はじめに
これは複数の Windows のクライアントが研究室などの一台の Ubuntu Desktop を使うための記事です。
接続方法
ユーザごとの手順を最初に書いているのでサーバ化のときは最初に初期設定から始めてください。
ユーザの追加
UESR_NAME
を任意のユーザネームに変更してください。UNIX コマンドと違うので気を付けてください。2 行目のコマンドでスーパーユーザに追加をします。
$ sudo adduser UESR_NAME
$ sudo gpasswd -a USER_NAME sudo
IP アドレスを調べる
プロンプトにて、以下のコマンドを実行します。
$ ip a
実行結果から、インターフェース名が eth0
ens3
wlan0
などとなっている行を探します。その行の inet
という文字列の右側に、自分の IP アドレスが記載されています。
例:
2: ens3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
inet 192.168.1.10/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic ens3
valid_lft 85979sec preferred_lft 85979sec
この例では、inet
の次の 192.168.1.10
が自分の IP アドレスです。
CUI接続(SSH 接続)
個人の PC から接続します。コマンドプロンプトを立ち上げます。USER_NAME
と IP_ADDRESS
をそれぞれ書き換えてください。
$ ssh USER_NAME@IP_ADDRESS
長時間の作業の時は tmux
の使用を検討してください。VS Code の拡張機能で接続した方がファイル操作が楽です。
GUI接続(XRDP 接続)
個人の PC から接続します。リモートデスクトップ接続
を起動してください。コンピューター(c)
に先ほどの IP アドレスを打ち込み、オプション
から 画面 → 画面の色
を15bitにしましょう。(そうでないと重いので)接続
ボタンを押して接続します。
個々のユーザがやるのはここまで
初期設定
サーバ化するための設定を行います。
インストール
必要なものをインストールします。
$ sudo apt install openssh-server tmux xrdp -y
XRDP の設定
/etc/xrdp/startwm.sh
の中身に環境変数を加えます。vim でファイルを開きます。
$ sudo vim /etc/xrdp/startwm.sh
冒頭に以下を追加します。
export GNOME_SHELL_SESSION_MODE=ubuntu
export XDG_CURRENT_DESKTOP=ubuntu:GNOME
設定の共有からRDPをオンにします。
参考文献