導入:AIエージェント、もう「作り方」で迷わない
2025年までは
- 「とりあえずAIチャットを作る」
- 「PoC止まりで業務に定着しない」
そんなケースが多かったと思います。
2026年に向けて重要なのは、
AIエージェントを“構成パターン”として整理すること。
本記事では、Power Platform前提で
実務で本当に使われるAIエージェント構成を
定義 → 結論 → 実装パターン → 運用方針 の順で整理します。
結論:AIエージェントは「2種類 × 4パターン」で考える
2026年のAIエージェントは、まず 2種類に分ける のが正解です。

AIエージェントの2分類(定義)
A. 応答型(ユーザー起点)
ユーザーが依頼して動くAI。
例
- 「議事録作って」
- 「この文章要約して」
- 「この社内ルールって何?」
- 「稟議の文章ドラフトして」
👉 現場に一番刺さる / 導入の入口として最強
B. 自律型(システム起点)
トリガーで勝手に監視・実行するAI。
例
- フォーム回答を自動分類 → Teams通知
- 期限が近いタスクをリマインド
- 承認滞留を検知して通知
- データ更新を検知して処理・反映
👉 運用・管理側に刺さる / 定着化が強い
解決策:2026年の標準アーキテクチャ(実装パターン)
2-1. 応答型AIの作り方(2パターン)
パターン①:Copilot Studio「チャット型」(基本)
構成
- UI:Copilot Studio(Teams / Web)
- 実行:Copilot Studio(ナレッジ + ツール)
- データ:SharePoint / Dataverse / Graph / 各種コネクタ
向いている用途
- ナレッジQA
- 軽めのタスク依頼
- 文章生成・整形など対話型作業
ポイント
- ✅ 市民開発で展開しやすい
- ✅ 「AIエージェントって何?」の入口に最適
パターン②:Power Apps「画面型AI」(業務導線寄り)
構成
- UI:Power Apps(入力+出力画面)
- 実行:Power Automate → Copilot Studio / LLM
イメージ
- 議事録AI画面
- 稟議起案AI画面
- 社内ルール回答AI画面
- メール文作成AI画面
向いている用途
- 迷わせないAIを提供したい
- チャットが苦手な部署
- 1画面1用途で定着させたい
ポイント
- ✅ AIが苦手なユーザーに強い
- ✅ 業務導線に乗るので使われやすい
- ⚠️ 市民開発だけで量産はやや難しい(中~上級レベルなら運用に問題なし)
2-2. 自律型AIの作り方(2パターン)
パターン③:Copilot Studioトリガー型(本命)
構成
- トリガー:Copilot Studio
- 実行:Copilot Studio(判断・生成・実行)
- 補助:必要に応じてPower Automate
思想
- 自律型は「スピード < 精度」
- 高品質モデルで慎重に処理
ポイント
- ✅ 2026年の本命構成
- ✅ AI Builder依存を減らせる
パターン④:Power Automate完結型(ルール固定)
構成
- トリガー:Power Automate
- AI処理:Copilot Studio / AI Builder
- 後処理:Dataverse / SharePoint / Teams
向いている用途
- 処理内容が完全に決まっている
- AIは判断のみ、処理はフローで固定
ポイント
- ✅ 実装が読みやすい
- ✅ 運用が強い
- ⚠️ AI改善がしにくい
結果・効果:2026年の基本方針(公式化)
方針①:基本はCopilot Studio起点
- 応答型も自律型も「AIの脳」はCopilot Studioに集約
方針②:Power Appsは「AIを迷わせないUI」
- チャットが怖い層への最適解
- 部署ごとに専用画面を渡す
方針③:自律型は精度優先
- ゆっくりでもいい
- 間違えないことが最大価値
方針④:全社展開しない
- 部署単位(10〜50人)が成功確率高い
- 運用できるサイズで回す
学び・まとめ:2026おすすめ構成(1枚要約)
2026 AIエージェント構成(ベース案)
Layer1:応答型(入口)
- Copilot Studio チャット型(標準)
- Power Apps 画面型AI(用途別)
Layer2:自律型(定着)
- Copilot Studio 自律トリガー(標準)
- Power Automate完結型(固定処理)
Layer3:運用単位
- 部署・業務単位(10〜50人)
- 作れる人がいる部署から展開
次のステップ:ここを決めると提案が締まる
① AIエージェント分類テンプレ(例)
- ナレッジ回答
- ドキュメント生成
- 手続き案内
- 監視・リマインド
- 登録・更新
② 部署単位前提の運用ルール
- 誰が作る?
- ナレッジ更新担当は?
- 品質チェック方法は?
- 公開先は?(Teams / Power Apps / URL)
AIエージェントは「作る技術」より
「構成を決める力」で差がつく時代に入っています。
まずは1部署・1用途から、
2026年構成を“型”として作っていきましょう。




