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この記事はK4e Linux Distros Advent Calendar 2025の十六日目の記事です

概要

厳密な自動テストに支えられた、商用Linuxの上流ビルド

  • 系統: 独自系
  • パッケージマネージャ: zypper
  • リリース形式: ローリングリリース
  • 想定用途: 最新のツール群を使いたいLinuxユーザ 最新デスクトップ環境の検証

OpenSUSE Tumbleweedとは

openSUSE TumbleweedはopenSUSE Projectが提供するエディションのうちの一つです。

OpenSUSEとは「openSUSEプロジェクト」コミュニティーがSUSE社、その他企業から支援を受け開発しているLinuxディストリビューションです。SUSE社とはドイツを拠点する、openSUSEの前身となるSUSE Linux、また、有償のSUSE Linux Enterpriseを開発している会社です。SUSE Linuxは1994年初頭に既に誕生しており、実はopenSUSEは商用Linuxディストリビューションとしては30年以上の歴史を持つ、最古参のLinuxディストリビューションの一つです。

日本ではUbuntu、CentOSと比べてマイナーな印象を受けますが、毎年「openSUSE Conference」というディストリビューションの名前を冠したOSSカンファレンスがあったり、日本にもユーザ会があったりと、非常にコミュニティが活発な印象を受けます。実はopenSUSE.Asia Summit 2024は東京、麻布台ヒルズで開催されていました。

デスクトップ向けopenSUSEとしては「openSUSE Tumbleweed」「openSUSE Leap」が提供されています。Tumbleweedはローリングリリースを採用しているエディションです。それに対してLeapは固定バージョンでのリリースを採用しているエディションで現在の最新バージョンはLeap16.0です。Leap 16.0からサポート期限が24ヶ月になりました。

openSUSEはSUSE社が開発しているSUSE Linux Enterprise(SLE)と密接な関係があります。openSUSEはSLEの開発ラインにおいて重要な役割を持っています。

image.png
How SUSE builds its Enterprise Linux distribution – PART 5より引用

openSUSE TumbleweedはSLEのUpstreamに位置するディストリビューションです。Factoryと呼ばれる開発用ソースリポジトリにおいて、最新のカーネル、glibc、gccやデスクトップ環境などが即時投入され、Open Build Serviceにより自動ビルド、OpenQAにより自動テストされます。OpenQAでのテストに合格したパッケージをTumbleweedに更新としてリリースします。

Tumbleweedのある時点のスナップショットをソース基盤としてLeapとSLEは12ヶ月に一回リリースされます。

Leapは企業向けのSLEにopenSUSE向けの追加パッケージを追加したSLE互換のコミュニティ版Linuxという位置づけです。しかし、SLEとLeapはFactoryテスト済みの同じ基盤をもとに開発されており、Leap、SLEで見つかった不具合はFactoryにフィードバックされ、Tumbleweedにも反映されるようになっています。

まとめると、

  • openSUSE Tumbleweed
    SLEのテスト済み上流ビルド
  • SUSE Linux Enterprise
    企業向け安定版ビルド
  • openSUSE Leap
    SLE互換のコミュニティ版ビルド

といった具合に、SUSE社とopenSUSEコミュニティの連携によりopenSUSE、SUSE Linux Enterpriseが開発されています。

他にopenSUSEには「Leap Micro」「MicroOS」というエディションがあるようですが、この2つの紹介は省略します。

インストール

BIOS画面

image.png

Hardware detectionに時間がかかります。

image.png

今回はminimalインストーラを使用しているのでネットワーク越しの設定に時間がかかります。

image.png

インストールするリポジトリを選択します。今回はそのままで。

image.png

デスクトップ環境を選択します。KDE Plasmaを選択します。

image.png

パーティション設定です。自動的に設定されているものを使用します。

image.png

タイムゾーン選択です。

image.png

ユーザ設定です。

image.png

インストール最終確認です。

image.png

インストールが終わったら再起動しましょう。
minimalインストーラを選んでいると時間がかかることがあります。

インストール後再起動直後の画面です。Ahoy!

image.png

デフォルトでmozc環境が搭載されています。

image.png

zypper

パッケージマネージャzypperの最低限の使い方を紹介します。

リポジトリの更新はrefreshサブコマンドを使います。

sudo zypper refresh

searchサブコマンドでパッケージの検索ができます。

zypper search <keyword>

installサブコマンドでパッケージのインストールができます。

sudo zypper install <package>

パッケージの削除はremoveで行います。

sudo zypper remove <package>

システムアップデートはup また、dupコマンドを使います。

sudo zypper dup

upサブコマンドはリポジトリの切り替えなしですでに入っているパッケージのみ更新します。Leap、SLEではこちらを使います。

dupサブコマンドではリポジトリ定義に沿ってパッケージ削除、追加、リポジトリの変更なども行います。

基本的にTumbleweedにおいてはdupを使った方がよいそうです。ローリングリリースであるため、リポジトリの変更などに対応しておかないとシステムが起動しなくなる可能性があるようです。

hyfetch

zypperでインストール可能です。

sudo zypper in hyfetch

zypper のサブコマンドは頭2文字での略記が可能です。

image.png

ローリングリリースらしく最新のv6.18系のカーネルを採用しています。

YaSTコントロールセンター

openSUSEの管理ツールとして有名なYaSTツールです。

image.png

ただの設定画面でなく、systemdジャーナルの確認やbtrfsのスナップショット管理、ハイパーバイザのインストールなど、サーバ管理に関する重要な処理をGUI上で行うことができます。

まとめ

厳密な自動テストに支えられた、商用Linuxの上流ビルド

今日はopenSUSE Tumbleweedについて、またSUSEプロジェクトの開発体系についても紹介しました。

openSUSEは日本ではRHELと比べて導入優先度は低い印象ですが、活発なコミュニティによる開発体制やYaSTによるGUIサーバ管理支援など、サーバのホストOSとして非常に使いやすいLinuxだと感じています。今度openSUSE Leapでサーバを建ててみようと思います。Tumbleweedは実験用環境としての運用が一番ですね。

明日は人気急上昇中(?)のOS、NixOSを紹介します。

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