今日から、新しい案件について書いていこうと思います。
今回は、世田谷のとある住宅街で美容室を営んでいるオーナーさんを想定しました。
前職は都内の大手サロンで15年ほどスタイリストをされていて、そこから独立して自分のお店を持たれた方。今の形態は完全予約制・一日3〜4名限定という、かなり思い切った営業スタイルです。
どんなお店か
お店の名前は「美容室 nagi」。大手サロン時代から一貫してこだわってきたのは、技術だけでなく「お客様と話す時間」だそうです。カウンセリングにしっかり時間をかけて、髪質や骨格に本当に合うスタイルを一緒に探す。だから一日に見られる人数を絞っている、という考え方でした。
特に力を入れているのが縮毛矯正で、薬剤選定から一人ひとりに合わせて調整するオーダーメイド対応。他店で一度うまくいかなかった経験がある人にこそ、その丁寧さを知ってほしいと話していました。
抱えている悩み
一方で悩みもはっきりしていて、「完全予約制・少人数制」という営業スタイルの意図が、外からはただの"敷居の高いお店"に見えてしまっているかもしれない、ということでした。
安さや効率を売りにする大手チェーンと同じ土俵で比較されると、なぜ人数を絞っているのか、なぜ時間をかけるのかという理由がうまく伝わらない。結果として、本当に合いそうなお客さんに届く前に、選択肢から外れてしまっているのではという不安を持たれているようでした。
今、考えていること
この話を聞いて、自分の中で真っ先に浮かんだのは「情報量を増やす方向では解決しなさそうだ」ということです。少人数制の理由やこだわりを文字でびっしり説明しても、たぶん今と変わらない気がします。
それよりも、サイトを見た瞬間に「あ、ここは急かされなさそうだな」と感じてもらえるかどうか、という空気感の設計の方が大事なんじゃないかと思っています。予約のしやすさも含めて、丁寧さを「言葉」ではなく「体験」として伝えられないか。今の時点では、そのあたりを仮説として持ちながら進めてみようと思います。
次回は、ここで感じたことを一度きちんと整理して、要件定義という形にまとめていく予定です。