Orbstack(Macbook)を使った仮想Ubuntu+Docker環境の作成
この記事では、Orbstackを使ってMacBook上に仮想環境のUbuntuを構築する手順を紹介します。Orbstackは、Dockerをベースにした仮想化ツールで、軽量かつ高速な仮想環境を提供します。MacBook上でUbuntu環境を手軽にセットアップしたいときにおすすめです。仮想環境にすることで、問題が発生した際に簡単に削除して再構築できます。
1. Orbstackの導入
まずは、Orbstackをインストールします。Homebrewを使うことで、簡単にOrbstackをインストールできます。
コマンド
brew install orbstack
補足: Homebrewがインストールされていない場合は、先にHomebrewをインストールしてください。
2. 仮想Ubuntuの作成
次に、仮想のUbuntu環境を作成します。orb create
コマンドを使って、指定した名前のUbuntuインスタンスを作成します。
コマンド
orb create ubuntu ubuntu-virtual
補足:
ubuntu-virtual
は仮想環境の名前です。任意の名前に変更可能です。
3. 作成した仮想Ubuntuの確認
作成した仮想Ubuntuが正常に作成されたかを確認するには、以下のコマンドを使用します。
コマンド
orb list
4. 仮想Ubuntuのシェル起動
仮想Ubuntuのシェルを起動し、実際に環境にアクセスします。
コマンド
orb shell -m ubuntu-virtual
補足:
-m
オプションは指定した名前の仮想マシンに接続するためのものです。
5. Ubuntuのバージョン確認
仮想環境内でUbuntuのバージョンを確認します。
コマンド
cat /etc/os-release
6. パスワードの設定
シェルのユーザーに対してパスワードを設定し、管理操作ができるようにします。
コマンド
sudo passwd $USER
7. パッケージの更新
次に、Ubuntuのパッケージリストを更新し、アップグレードを行います。
コマンド
sudo apt update -y
sudo apt upgrade -y
8. Dockerのインストール
仮想Ubuntu上でDockerをインストールします。以下のコマンドでDockerをダウンロードし、インストールを実行します。
コマンド
curl https://get.docker.com | sh \
&& sudo systemctl --now enable docker
9. パッケージの再更新とDockerの再起動
Dockerのインストール後にパッケージを再度更新し、Dockerサービスを再起動します。
コマンド
sudo apt-get update
sudo systemctl restart docker
10. Dockerの設定
現在のユーザーをDockerグループに追加することで、Dockerコマンドを管理者権限なしで実行できるようにします。
コマンド
sudo usermod -aG docker $USER
11. 仮想環境から抜ける
exit
コマンドで仮想環境からログアウトします。
コマンド
exit
12. 仮想Ubuntuの停止と再起動
仮想Ubuntuを停止・再起動することで、設定が適用されているか確認します。
コマンド
orb stop ubuntu-virtual
orb start ubuntu-virtual
13. Dockerの確認
再度仮想Ubuntuに接続し、Dockerが正常に動作しているかを確認します。
コマンド
orb shell -m ubuntu-virtual
docker ps -a
補足:
docker ps -a
コマンドで、現在動作中のコンテナが表示されれば、Dockerのインストールが正常に完了しています。
まとめ
これで、Orbstackを使った仮想Ubuntu環境の構築とDockerのセットアップが完了しました。MacBook上で手軽にUbuntuを使った開発環境を整えたい場合に便利な手順です。OrbstackとDockerを活用し、開発効率を高めましょう。
VSCodeを使用する場合には、拡張機能Remote Developmentを使うと便利です。
拡張機能の導入後、ウィンドウの左下に表示される緑色のアイコン[><]をクリックし、"ホストに接続する"をクリックし、orbを選択すると接続されます.
また,orbに接続している状態で[><]をクリックし、"Attach to Running Container..."をクリックすると起動しているコンテナに接続できます。