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Core i9 12900kのDebianマシンが起動しない(i915が原因だった)

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Core i9 12900kのDebianマシンで計算させようと起動させました.しかし,アクセスできません.結論から言うとCPU内臓のGPUとDebianの相性が悪かったようです.

対処手順を書いておきました,Linuxで何か起きたときの対処法の参考になれば幸いです.

症状を見る

ブート画面

ブート画面を見ると

/dev/sda2: clean, xxx/xxx files, xxx/xxx blocks

で止まっています.これでは何が起こっているか分かりません.SSDが壊れている可能性もありますが,可能性としては低いでしょう.詳細が知りたいのでrecovery modeで立ち上げます.

Recovery modeでの起動

DebianでRecovery modeを立ち上げるには,GRUBでRecovery modeを選択する必要があります.DebianではGRUBが立ち上がると,

Debian GNU/Linux
Advanced options for Debian GNU/Linux
UEFI Firmware Settings

と表示されます.ここで
Advanced options for Debian GNU/Linux
を選択します.すると次のような選択肢がでます.

Debian GNU/Linux, with Linux xxx
Debian GNU/Linux, with Linux xxx (recovery mode)

ここでは,
Debian GNU/Linux,with Linux xxx (recovery mode)
を選びます.

止まる場所が判明

Recovery modeで起動すると処理の進み具合が分かります.するとi915に関する処理で止まることが判明しました.つまり,内蔵GPUのi915とDebianとの間に問題がありそうです.

解決法

まずは起動

Debianが起動しないことには何も始まりませんので,まず起動させます.Grubが起動したらeを押して起動の一時的に設定を変えます.eを押すとDebianの起動の設定が出てきます.i915が悪そうなので,i915のmodesetをオフにしてみます.
modesetをオフにするにはquietという単語のあとにi915.modeset=0を追加します.
これで一時的にi915のmodesetが無効になります.modesetを無効にしたからといって起動するかどうか分かりませんが,modesetの無効化はGPU関係の問題を解決する定番の方法ですので試してみます.modesetを無効化すると案の定起動しました.

設定の恒久化

上記方法で起動はしましたが,これは一時的なものです.再起動すると上記で設定した内容は消え,再びboot途中で止まることになります.つまり,設定を恒久化しなければなりません.

Grubの設定は/etc/default/grubに保存されています.次のコマンドで設定を編集します.

sudo nano /etc/default/grub

次に,modesetの無効化設定を追加します.無効化設定を追加するには

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet"

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet i915.modeset=0"

に変更するだけです.

設定ファイルを書き換えましたが,まだ設定が反映されていません.次のコマンドで設定を反映させます.

update-grub

これで再起動してもi915のmodesetが無効化されたままです.

以上でDebianが起動しない問題が解決されました.

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