#はじめに
Java Bronze試験に受かりました。
今回は
「とりあえずSilverの前準備というか肩慣らし(Silverはまだハードルが高いかなと)」
「この前Rubyの資格は取ったので、Javaの方にもなにか箔をつけておきたい」
「資格手当と昇給」
みたいな理由で受験しました。
また出題範囲的にもオブジェクト指向(コンストラクタ・継承・インターフェースなど)の問題が目立ち、まだ自分の中で少し漠然としているオブジェクト指向のトレーニングとしてもいいかなと思いました。
この資格が実用的かどうかで言うと若干微妙かもしれません、出題範囲的に日付型どころかtry-catchすら見かけないので「これでアプリケーションが作れるぞ!」っていう資格ではないかなと思いました。
Javaの実用的な資格というよりはオブジェクト指向の検定みたいなニュアンスが強いなっていう感想です。
1週間で受験
最初から1週間で受けるつもりはなく、大分結果論的な話ではあるのですが、今回は勉強開始から1週間で受験しました。
なんとなく現場に入るタイミングを損ねて本社待機の時間があって心底暇だったので、今回チャレンジしてみる事になりました。
その為ここでいう1週間とはフルタイムで働いた後に勉強した1週間ではない事には留意の上ご覧ください。
(ただ土日祝日になにもしてなかった事や、8時間ずっとこればかりしていたという訳ではないので、実際の累計勉強時間は20時間そこそこぐらいだと思います。)
書いた人のスペック
・文系未経験新卒1年目SE
・本格的な実務開発は未経験
・Javaは研修で受けている
木曜日:黒本購入
自分は開発実務経験こそないものの、JavaはWebアプリケーションを作れる程度の研修を受けていた為、ある程度Javaの基本文法には慣れていたという事もあり、今回は黒本一冊で受験する事になりました。
黒本っていうのはこちらの本です。
※プログラミング自体が全く初めての方は別の書籍と併用するのが良いかと思います。
これが7章と模擬問題の1章があるのですが、だいたい短い所で1日2~3章、長い所はじっくり1日1章ぐらいのペースで行いました。
基本文法には慣れていたものの、Java言語自体の情報やオブジェクト指向や継承のちょっと座学的な内容についてはロクに分かっておらず苦戦。
一方演算子やif文のような実践的な基本事項は理解していたのでサーッと流して行う事が出来ました。
自分のように「Javaで何か作った事あるよ!」という方は、文法というよりJavaの細かい仕様について重点的に行う必要があると思います。
あと**「ポリモーフィズムって何……?」**とかそういう所でした。自分がJavaを勉強したテキストに書いてあった「多態性」と同じ意味である事を知ったのはしばらく勉強した後の事でした……。
黒本はいわゆる教科書的なテキスト部分は全て問題の解答解説として掲載されています。特に自信がない分野についてはいきなり問題に取り組むのではなく、まずは最初に解説文の方から読む事にし、そこで範囲を一通り勉強してから問題に取り組む、というやり方が理解が進みやすくて良かったと思います。答えから読むのに抵抗がある方もいらっしゃるかとは思いますが、問題は全て記号問題なので「問1の答えはAだった!」みたいなことをわざわざ細かく覚えなければいい事なので。
また黒本を購入した人はこちらのページにアクセスすると、もう1問PDFの模擬問題をダウンロードすることが出来ます。
書籍版と傾向自体はほとんど同じかなと思うのですが、経験数も大事なのでやっておくといいと思います。
ちなみにこの特典のダウンロードは、いわゆる合言葉入力形式の仕様になっていて、黒本をレンタルした人や複数人数で共有している場合、中古で購入した場合でも利用できるようになっています。会員登録は必要ですが、シリアルコード形式ではないので1冊につき1回しかダウンロードできないという事がなくて有難いですね。
#翌週水曜日:申し込み
申し込み方法が、めんどくさい!
