前回の「プロジェクト管理の課題と解決(2)プロジェクト管理ツール開発の追い風」でお伝えした通り、プロジェクト管理ツール『Time Krei』(タイムクレイ)は、自社の当時の状況と目的に合わせて企画されたものではありますが、『プロジェクト管理ツール』と呼ぶにふさわしい機能はしっかりと備わっています。
設計段階でプロジェクトマネージャーやプロジェクト管理ツールを使うメンバーにヒアリングを行い、洗い出し、実装しています。大別すると4つの機能がプロジェクト管理には絶対に必要!と言えます。
##(1)WBS(Work Breakdown Structure)
一つ目はWBS(ダブルビーエス・Work Breakdown Structure)と呼ばれる、プロジェクト全体のタスクを細分化した構成図です。「誰が」「何を」「責任を持って実行する」か。それをいつからいつまでに行うかを明示するものです。
それらの「いつから・いつまで」を日単位のチャート図を連動するように設置することで、今、誰が何をしているのか。その作業が遅れたらどのタスクに影響があるのかなどが可視化できます。
WBSをMicrosoft® Excel®などの表計算ソフトで作成・管理しているプロジェクトもよく見かけますが、日程をずらしたら一つ一つ設定しなおさなくてはならなかったり、アラートが上がらなかったりと、せっかく可視化しても更新されなかったり、役に立っていない状態も多くあるでしょう。
プロジェクト管理で最低限やらなくてはいけない、状況の確認とその速やかな修正がWBSにより実現します。
##(2)ワークフロー
二つ目に必要なプロジェクト管理の機能は、見積もりや原価の申請や承認をスムースに行うワークフローです。
承認に必要な情報やその承認を通すのに通過すべき承認者とその順序をルールに沿って登録しておくことで、確実に必要な承認フローを回すことができます。また、オンラインで行うことで途中経過も明確ですし、データの保存も自動でできるため過去の原価の確認や、承認フローに必要な期間などもナレッジとして残すことができます。
##(3)原価管理
三つ目に必要なプロジェクト管理の機能は原価管理です。工数や外注費から計算する原価の管理を明確にかつ見やすくすると、プロジェクトを実行する現場と、お金の管理をする経理との情報共有や意思疎通がしやすくなり、企業活動が円滑に進みます。
原価管理は、実際の原価のあるべき姿(標準原価)を設定して、実際にかかった原価(実際原価)と比較することです。比較すると差異が出てくる場合が多くあるので、どうしてそういった差異があるのか、その差異がある箇所を知り、課題を見つけ、対策を打つことができます。
売上から原価を引いたものが利益ですから、原価が上がる原因というのは企業経営にとっても重要な要素になるというのは明確です。
##(4)決算時に活用するデータの作成
最後は、決算時に活用できるデータの作成をする機能です。決算時に必要となる工事進行基準に使えるデータで、フォーマットとして正しい体裁を持っています。
##(今回のまとめ)“プロジェクト”だけじゃない。さらに上からの視点
プロジェクト管理、ひいては企業の会計の管理まで、『Time Krei』をきちんと使いこなすことで現状が可視化でき、課題を見つけながらきちんと管理することができます。
WBSが優れているプロジェクト管理ツールは世の中にはいくつかあると思いますが、原価管理やワークフローといったプロジェクト管理よりさらに上の観点で必要と考えられた機能が実装されています。
現在ではEVM(Earned Value Management)、稼働率分析や個人別作業割当状況分析などの分析機能も充実しているので、ただの進捗管理ではない、プロジェクトを成功に導くプロジェクト管理方法が『Time Krei』と言えます。
第4回目は「プロジェクト管理ツールの効果と今後」について考えてみたいと思います。
もし、テンダのプロジェクト管理ツール『Time Krei』(タイムクレイ)にご興味をお持ちの場合は、是非一度サービスサイトをご覧ください。