメールをカスタマイズできます。管理者が代理でユーザのメールアドレスを変更した場合、メール変更確認メールは送信されません。
メールアドレスの変更確認メールは、Winter ’21 以降にエクスペリエンスビルダーサイトで利用可能になります。