まずOracleのアカウントとピアソンVUEのアカウントを両方取得する必要があります。最後にこの2つを連携する作業も行う必要があります。ちょっと面倒だなと思いましたが、1つ1つ自体はそこまで煩雑ではないので丁寧に行っていきましょう。
こちらの記事が詳しいです。(参考になりましたありがとうございます!)
https://qiita.com/Channel/items/31e50323d2b7ee78f7cc
バウチャーについてですが、他の合格体験記を読んでいると楽天の方が安いよ!というレビューも多かったです。実際税込では楽天の方がお安く購入出来ました。特に楽天でポイントを貯めている方は特にこちらで買うと幸せになれます。
私も今回は楽天の方で購入しました。平日の夕方に申し込んで1時間後ぐらいにメールでコードが届きました。営業日等の都合もあると思うので、申し込んだ日によっては何日か待たされるかもしれません。
木曜日:本番試験
黒本購入から1週間、付属の模擬試験でほぼ満点を取る事が出来るようになり、これなら行けるだろうと試験を申し込んでみました。
ところが割と傾向の違う問題も多くて……模擬試験では満点レベルだったから楽勝だろ!って思ってたのに、解きながら合否すら不安になり始める私。模擬試験だけじゃなくて他の項目の問題ももう何周かやりこんでおくべきだったと少し後悔。
長いコードを読む問題がある割に試験時間は短め。コードを読むのが早い人ともかく、そうでない人はなるたけ工夫して読みたいところ。メインメソッドから読むのが一番いいでしょうか。継承先クラスのコードを頭っからちまちま読んでたら絶対時間足りないです。
**Bronzeはオンラインで自宅受験できます。**とはいえ実際にコードを打ち込んで挙動を確認する余裕は流石にありません。ですが座学的な内容についてはカンペシートを用意したり、早解き出来るならちょっとぐらいググる余裕もあるかとは思います。
Javaの特徴やオブジェクト指向の仕様など、本当は完全暗記できていたら最高なのですが、本番でうっかりド忘れしてしまう事への対策としてあると良いかもしれません。あとそこを落としたらもったいないので確実に取りたいところです。
ひっかけ問題もそこそこありますが、この試験はボーダーが緩めなので、基本文法が分かっていればひっかけ問題を仮に全部落としたとしても受かるとは思います。(ギリギリ合格したい人は滅多にいないと思うのであくまで最終手段的な話ですが。)
結果発表
試験を終えた時に「30分後ぐらいに見れるようになります」と書いてあったのですが、せっかちなのでCertViewのサイトに終わって早速アクセスしてしまいました。
「ー 閲覧できる試験結果はありません -」的なものを拝みに行くつもりでアクセスしたのですが、なんと結果がもう書いてありました。結果は合格でしたが、やはりそこまで大きく余裕のある点数ではありませんでした。90点ぐらいは取りたかった、受かったけどちょっと悔しい気持ちです。
というかよく見たら試験終了後5分後ぐらいのスタンプで「もう合否見れますよ」という旨のメールが来ていました。30分とはいったい。
また丸2日後、証明書やバッジがダウンロードできるようになったお知らせメールがきていました。
#もっと勉強しておけばよかったと思った事
・データ型系の勉強
プリミティブ型・参照型や特徴、普段はあまり使わないマイナーなデータ型の基本情報など。割と出題が多くて狼狽えた。
・オーバーロードとオーバーライドの違いを徹底的に頭に叩き込んでおくべきだった
分かっていたつもりだったけど、本番で「オーバーロード」を「オーバーライド」に読み違えて全く真逆の選択肢にチェックをつけてしまった。見直しで気付かなかったらと思うとドキドキする。
字面が似ているので、問題文で登場したら2、3回確認してから回答しようと思いました。
・オブジェクト指向系の問題のやりこみ
具体的にここがっていうより、もっといろんなパターンの問題をやっておけばよかったと思います。別の本を買っても良かったかもしれない。
・コンパイルエラーと例外発生
「このコードがダメなのはわかる、でもコンパイルの段階でエラーだったっけ、例外が出るんだったっけ。」というパターンが結構ありました。Javaはコンパイルでしっかりチェックしてくれる言語なので、コンパイルをすり抜けて例外処理行きになるパターンを覚える方が少なくて早いかなと思いました。
#最後に
今回もJavaのBronze資格を取ることが出来ました。資格手当アップに一歩近づきました、やったぜ。
次は是非Silverを受けてみたいなと思いますが、今回の反省点も割と多いのでBronzeの内容を復習したり、いろいろアプリケーションを作成しながらJavaのスキルを上げていきたいと思います。
Silverの受験料が高くて早速恐れおののいていますが、いつかゲットしたい資格です。
今回は1週間という短い期間で少々雑めに獲得しましたが、これを読んでいる受験予定の方がいらっしゃれば参考にしてください。