はじめに
2因子網羅によるテストケースを生成するCLIツール「pict」の導入方法、使い方、便利な使い方をまとめる。
環境
macOS Sonoma 14.3
Homebrew 4.2.6
pict 3.7.4
導入
Homebrewを使えば一瞬で導入できる
brew install pict
使い方
因子と水準をまとめたモデルファイルを作成し、それをpictコマンドに渡すことで具体的なテストケースを作成する。
まず、以下のような形でモデルファイルを作成する。
<因子A>: <水準1>, <水準2>, <水準3>
作成したモデルファイルをpictに渡す。
pict model.txt
これだけで、2因子網羅したテストケースを作ってくれる。
便利な使い方
非常に便利なpictであるが、出力結果があまり美しくない。そこで、出力結果をソートするために、pictの出力をパイプを使ってsortに渡す。ただし、sortコマンドは出力結果の全てを1行ごとに並び替えてしまうので、因子名を示すヘッダーも一緒に並び替えてしまう。この点を除けば、出力結果が非常に見やすく、整理しやすいものになる。
pict model.txt | sort
また、テストケースが何通りできるのか、具体的な数値が知りたいという場合もあるだろう。その際、出力を1行ずつ数えるのは非現実的である。そこで、/s
オプションを使う。
pict model.txt /s
Generated tests
として表示される数値が、生成された2因子網羅のテストケース数である。その上にはCombinations
として表示される数値があるが、これが何を意味しているのか不明である。少なくとも、全網羅した時のテストケース数ではない。
終わりに
いくつか謎のまま放置している部分がある。ヘッダーをそのままにソートする簡単なやり方や、Combinations
の意味が判明すれば追記・修正を行う。