GSI-VTDownloader
本プラグインについて
QGIS3.14でネイティブ対応予定となっているなど普及期にあるベクタータイルですが、日本で最も価値あるデータのひとつである国土地理院の「地理院地図」も地理院地図Vector(仮称)提供実験としてベクタータイルが利用可能となっています。
以前紹介したVectorTilesReaderでもベクタータイルを読み込む事はできますが、シンプルなUIで簡単にベクターデータを取得出来るように地理院タイル専用のプラグイン「GSI-VTDownloader」を作成しました。
動作環境
- QGIS3.10で開発
- macOS、Windowsいずれでも動作します
プラグインのインストール
まだQGIS公式リポジトリに登載されていないので、上記GitHubリポジトリからzipファイルをダウンロードして手動インストールしてください。
使い方
メインウィンドウを開く
メニューバー->Web->GSI-VTDownloaderで開く
![img01.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F73197%2F3d3487f8-b353-9d14-1c92-3afabd1b22e1.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=6112bfa355b2062406a5fd7f12211702)
![img02.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F73197%2F87274792-aa11-83a4-5630-7809fbd77c81.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=3541e5ecbcabef6d989804328208ecb2)
対象レイヤーの選択
表示したいSouce-layerとZoomlevelをプルダウンメニューから選択する。
![img03.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F73197%2F8f92e709-201f-e7f2-ae61-9f7d4e8786e0.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=d6a93581def336c09726cb5a2ef2cd1f)
処理を実行
「矩形範囲で実行」か「表示領域で実行」のいずれかを選べます。
矩形範囲で実行
ボタンを押下するとラバーバンドモードに切り替わるので、地図上をドラッグして領域を指定してください。
表示領域で実行
ボタンを押下するとダウンロード処理が開始します。
表示領域に一部分でも含まれるタイルデータをすべてダウンロードします。
![img04.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F73197%2F02a75061-fb19-55ff-5904-52f3ad3d7344.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=03ffcf21e52c137955912e9ac4559a08)
データのダウンロード・変換が完了次第、マップにベクターレイヤーが追加されます。
注意点
- 対象エリアが広範囲になるほど、または、高ズームレベルになるほど、当然ながら必要なタイル数・データ量が多くなりダウンロードにも多くの時間がかかります